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(短編集)
廃墟に乞う
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廃墟に乞うの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.58pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全60件 21~40 2/3ページ
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帯に「感激、感動の連作小説集」とあるが、正直期待外れ。直木賞受賞作の「廃墟に乞う」も何か薄っぺらい印象が消えない。すべての短編が 北海道警で現在休職中の刑事仙道孝司が主役で、彼に関係のある人間がある事件の捜査や情報を非公式に依頼するという連作だ。著者 らしい簡潔な文体でハードボイルド的な雰囲気は好きだが、感激、感動とは言い過ぎ。その中でも、ある程度ストーリーがしっかりして、またちょっと 唸らせる結末を用意しているのが「復帰する朝」。妹が殺人事件の容疑者として疑われていることを案じた姉が仙道に捜査を依頼するという筋 だが、これはなかなか面白い。だが、「オージー好みの村」などはレベルに達していない作品と言わざるをえないのでは。 | ||||
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連作短編集の趣もあり、大変よくできています。一気読みでした。 ただ、それだけに、最終話、主人公が休職に至った経過が、ちょっと「ん?」でした。 ネタバレになるので簡単にしますが、なんで、こんなに優秀な刑事が、こんな凡ミスを?と引っかかりました。 | ||||
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仙道警部補の探偵ぶりを感心しながら、推理の面白さを堪能しました。 | ||||
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ノンフィクションが専門ですが、面白かった。短編に仕上がっているのも良い。 | ||||
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読んでいておもったのだが、この連作集では、語られないでおわっている部分が非常に多い。 たとえば、「廃墟に乞う」。なぜ娼婦をああいう方法で殺したのか、どうして止められないのか、具体的なところが出てこない。 母親が関係しているのは間違いないのだが。 「消えた娘」もそうだ。どちらかというと地味な娘が、なぜ風俗嬢になったのか、語られる事はない。今となってはわかりようもない。 これは多分筆者の狙ったものであるだろう。 事件を追っていっても、見えてこないものがどうしてもあるのだ。事件の核心に触れる事が、その隣にある別の核心を必ずしも明らかにするとは限らない。 わからないで終わる。現実とはそんなものだ。 しかし、同時にこれは小説としては重大な欠陥に繋がりかねない訳で、そういう意味では非常に大胆な試みではないか。 直木賞を受賞した理由は、恐らく「警察もの」全般に対してだと思うが、この連作小説もそう捨てたものではない気がします。 | ||||
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設定勝ち。休職中の刑事ってことで事件に対して一歩引いた関わり方をするのが中々新鮮。 こいつが犯人か!とか逮捕に至るまでの緊迫したせめぎあいがーとかのドラマチックさや大胆な展開はほぼ無い。 その代わり休職中の刑事として出来る事を淡々とやっていく主人公仙道の職人気質が心地いい。 徐々に刑事として再生していく仙道の様子を楽しみにしているのに気が付いたのは読み終わりも間近だったか。 読後はさっぱりとした満足感があって個人的には大変満足でしたわん。 | ||||
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PTSDで休職中の北海道警の刑事がかかわる6つの短編集・・・・ とても主人公はPTSDを患ってるようには微塵も感じさせないが・・・ しかし読み物としてはよくできています 短編なので旅先の空いた時間などにも読みやすいいでしょう・・・ でも直木賞としてして刑事ものとしてはどうかな??? 事件も単純で比較的、先が読みやすい展開のものですが、楽しく読めることは間違いないと思います | ||||
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この作者の北海道警シリーズが好きで集めています。状態がきれいで満足です。 | ||||
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表題作はそんなにおもしろくなかったと思う。他の作品の方がおもしろいね。 | ||||
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シブい味わいの短編六つ。ただ、その味わいは淡々としており、本来、大衆娯楽小説の新人作家に贈られるという性格の直木賞を受賞したのはたぶん「永年勤続賞」的な意味合いだったのだと思う(佐々木さん自身もその辺は分かっているようだ)。それより、評者には、北海道各地の風景や住んでいる人たちの様子がくっきりと見えてくるような書きぶり、けれんみのないストーリー展開に感心した。 | ||||
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すっかりにわかに佐々木ファン。 笑う警官、警察庁から来た男、巡査の休日、夜にその名を呼べば、 警官の紋章なんかを読んだ後、直木賞を取ったのがこの作品ということで 読みました。 作品は、連作短編集。 「オージー好みの村」、「廃墟に乞う」、「兄の想い」、「消えた娘」、 「博労沢の殺人」、「復帰する朝」の六篇で構成されています。 舞台は当然北海道。PTSD、休職中の北海道警察の敏腕刑事仙道が、休職 中にも関わらず、六つの事件に御呼ばれします。そして謎解き。 連作集ということで、あるつながりをもって語られるその高まりを期待 しましたが、うーん。 最後の復帰する朝と言う作品が、なんとなくそんな匂いがするなあと 思っていたらこの展開って言うんで、面白かったですが、その他は.... 巡査の休日がちょっとはずれ気味だったので、この作品にかける期待は 大きかったのですが、かなり残念。 これで直木賞ですか?やっぱりそこに至る作品群の全体としての評価なん でしょうねえ。 私的には60点。復帰する朝がなかったら40点。復帰する朝だけだったら 75点。仙道刑事である必要性が感じられないのが惜しい。 | ||||
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これが直木賞のレベルなんでしょうか。ちょっと残念です。 ストーリーもありふれています。 | ||||
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実力のある書き手で、読んでいて安心でした。 でも 直木賞のほかの作品は、もっと深く、 そしてまたしばらく次の本を読みたくなくなるような 余韻があるものなのですが、それがない。 ドラマで見た「警官の血」はなかなかおもしろかったので その作者だと知って、驚きました。プロットはこっちの方が 良かった。 表現者としてはベテランですけど、新しい世界観を見せてくれる 感じではありませんでした。 北海道には一回しか行ったことないけど、 大好きな人にはオマージュっぽくて、感動的なのかな。 | ||||
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直木賞がどういう基準で選ばれてどういう価値があるものなのかよく知りませんが、かなり有名な賞だと思います。 こうした分野が直木賞にどうかという議論も以前あったと記憶があり、それを超えて受賞したということはと期待しすぎたのだと思います。が、ミステリ/ハードボイルド/警察小説のどれとしても平凡以下で特に「これは」という展開もなく、そして文学?としても(それは人間の描き方なのか技巧なのかいずれにしても)特にどうといったこともなく、個人的な感想を述べれば、「帯の惹句にやられたけど時間とお金を無駄にした」でした。 | ||||
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直木賞ということで楽しみにして読みました。 短編集と言うことですが、それぞれの話が 「え、これで終わり?」という感じで 終結します。その後は読者の想像に お任せして余韻を楽しませてくれる演出なのかと 思ってましたが、全編それっぽいので 物足りなさと言いましょうか、 他のレビューにも有りましたとおり 掘り下げが足りないと言いましょうか・・・。 北海道が舞台なのでなじみのある地名も 出てきましたが、別に北海道でなくても いいかな、と。ニセコの話は新宿とかの方が 緊迫感が在るかもしれませんし・・・。 人種間の(オージーと日本人)もありきたりでした。 タイトルの廃墟に乞うは悲哀があってそれなりです。 ですが何度も読み返そうとは思えませんでした。 やはり帯のタイトルで選ぶより好きな作家の作品を選んだ方が 良いのかな? | ||||
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少々淡白な内容だが、私はとても面白かった。 仙道のちょっと訳ありな感じが、作品に深みを感じさせていると思う。 佐々木譲氏の作品は結構読んでいるが、 中でも仙道さんが出てくる作品は面白いものが多いと感じる。 | ||||
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エンタメ系のミステリーやサスペンスに飽きてしまい、本書を手にしました。 短編集ということもあり展開も速く、また、渋い感じが、渋すぎもせずにとても良かったです。 派手な小説に食傷気味な方にお勧めします。良い小説です。 | ||||
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直木賞かと言われると・・・という作品です。 とある休職中の警察官の短編集なのですが、休職中ゆえ捜査権がないので、 どちらかというと探偵っぽく事件の真相にアプローチしていきます。 一編一編の完成度も高く、基本的に短編集って好きではないのですが、この作品は良かったです。 直木賞というのはいったん忘れて、一つの文庫本として手に取られては如何でしょうか。 | ||||
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謎解きの趣向は少ないが、良質のハードボイルド作品の条件である、「町」の描写の確かさに おいて、一級のミステリーであり、直木賞に値する文学作品である。 特に私のように転勤族で北海道に暮らした経験を持つ方々はぜひ、一読していただきたい。 道内の町はどこも厳しい自然の中で生活に追われている。そんな現状を一度でも経験した方は、 ここに描かれる世界に、涙することになるだろう。 | ||||
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「エトロフ発緊急電」をはじめ佐々木氏の著作は読んでいて力が入るものが多いのですが、 「廃墟に乞う」は最初から最後まで心に残らない淡白なストーリーの短編が続きました。 登場人物の描写もストーリー展開も浅いです。 これまでの実績を踏まえて直木賞に選ばれたのでしょうが、「廃墟に乞う」が新人作家によるものなら、どんな賞も取れなかったのではないでしょうか。雑誌に断続的に発表された軽い短編をまとめて1冊1600円。佐々木譲ファンでもつらいです。 直木賞受賞作ということで佐々木譲氏の著作を初めて読んで失望した人もいるでしょうが、「廃墟に乞う」だけで判断しないでください。「エトロフ発緊急電」など質の高いエンターテイメント小説が多数ありますからね。 | ||||
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