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誘拐された犬(チェット、大丈夫か?)



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誘拐された犬(チェット、大丈夫か?)の評価: 4.44/5点 レビュー 9件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.44pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(3pt)

表紙絵以上の中身では・・・

2冊続けて呼んでみたけど、ミステリーとしては全然説得力に欠けてます。多少のご都合主義には目をつぶるとして、主人公のチェットはスラング以外の人語をすべて理解しながら、犬族や他の動物とは人間レベル以上の意思疎通はできない。これを犬小説の希有なリアリティと言えるのか首をかしげてしまいます。真犯人はバレバレだし、3冊目はたぶん読まない。
誘拐された犬 (名犬チェットと探偵バーニー2) (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:誘拐された犬 (名犬チェットと探偵バーニー2) (創元推理文庫)より
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No.1:
(3pt)

チェットの愛くるしさは相変わらずではあるものの、ミステリーとしての質には疑問符


 私立探偵バーニーの今回の仕事は、アデリーナ・ボルゲーゼという伯爵夫人の愛犬でドッグショーのチャンピオン犬プリンセスのボディ・ガードだ。しかし雇われて早々、バーニーの相棒である「ぼく」ことチェットの失態が原因で解雇されてしまう。
 その直後にボルゲーゼ夫人とプリンセスを何者かが誘拐。果たして犯人は誰なのか…。

 『ぼくの名はチェット 』の続編で、名犬チェットと探偵バーニーのコンビが活躍するミステリー第2弾です。
 実に健気で義侠心あふれる魅力的なワンコ、チェットの活躍ぶりが愛くるしい一編です。

 チェットは人語を中途半端にしか解さないため、また英語のイディオムが苦手なため、人間同士の会話を思わぬ形で勘違いしてしまうところが、正編と同じく微苦笑を誘います。
 「in spades(絶対に)」のspades(鍬)につまづいたり、
 「the price of eggs(一体全体)」のeggs(卵)に首をかしげたり、
 「toast(飲んだくれ)」と「パンのトースト」を取り違えたりと、
この小説には言葉遊びがたびたび出てきます。チェットの困惑ぶりをよそに、日本人読者は英語の勉強もできるでしょう。

 ただし「不器量(foul)」と「雌鶏(fowl)」に訳者は「フォウル」とカタカナでルビを振っています。「foul」も「fowl」もその発音は、正しくは「ファウル」と表記すべきです。

 いかんせん、チェットのドジぶりをほほえましく思うとはいえ、正編でその魅力はたっぷり堪能した後であるためか、若干飽きが来た気がしますし、ストーリーラインはミステリーとしての一定水準を保っていないように思います。
 犯人の目星もある程度お話が進んだところで私はついてしまいました。意外などんでん返しもありません。

 最後まで読み終わって、良質のミステリーを楽しませてもらった、という思いが残らなかったのが残念です。

チェット、大丈夫か? (名犬チェットと探偵バーニー2) (名犬チェットと探偵バーニー 2)Amazon書評・レビュー:チェット、大丈夫か? (名犬チェットと探偵バーニー2) (名犬チェットと探偵バーニー 2)より
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