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民宿雪国
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民宿雪国の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全23件 21~23 2/2ページ
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読んで大変衝撃を受けた。なにが衝撃なのかといえば、とても説明しづらいのだけど、そのすべて、構成、文体、テーマ、どれをとっても型破り。従来の小説の枠をことごとく壊していて、同時にきちんとエンタメになっているのがすごいと思う。水道橋博士や白石一文さんたちがTwitterで盛り上がってるのを見て読んでみましたが、対照的に書評家の方々は沈黙してますね。これを評価できる言葉を期待したいところです。 | ||||
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序章からなぜかサスペンスとしてトップギアで完オチするという、恐るべきトリッキーさ。 だが、本当に恐ろしいのは、昭和から2012年まで連綿とつながる騙し絵のような不思議な時代感覚と共に、一件味気ない仔細な設定から、ポップなピースまで、一人の男の人生を立体的かつトリッキーにあぶりだしたその先にいる、丹生雄武郎という一人の人間に潜む心の闇の奇々怪々さです。 その虚無的な人格を背景につむぎだされる、(明らかに事実と食い違うのに)真実らしい感情が入り混じった虚偽に魅了され、物語全篇通して、引き込まれてしまいました。 やはり今回読んでも痛感したのは、樋口毅宏さんの文章の美しさ。こんなに酷いことをこれでもかと書いているのに、その文章の清廉なこと。感情をそっとほだすような、繊細な言葉選びがずるすぎます。 | ||||
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氾濫する想念を圧力釜で一気に蒸し上げ怒濤の終末になだれ込んでいくような前2作とは趣が異なり、複数に解釈可能な事柄が散っては戻ってくる。この作家の一番の魅力である「強度」の他に、その散っては戻る運動からうまれる「空間」が獲得されている。 作品内世界の充実もさることながら、意図せず読者の無意識に働きかけるような力も持っていて、それは文学的想像力と歴史叙述との緊密な交渉の結果うまれるものだろう。 戦争をめぐる記憶の内戦に突如あらわれたゲリラのようだ。歴史修正主義をめぐる論争に興味のある方にはぜひ一読をお薦めしたい。同著者の『日本のセックス』(双葉社)もお薦め。 | ||||
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