■スポンサードリンク
007 白紙委任状
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
007 白紙委任状の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.58pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この話は映画の何作目だったかな。 そんな風に思えてしまうほど、 映画007を一度でも見たことのある人にとって 違和感の少ない小説だと思います。 訳者のあとがきにこうありました。 「1953年にイアン・フレミングが生み出した 世界一有名なキャラクターを、 数百万の読者を失望させることなく 現代に蘇らせること」 フレミング財団のオーダーに応える形で、 本作は生まれたようです。 007基準で本作を見るなら、 完成度はおそらくとても高いのだと思います。 小説基準で本作を見るなら、 満足度はそれに比べると低くなるかもしれません。 日本の有名な作家の本が好きな人にとっては、 細かい点が気になったり、 違和感を覚える点があったりすると思うからです。 二段組みで442ページ。 ボリュームのある一冊です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
プロットから展開、終結まで期待外れです。同氏の従来の作品には綿密に練り上げたテーマがあったのですが、シュレッダーにかかった文書からの極秘事項の拾い出しは、ありえないことではないがちょっと安易にすぎず。軽すぎではないだろうか? それとも従来の 007 と食え阿部て、遊びのセンスが少し足りないのかも? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
J.Dの作品は殆ど読んでいますので、007は読むのは後回しにしてきましたが 最初の展開は問題なかったのですが、時間を割いてまでは読む気も起きず 他の作品と比較して個人的には書評や横帯ほどいい作品とは思わなかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
誰もが知ってるジェームス・ボンドをリンカーン・ライムシリーズのディーヴァーが書いた。 最初にこの本の内容を聞いたときには正直びっくりだった。 本作はイアン・フレミングの版権管理会社が直々にディーヴァーにオファーを出したもので、 ディーヴァーの「獣たちの庭園」がイギリス推理作家協会から「イアン・フレミング・スティール・ダガー賞」を 受賞したのがきっかけで、ディーヴァーに白羽の矢が立ったらしい。 なるほど、確かに「獣たちの庭園」の頃のディーヴァーであれば、それは納得できるのだが・・・・。 まず往年のジェームズ・ボンドの熱狂的なファンからすれば、確かにこれは物足りないだろう。 懐かしいキャラクターが登場するとは言え、ディーヴァー流にデフォルメされてしまっている。 何よりボンドのキャラクターが最後までイマイチよく分からない。 セクシーといえばセクシー?でもちょっと違う。クールといえばクール?でも何か違う。 一方で、ディーヴァーのこれまでの小説の各キャラクターとは微妙に似通ってたりする。 アメリア・サックスが「男」になって「スパイ」ならこうなるだろうな、と。 かと言ってディーヴァーの絶頂期の頃の緻密なストーリー展開や二重三重のドンデン返しが あるわけでもない。どちらかというと淡々とストーリーは進んでいく。 むしろ「映画の原作としてならよくできてる(映画化のことをよく考えてある)」と言ったらいいのか。 映画の007シリーズというより、雰囲気はトム・クルーズのミッション・インポッシブルを意識してる感じ。 「ジェームズ・ボンドファンにもディーヴァーファンにも、両者に満足してもらえる作品を」と、 ディーヴァーはインタビューで答えているが、まぁ確かにその通りだろうけど、でもそれはとてつもなく 難しいことだと思う。チャレンジしているその精神は賞賛に値するが、それが成功して実を結んだかどうかは・・・ 読み手によって違うと思う。少なくとも自分は「惜しい」と思ってしまったが。 どんなピンチに陥っても、実は事前にそう予測していてこういうスーパーツールを持ってるいて、 こうやって解決するんだぜ・・・・話はそういう展開で進んで行く。 まさしくこの辺りはリンカーン・ライムシリーズと共通と言える。 (犯人の先々を証拠から推理していくライムやサックスと、本作のボンドが重なる) 一方、ボンドってスムーズでクールなんだけど泥臭くて・・・といった印象があるのだが、 読んだのはもう何十年も前なので・・・・今度機会を見て、もう一度フレミングの作品を読み直してみよう。 そう、ディーヴァーがボンドではなく、全く新しいキャラクターとしてこうしたスパイを作り上げ、 この作品を発表していれば誰もが納得しただろうに・・・とは思ってしまう。 過去のディーヴァー作品を読んでいて、この作家の特徴を知っていれば中盤くらいで 真の黒幕に気がつくだろう。この辺りは既にディーヴァーはワンパターン化、マンネリ化に 陥ってると言っても過言ではないだろう。初めてディーヴァーを読む方であれば、 このストーリーのプロットはそれなりに楽しめる、とは思う。 個人的にはディーヴァーの作家としての旬はもうとうに過ぎている、と感じている。 それで今後も本作のようなこの水準を保ってくれれば彼の作品を読み続けるが、 前作及び前々作の「ロードサイドクロス」や「ソウル・コレクター」のようなレベルの作品が今後も 続くのであれば、少なくとも自分はもう読まないだろう。 それでも本作はジェームズ・ボンドという「非常に難しい題材」をディーヴァー流に書いて、 読み物としては純粋にある程度のレベルには仕上げた、という意味では非常に好印象だ。 何も考えずに読めば「面白い」のは間違いない。 ただ「ボンドはこんなんじゃない」とか「スパイ小説はもっとアクションがあって・・・」なんて 考え出すと急激に小説としての面白さがしぼんでいく、そんな作品であると感じた。 ボンドの次作は現段階でもまだ決まってないようだ。本人は続編を書く気満々のようだが、 (そのための伏線も随所に張ってある)こればっかりはフレミングの版権管理会社次第なのであろう。 次作があればまた読んでみよう、とは思う。でも無くても別に落胆はそれほどしない・・・かな。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
あのジェフリー・ディーヴァーが007の新作を書いた−−と、言うことで、どんな工夫が凝らされているのか、興味津々であった本書ですが…。 【作品の舞台について】 007の追跡する犯人と目される人物が、イギリス国内に戻っていた…ということで、イギリス国内が重要な活動の場所になるのですが、これはなかなか面白い趣向だと思いました。 007の管轄は、イギリス国外なので、国内では、他の情報機関に阻まれ、せっかくの「白紙委任状」が「灰色委任状」になってしまう…という訳。 ただし、国外での活躍も描かれます。 その中でちょっと残念なのが、「ドバイ」。 映画で、007並みの人気を誇るスパイシリーズ「ミッションインポッシブル」の最新作「ゴーストプロトコル」(2012年日本公開)で、トム・クルーズがドバイのシンボルタワー「ブルジュ・ハリファ」に登ってしまってます。 本作品もいずれ映画化されるのでしょうが、「ドバイロケ」には工夫が必要でしょう。 【タイムリミットサスペンス】 本書の章立ては、「日曜日」から始まって「金曜日」までの6日間が描かれます。 日曜日に007が活動を開始した任務は、「金曜日に起きると想定される攻撃計画を阻止する」というもの。 つまり、一週間に満たない短い日数で、その計画の内容と犯人を探らなければならないという、タイムリミットサスペンスな訳で、これは著者らしい趣向です。 でも、リミットに向けての緊迫感がもっとあっても良かったかな…という感じで、ちょっと残念な印象でした。 【俺?】 本作品で、007は自分のことを「俺」と称しています。 これって、何だか007のイメージ(英国紳士)と違うような気がするのですけど…。 「私」を使うシーンもあるので、外見を装うのに使っているのかとも思いましたが、同僚との会話は「俺」ですし…。 イアン・フレミングの小説は読んだことありませんが、映画版では、普通に「私」だったような気がします…。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
Q特製のスパイ用品はなんとスマホ!ボンドは「盗聴」などさまざまなアプリを使いこなす。また、悪役もシュレッダーの書類投入口にカメラを仕掛けて、裁断しなてはならない機密文章を「自動的」にスキャンするし、当局も膨大なメールを傍受して解析するなど、当たり前といえば当たり前の超現代的な情報戦となる。 もちろん、ロンドンを拠点にセルビアやドバイ、南アフリカを飛び回り、カーアクション(本作はおもにスバル!)や銃撃戦、ウオッカ・マティーニ、お約束の美女などシリーズとしての決まりごとを守ったうえでの小説なので、ファンも自分の創造のなかで自由に「映画化」できる特権を確保できる。 どうにも理解できない翻訳が1つ。「ダンは、凶暴さを内に秘めた『日本の闘魚』を思わせた。」調べたら、タイの熱帯魚で「琉球闘魚」という品種もいるようだが?これは、作者の誤解をそのまま忠実に日本語訳にしたのだろうか?それとも、イギリスでは「闘魚」は「日本産」と信じられているのだろうか?どちらにしても「闘魚」自体見たことがない・・・。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
タイトルと作家を見て即購入。欧米のレビューだと厳しいようだが、作品としてはとても面白かった。ボンドもここ最近の映画のボンドよりは、従来のボンドに近いイメージ。映画化するなら主演はダニエルクレイグよりピアーズブロズナンのほうがあってそう。昔からの007好きにお薦め! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ディーバーが007を書くとどうなるか?期待して読みましたが、内容的にはごく普通のスパイ小説としか言えない。 リンカーンライムシリーズがここまで名シリーズになったのは、精密機械のような筆致、描写と稀代のストーリーメーカー、そして毎度のごとくライムに挑む魅力的な好敵手の存在が、素晴らしいシリーズにしていると思う。しかし、007自体、あまりにも有名なキャラすぎで、本を読んでも、映画で良く見たSコネリーなどの動くジェームスボンドの印象が強く、なかなか、そのイメージから抜け出せなかった。確かに、現代風007として最新式スマートフォンを自在に扱ったり、ワインや料理の描写(もともとディーバーはかなりの料理好きのよう。)などライム、ダンスシリーズとは一線を画した味付けもしているんだけれど。ディーバーが書いたスパイ小説として読めば納得いくんでしょうが、あまり期待しては、あとで後悔してしまうかもしれない。この作品に対する読み方の問題で、作品の評価は左右しそう。あまりにも個性が強いキャラクターだけに、名手ディーバーでも、007の枠を切り崩すことはできなかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
電車の中で切れ切れに読んだのも一因ではあると思いますが、冴えがありませんでした。ソウルコレクターも今ひとつと感じ、キャサリンダンスで復活と思った矢先、007、期待もしたのですが何とも言いようのない結果。007としては悪くは無いのですが、ディーバーの作品としては残念。完璧なプランを建てる機械好き、屍体好きな経営者、その黒幕、悪役はユニーク。イギリス国内の協力者、対抗者、上司、同盟国の曲者、イアンフレミングからの継承したキャラクター。問題はボンド、オリジナルを脱却できない宿命。キャラクターとして出来上がりすぎている(万人が知っている)ので面白みが無い。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!