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ふたり狂い



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ふたり狂いの評価: 3.69/5点 レビュー 13件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.69pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全13件 1~13 1/1ページ
No.13:
(3pt)

構成にこりすぎたかも

背表紙のあらすじを読んで、精神的におかしくなった人たちが繋がる連作集という前知識があったので、どきどきしながら一作目から入りました。
小説に書かれているのは自分のことで、これは作家からの求愛行動だと勘違いし、作家にほれ込んで追いかけまわしたあげく、彼女を刺してしまったストーカー男、その裁判、そしてそこに現れたストーカー男の妻を詐称するストーカー女の話で、これはなかなか濃いじゃないですか、と期待したのですが・・・。

現代生活のストレスでおかしくなってしまった人たち、次々に現れるどこか精神のタガがはずれた人物たちがどこかで繋がっている・・・というおもしろさはわかるのですが、凝り過ぎというか、途中で彼らの関連を探すのが面倒になってしまいました。おかしくなり方も他の小説にもよくあるパターンで、一生懸命集中してまで読み込まないといけない話かなあ・・・と。最後まで読了はしましたが、最初に戻ってもう一度という気にはなりませんでした。辛口ですいません。この作者は初読だったのですが、他に評判の高い作品があるようなので、まずはそちらの方を読んでみたいです。
ふたり狂い (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:ふたり狂い (ハヤカワ文庫JA)より
4150310513
No.12:
(4pt)

短編集ですが、全て繋がりがあります。

短編ひとつひとつも、…え?って思うラストでゾクゾクするのですが
それぞれの話が(時系列はバラバラですが)みんなある意味繋がっているところがまた怖さ倍増です。
でも、一度では「これってどの事件のどんな人だっけ?」と思って分かりにくいので
読み返すとあ~なるほど!と楽しめるようになっている気がします。
それにしても、表紙の猫ちゃんが可愛すぎてそちらに注目してしまいました。
ふたり狂い (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:ふたり狂い (ハヤカワ文庫JA)より
4150310513
No.11:
(2pt)

これは、できの悪い作品でしょ

随分褒めてる人が多いけど、なんで?
文章は書けてるけど、小説としてはできが悪い作品でしょ。
僕は、この人の作品、初めて読んだけど、これで他の作品を読みたいとは思わない。
そういう風につながっていくだけの魅力が、本作にはありません。
ただ、時間潰しになっただけでした。
ふたり狂い (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:ふたり狂い (ハヤカワ文庫JA)より
4150310513
No.10:
(4pt)

安定のクオリティ

各章ごとに異なる「狂った」人達が問題を起こして、それが連なってストーリーを作っている。ぐいぐい読ませるし、流石のクオリティです。
ふたり狂い (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:ふたり狂い (ハヤカワ文庫JA)より
4150310513
No.9:
(4pt)

短編連作だから面白いのかな

『フジコ』と『鸚鵡楼』を読んでみたが、雰囲気だけで仕掛けもちゃちいなあと思ってたところ、これを読んだら意外に面白くてびっくりした。この作者のネタとか仕掛けってこの程度の短編にあってるんじゃないかと思う。全体を通しての仕掛けも凝り過ぎてるような気もするが悪くないし、長編ほどの後味の悪さもない。ただ初読ではよくわからないところもいくつかあった。といってわざわざ読み返す気はしないが、こういう仕掛けが好きな人は2度目を読めば「なるほど!」とさらに面白いのかもしれない。
ふたり狂い (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:ふたり狂い (ハヤカワ文庫JA)より
4150310513
No.8:
(3pt)

がりが中易い

玉'の'がりがある'はよくあるけど、これはまた寔蝉さん鏡徭の'げ圭ですね。
中易いです。
ただラストにもう富しドカ'`ンとインパクト圀しかったなぁ。
暴議にいまいちな'挑でモヤモヤしました。
送れが措かっただけに火廷です。
でもこの'瘁のモヤっと湖が寔蝉さんが粧ったものなんでしょうか?
フジコよりもふたり髄い。
ふたり髄いより溺ともだち'かな。
ふたり狂い (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:ふたり狂い (ハヤカワ文庫JA)より
4150310513
No.7:
(2pt)

期待しすぎました

意外と評判が良いのに驚かされました。 真梨さんの作品はいくつか読ませていただきました。 私の中では 『フジコ』★★★★ 『みんな邪魔(更年期少女)』★★★★★ 『深く深く』★★★ という評価です。 どれも読みやすいので今作品も手にとったんですが今回は外れでした。 一人称の独白シーンをよく使い、その場の光景が見渡せ、読者に想像させる…という手法が巧みで、 かつ突き抜けた人物の『突き抜けっぷり』も、ギリギリ読者に不快感を与えず伝えるのがすごく上手だなと思っていましたが 今回はどうしてだか語り手の独白にほとんどイライラさせられました。 いや、たがが外れた人物を書いてるので、当然といえば当然ですが 前述3点は(充分、突き抜けた人物が出てくるのに)そういうイライラ感がなかったんです。 でもきっとそういうのって難しいんですよね。 皆さんはそういうのを感じなかったんでしょうか? 私は、真梨作品が好きなだけに残念でした。 次作に期待します。
ふたり狂い (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:ふたり狂い (ハヤカワ文庫JA)より
4150310513
No.6:
(5pt)

僕はフジ子より全然上だと思う

フジ子は、まあこんなもんかなと思って帯で入って
読み終わった口です。

ついでに買ってあったふたり狂いをすぐに読んでしまうのが
それでもいや汁小説の強さななのか。
でもこれはすごいんじゃない?

あんまりネタバレはかけないけど、いくつかの狂った話
(かならずしもヒトが狂っているのではないものもあり)
が、最後まで読まなくても、短編を読み進めるうちに、
あれ、あれ、あれ、この話ってと思って、前に戻って。
わ、繋がってると思いながら、どんどん読んでしまいました。

こっちの方こそ、僕は人に勧めたいです。
奥さんに勧めるならフジ子より断然こっち。

だけど、天下の早川が、徳間書店のフジ子の装丁を
表紙のイメージから帯までかなりパクっちゃうってのは
どーですか?それはやめときましょうよ、と関係ないことを
思ったりもしました。
ふたり狂い (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:ふたり狂い (ハヤカワ文庫JA)より
4150310513
No.5:
(5pt)

ハマリました

なんともいえない読後感。

心地よさか、悪さか、と言われれば後者なのだが。

何故か、著者の作品を必死で検索している自分にハッとする。

次将読書家でしたが、まだまだ未開の名著者がいるものです。
ふたり狂い (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:ふたり狂い (ハヤカワ文庫JA)より
4150310513
No.4:
(3pt)

さっぱりしない。

孤虫症より殺人鬼フジコ、それ以上にこの作品が楽しめた。

最初の話は、ストーカーにおびえる女流作家の話。
よくあるストーカー話が実は、というぞくっとしたエンディング。

そこに出てくる編集者が、証人が、また別の短編の主人公になるというように、
きれいにあやなすストーリーになり、最後にすべてがつながってゆく。
ただ、悲惨なほどにイケテナイのが、その順番。

あたしなら3話を最初に持ってくるけどなー。
タナカサンのキャラがしっかり暴露されているので1話を読んだ後に読んだ3話が。。
楽しさ半減。

他の組立ては満足だったのですが。

また、この作品に限らずこの人の話は、救いようのない人しか出てこないのが特徴。
誰にも感情移入が出来ずまったく感情が休まらないので、
短編で登場人物が増えると、加速度的にぎすぎすして気分が悪くなる。

というわけでどれだけ出来がよくとも、人には勧めにくいのでした。
ふたり狂い (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:ふたり狂い (ハヤカワ文庫JA)より
4150310513
No.3:
(3pt)

時系列人物相関図作成依頼。

「孤虫症」「殺人鬼フジコ」や、ブログ内容のぶっ飛び度が
気に入って、読破。

勝手な思い込み・人格破壊・狂気を書かせたら天下一品の
真梨氏の連作短編集。

しかし、今作はまとまりが・・・。

タイトルに書いたように、絡み合う人物・事件、そして、
文中に出てくる「*」の解釈がゴチャゴチャ!

読み返したり、メモを取ったりが必須で、内容に
のめり込めなかったのが残念。

誰か、「イニシエーション・ラブ」のように、解説
してもらえませんかねぇ。

まだ、「イニラブ」の方が、読んだ自分の浅はかさに後悔し、
読み返すのが楽しかったけど、今作に至っては、ほとんど
作業に近く、整理したところで、意味もないか、と途中で
投げ出しました。

相変わらず、狂人に至る過程と表現は秀逸なんだけど、
なんだかそれも全体のプロット整理で、短絡的・希薄な印象しか
残らなかったのが残念です。

これも、氏の作戦だとしたら、ちょっとやりすぎなのでは・・・。


ふたり狂い (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:ふたり狂い (ハヤカワ文庫JA)より
4150310513
No.2:
(5pt)

モヤモヤ感が快感☆現代の狂気を集約したタペストリー

現代社会とその中で暮らす人々が抱ええる闇を

繊細かつ濃密な文章で描く著者による連作短編集


ある女性小説家が刺された事件を起点として

それに関係する人々の諸相と、彼らが巻き込まれる事件を描きます。


クレーマー、ストーカー、盗聴

ネットでの悪質な書き込み、食品への異物混入・・・


個別に語られる事件はやがて

現代人の悪意・狂気を集約した巨大なタペストリーを浮かび上がらせる。


個人的なおススメは、

読んでいるうちに頭がクラクラしてくる『デジャヴュ』

そして、終章に当たる『フォリ・ア・ドゥ』

とりわけ終章のラストシーンは

まったくの第三者としてこの場にいたい!!!と思ってしまいました☆


スッキリした解決

道徳的に正しい物語を求めない方には

この上なくおススメの本書☆


時系列や人物関係が複雑なので

一度でキチンと理解したい方は図等を書いた方がよいと思いますが

個人的には繰り返し読むことを前提に楽しんでいただければ−と思います☆

ふたり狂い (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:ふたり狂い (ハヤカワ文庫JA)より
4150310513
No.1:
(5pt)

伝染する狂気?

「ふたり狂い」とは、妄想を抱いている人と一緒にいるうちに、他の人もその妄想が感染するという精神の病ということですが…。
さて、この作品は連作短編集です。が、長編としても読むことができます。
「エロトマニア」「カリギュラ」「ホットリーディング」など、精神病や心理学に関連する用語が各短編のタイトルで、独立した事件を扱ってはいるのですが、登場人物が次々と複雑にからみあってきて、ラスト、「ふたり狂い」というタイトルの短編で想像もしない着地点に到達します。
真梨幸子さんは、いままでも「狂気」や「壊れる人々」を描いており、異常な心理描写には定評があるのですが、この作品は、さらに異常心理に迫っています。
とはいえ、他の作品とはちょっと違って、かなりユーモラスに書かれているので、「くすっ」と笑いながら読み進めることができます。それだけでなく、ぞぉぉぉっとすることもできるので、一冊で二度も三度もおいしい短編集です。

ふたり狂い (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:ふたり狂い (ハヤカワ文庫JA)より
4150310513

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