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ふたり狂い
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ふたり狂いの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.69pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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短編ひとつひとつも、…え?って思うラストでゾクゾクするのですが それぞれの話が(時系列はバラバラですが)みんなある意味繋がっているところがまた怖さ倍増です。 でも、一度では「これってどの事件のどんな人だっけ?」と思って分かりにくいので 読み返すとあ~なるほど!と楽しめるようになっている気がします。 それにしても、表紙の猫ちゃんが可愛すぎてそちらに注目してしまいました。 | ||||
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各章ごとに異なる「狂った」人達が問題を起こして、それが連なってストーリーを作っている。ぐいぐい読ませるし、流石のクオリティです。 | ||||
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『フジコ』と『鸚鵡楼』を読んでみたが、雰囲気だけで仕掛けもちゃちいなあと思ってたところ、これを読んだら意外に面白くてびっくりした。この作者のネタとか仕掛けってこの程度の短編にあってるんじゃないかと思う。全体を通しての仕掛けも凝り過ぎてるような気もするが悪くないし、長編ほどの後味の悪さもない。ただ初読ではよくわからないところもいくつかあった。といってわざわざ読み返す気はしないが、こういう仕掛けが好きな人は2度目を読めば「なるほど!」とさらに面白いのかもしれない。 | ||||
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フジ子は、まあこんなもんかなと思って帯で入って 読み終わった口です。 ついでに買ってあったふたり狂いをすぐに読んでしまうのが それでもいや汁小説の強さななのか。 でもこれはすごいんじゃない? あんまりネタバレはかけないけど、いくつかの狂った話 (かならずしもヒトが狂っているのではないものもあり) が、最後まで読まなくても、短編を読み進めるうちに、 あれ、あれ、あれ、この話ってと思って、前に戻って。 わ、繋がってると思いながら、どんどん読んでしまいました。 こっちの方こそ、僕は人に勧めたいです。 奥さんに勧めるならフジ子より断然こっち。 だけど、天下の早川が、徳間書店のフジ子の装丁を 表紙のイメージから帯までかなりパクっちゃうってのは どーですか?それはやめときましょうよ、と関係ないことを 思ったりもしました。 | ||||
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なんともいえない読後感。 心地よさか、悪さか、と言われれば後者なのだが。 何故か、著者の作品を必死で検索している自分にハッとする。 次将読書家でしたが、まだまだ未開の名著者がいるものです。 | ||||
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現代社会とその中で暮らす人々が抱ええる闇を 繊細かつ濃密な文章で描く著者による連作短編集 ある女性小説家が刺された事件を起点として それに関係する人々の諸相と、彼らが巻き込まれる事件を描きます。 クレーマー、ストーカー、盗聴 ネットでの悪質な書き込み、食品への異物混入・・・ 個別に語られる事件はやがて 現代人の悪意・狂気を集約した巨大なタペストリーを浮かび上がらせる。 個人的なおススメは、 読んでいるうちに頭がクラクラしてくる『デジャヴュ』 そして、終章に当たる『フォリ・ア・ドゥ』 とりわけ終章のラストシーンは まったくの第三者としてこの場にいたい!!!と思ってしまいました☆ スッキリした解決 道徳的に正しい物語を求めない方には この上なくおススメの本書☆ 時系列や人物関係が複雑なので 一度でキチンと理解したい方は図等を書いた方がよいと思いますが 個人的には繰り返し読むことを前提に楽しんでいただければ−と思います☆ | ||||
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「ふたり狂い」とは、妄想を抱いている人と一緒にいるうちに、他の人もその妄想が感染するという精神の病ということですが…。 さて、この作品は連作短編集です。が、長編としても読むことができます。 「エロトマニア」「カリギュラ」「ホットリーディング」など、精神病や心理学に関連する用語が各短編のタイトルで、独立した事件を扱ってはいるのですが、登場人物が次々と複雑にからみあってきて、ラスト、「ふたり狂い」というタイトルの短編で想像もしない着地点に到達します。 真梨幸子さんは、いままでも「狂気」や「壊れる人々」を描いており、異常な心理描写には定評があるのですが、この作品は、さらに異常心理に迫っています。 とはいえ、他の作品とはちょっと違って、かなりユーモラスに書かれているので、「くすっ」と笑いながら読み進めることができます。それだけでなく、ぞぉぉぉっとすることもできるので、一冊で二度も三度もおいしい短編集です。 | ||||
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