■スポンサードリンク
黒死館殺人事件
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
黒死館殺人事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.89pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全148件 61~80 4/8ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ブルースリーじゃないですが、”考えるな、感じるんだ”と思いながら読みました。 法水に「君は〇〇を読んだかね」と言われて、多分誰も読んだことないだろうなと苦笑い しながら読みました。中世ルネッサンスの欧州に関する薀蓄を延々と続けて事件を推理して みせるのですが、ことごとくはずれ続けるのも面白い。精神医学、音響学等々の知識が湯水 のごとく登場し、そのほとんどが推理とは無関係で、作品の雰囲気づくりに使われている ようです。しかしこれだけの知識(出鱈目の部分があるにせよ)を書き切った作者の筆力は 相当のものだし、それが奇書といわれる所以かなとも思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
探偵法水が殺人事件と関係ないぺダントリーなおしゃべりを滔々としているだけの小説である。 楽しみ方は、いやいやその話事件と何の関係もないだろと突っ込みながら、 目くるめく蘊蓄を堪能するのがよい。 そのためアンチミステリとして有名なのであるが、 純文学的観点、技法的観点から言えば本書の半世紀後のピンチョン「重力の虹」やエーコの「薔薇の名前」を先駆しているのであって ガイジンがそれらを誉めたときには、いやいや日本には小栗蟲太郎の「黒死館殺人事件」がありますよ、とこう言ってほしいわけである。 本書の完成度はそれらに劣るけど、半世紀先んじているのだから決して悪くない成果だろう。 単にアンチミステリの大作というだけでなく、日本がアヴァンギャルドにおいて世界文学を先駆した数少ない例だろうから もっと皆さん小栗蟲太郎をプッシュしないとダメです。ハイ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
法水先生、私は凡人です。生まれたばかりの文字の読めぬ赤子なのです。何なら生命の危機を感じると一日かけてコレと言って役に立たない角を生やす様に進化したミジンコでもいい。 主人公の探偵が何を言っているのかさっぱりわからない。主人公の薀蓄を大半取っ払っても話は成立し、そこは詳しく書くべきではと思う重要な部分を一行で終わらせていたり、挿絵が何を表現しているのか見れば見る程理解に苦しむ。 法水先生、私は凡人です。貴方の言っている事がわかりませんし、何故そこにそんな当て字を使うのですか。 この話を読み、理解する為には大量の専門書が必要だ。それですら解らない部分もある。何せサラッと虚構を織り交ぜたりしているので、明確な答えが無いと先に進めない人や苛つく人は関わらない方が身の為だ。 どうにかこうにか読みきった後の感想は意味がわからなかったしかない。何回も何回も読み直して此処とこれは別に考えた方が良いなとかは漠然とは解ってくるが、読み直す気力を先ずは作らなければいけない。 天才の湯水の様に湧き出る知識を凡人の私は一度に全ては受け止めきれなかった。 これを書いた小栗虫太郎さん自体読者達の感想を嘲いながら見ていたのか非凡な才能と強烈な個性を持って生まれたが故に凡人と交れぬ、理解されぬ部分を知り優越感または孤独感を抱いたかはわからない。 小栗虫太郎さんの他の作品を読もうにも鉄砲水の如き薀蓄の嵐が頭の中に過ぎり、躊躇ってしまうので人物像が全くの不明だ。 此所迄書くだけで口の中が胃酸で酸っぱくなる。 話は少し変わるが、世の中には人の文章をおかしいやら何やら言う人が居るが、私は何を基準にそう言っているのか分からない。 好みにより読み難い文体とか、矛盾する事が平気で出てくる話とかは確かにあるが、この黒死館殺人事件を前に同じ事が言えるのであろうか。 国語の教科書に出てくる夏目漱石の話も書かれた当時は前衛的な文体だった。 黒死館殺人事件の前では誤字脱字、話が飛ぶ、虚構、話を分かりやすくする為にあるんだかよく分からない図の見方が先ずわからない。 趣味で書いていた程度でも周りに理解されず、揶揄されたりして筆を折ってしまった人達を私は沢山見てきた。 是非筆を折った人、筆を折らせた人に私はこの黒死館殺人事件を読んでもらいたい。 折らせた人には読書感想文を書く課題付きで読ませたい位だ。 日本三大奇書なる強力なふれこみがあるにせよ、多くの人が挑戦し、挫折したり文字は追えたが理解は出来なかったと悩んだり、作品に感化され迷言を言いだしたり、法水先生の薀蓄を切っ掛けに新しい学問に興味を抱いたり、研究したりしている。 話なるものは自分の好きな事を叩きつけるかの様に好きに書いて良いのだ。何かしら感情を揺さぶれたりしたらこっちの勝ち位で良い。 どう言われようが、きっと相手は話の筋は有るのに自由過ぎて意味がわからないこの話より凄いものは書けないのだから此方の趣味を茶化してくる人の評価など気にして筆を折る必要はない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
若いころ、樽などの長編ミステリーが大好きでした。 言い回しがくどくて漢字も難解ながら文章を頭の中で映像化して遅々と読み進めることができる。 好みです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読みたい本でしたが近くに販売店がなく。 購入してもとても良かったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ペダントリーが凄いというのが事前の知識でしたが、想像を軽く超えていて もう1ページにネタいくつ仕込んでんだこれ!という具合。 ただ、どうも創作もあるらしいと(何かの拍子に)思い、注釈読むのは途中でやめた。 (注釈も難解だし) 舞台装置のわりに、事件の真相が陳腐だったりで、あまり楽しい読書体験にはならず。 あぁ、「倍音がどーこー」のところはさっぱりわかんなかったなぁ~。 漫画版とやら見れば理解出来るかしら? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
どうやってこの中で述べられているような知識を仕入れたのかが永遠のミステリーである。 言うまでもなく『黒死館殺人事件』は収録されているし,塔晶夫による解説,松野画伯による挿絵などの理由からこの創元推理文庫をおすすめする。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
医学、物理学、占星学、宗教学、医学、心理学、情報学… これらすべてについて明るくなければ何を言っているのかを把握することはできないでしょう ペダントリーな本は他にもありますが、これは群を抜いて難解です さすが三大奇書の一つです 相当知識に自信がある人以外にはおすすめできません | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この時代にこの知識を持っていること自体が一番のミステリーな気がするペダンチックな作品です。 そして、事件と探偵の推理が噛み合ってない珍しい推理小説でもあります。 アンチミステリーの原点、三大奇書なだけあって、斜め上の方向で、推理を拒みすぎです。 そこが、この作品のいい点なのは、やっぱりおかしいのでしょうか? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
奇書という評判があったので読んでみたのだがひどい内容であった 脱線のオンパレード。本当に頭がいい人じゃないと楽しめない本だと感じた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
事件の展開などが良くできている本だと思う。他の殺人事件と比べ面白かった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
無料で読める電子本なのでダウンロードさせていただきました。とても満足しています。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
面白いといえば面白いんだけど、結局何が起こって、誰が犯人だったのかが、読了後しばらくすると記憶から遠のいてしまっている。それだけこねくり回された論理が張り巡らされているストーリーってことかな? まあ、単純ではないですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
書籍というモノが、作家ひとりの作品ではなく、名の出てこない組み版職人さんとの合作であることを思い知るためのサンプルですね。 紙の書籍なら星5のところ、電子本故のリーダビリティの低さ、醜さで減点2。 ルビの配置や用字等、電子書籍は、まだまだ紙の書籍に取って代わるには時間がかかりそうです。 (青空文庫を、出来のいいビューアで参照した方がkindleよりはマシかと思います) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
もうひとつわからない小説。私には難しいのかなと思う。これが本物なのかなきっと。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
超難解!!Kindleで読んでなければ途中で投げ出してた気が…。言葉づかいが古いから余計読みづらいのですが、館・密室・秘密の仕掛けなどがふんだんにちりばめられ、現代の新本格ミステリの原点の一つなんだろうなと感じられた。専門知識のオンパレードも、京極作品などによくありますが、その難解さのレベルは高く余程のマニア以外は意味不明だろうなあ…と思いながら、判らないまま読み進めました(笑) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
つごう三度目の完読。 最初に読んだのは十代のときだった。 めくるめくペダントリーに圧倒されたものだった。 三十代で再読し、登場するペダントリーの半分弱程度は知識があったが、相変わらず意味不明だった。 ただし、ストーリーは初読時と比べれば理解できた。 そのうすっぺらさに残念な思いもした。 さきごろ、五十代も後半になって三度目となったが、意外とこれが楽しめた。 なにしろ、ペダントリーのかなりの部分が理解でき、また頻繁に登場するルビのいいかげんさも分かるようになっての完読である。 著者の気分になってこのいいかげんさを楽しむ、というのが人生の後半になってようやくできるようになった。 そう、本作は著者がそのペダントリーを虚実ないまぜにして露出することで、読者をだまし煙に巻くというスタンスの、つまりは作者が読者に仕掛けた作品なのである。 ある意味、最近の作家が読者に仕掛けるミステリの先駆といっても良い作品なのである。 そこが楽しめる人にとっては、読んでいてニヤニヤが止まらない作品といえるだろう。 ただし、登場人物にまったく魅力や人間味がない、というのは何度読んでも変わらない感想だ。 まったく頭の中に登場人物のイメージが浮かばないミステリというのは、同時代の作品にはけっこうあることは確かなのだが。 ただし、三度目になってようやく真犯人だけは少しイメージできるようになった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
探偵小説あるいは犯罪小説の下位範疇に 本格推理小説、とか、ノンフィクションとか、 ハードボイルドとか、スリラーサスペンスものとか、 いろいろあるけれど、 本書は、そのどれにも収まらない、 本書一冊をもって一範疇を成す、 といった風情がある。 難解なトリックが連続して出てくるけれど、 ほとんど、トリックとしての意味もないし 合理性もない。だから、 謎を解き明かす、といったような推理小説風の 楽しみ方は全くできないし、 もちろん、ハードボイルドでもない。 スリラーといえば、それがまあ、一番近い感じかな、 という感じも、全くしないわけではないと 言えないわけではないのかなあ、と 思わないわけでもないものの、 そう思うというわけでもない。 まあ、確かに独特の雰囲気は楽しめる。 それより、本書の面白いところは、 英文・ドイツ語その他の、おびただしいダジャレ(言葉遊び)。 冒頭、法水が黒死館に乗り込むシーンでの いきなり、犯人による ダジャレメッセージ「メサ(信仰)とエーカー(富貴)で マッサカー(虐殺)」に始まり、 様々な場面で、フロイト精神分析風のダジャレ会話が 飛び交う。『日常生活の精神病理』を読んだ人なら、 会話によって恣意的に一時的な 度忘れや言い間違いを引き起こすことが可能であることは 理解できないわけではないだろうが、 それを犯人を絞り込むための手段として これほど効果的に使う、という探偵小説も ちょっとないんじゃないだろうか。 晩年のエラリー・クイーンなんかにも 似たような趣向がなかったわけではないが、 これほど大量に、いい加減な、非日常言語による ごろ合わせ捜査が行われた例というのは、 他にないでしょ。 しかも、それだけ大量の紙幅を使ってダジャレごろ合わせ捜査が 行われているのに、 結局、犯人の特定にはほとんど役立っていないところが 憎らしいじゃないか。 まあ、忍耐をもって読んでいれば、 そのうち、光明も開けよう、 というようなもんだ。。。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ミステリとは何だろう? 若い頃から断続的にミステリを読んできた者にとって、ミステリに何を求めるべきか、ふと考えてしまう。殺人事件があり、誰がどうやって犯罪を実行したかの謎解きをしていく過程を描いた小説と定義づけはできる。しかし、わたしがこれまで読んできたミステリで特に記憶に残る諸作を振り返ってみると、必ずしもいわゆるトリックが意表を突いた鮮やかなものだったわけでも、犯人が意外な人物だったわけでもないのである。では、わたしにとって、すぐれたミステリとはどういうものなのであろうか。前置きはここまでにして、『黒死館殺人事件』である。今から30年ほど前、歌人の塚本邦雄が新聞の文化欄の小さなコラムでこの作を激賞していたのを目にして、当時刊行中だった現代教養文庫を購入して一読したのが最初だった。まだウンベルト・エーコの『薔薇の名前』が一世を風靡する前の時代に、このようなペダントリーに満ち溢れた絢爛豪華なゴシック調のミステリは存在しなかったはずで、世界ミステリ史上特筆に値する。謎解きの過程で探偵法水が展開していく抽象推理は現実的にはありえないものであり、犯人特定には何ら有効ではないにもかかわらず、なぜかわたしにはまるで気にならなかった。それどころか、いまだかつて読んだことのない装飾過剰で異様なその世界に幻惑され、翻弄され、心地良く眩暈に襲われるという前代未聞の体験を味わわされたのだった。その後、日本ミステリ史上に名高い『ドグラ・マグラ』や『虚無への供物』も読んだが、中では『黒死館』の醇乎一徹ぶりが一頭地を抜いており、「終生忘れない」との塚本の激賞がわたしには当然だと思われた。『黒死館殺人事件』こそがミステリの極北であり、甘っちょろい読者をたじろがせ、容易にその登攀を許さぬ険しい高峰として今後も屹立し続けるであろう。わたしにとってすぐれたミステリとは何かと問われれば、この作品の名をためらうことなく挙げる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読んでいて、全く内容が解りません(笑)。漢字が難しいだけでなく、法水の状況説明も理解出来ません。更に意味不明な宇宙論やら…???が続き、解読不能になります。しかし、「何が起きているのか良く解らない」これこそが作者の仕掛けた最大のトリックではないでしょうか?普通に記述すれば誰でも解る簡単な事件を、意味不明な文章で着飾り、何が起きているのか解らなくする究極の大トリック(笑)だと。ですから、諦めずに読破することをオススメします。「ミステリー史に残る名作」とまではとても思えませんが、一読の価値はあるかと思います。『国死館殺人事件』を読破する人、ミステリーマニアと言うか変人の証明です(笑)。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!