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白い部屋で月の歌を



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【この小説が収録されている参考書籍】
白い部屋で月の歌を (角川ホラー文庫)

白い部屋で月の歌をの評価: 4.06/5点 レビュー 33件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.06pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全26件 21~26 2/2ページ
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No.6:
(4pt)

秀逸ホラー

表題作『白い部屋で月の歌を』は、除霊における憑坐(よりまし)役をするジュンの視点から、霊の世界が描かれています。またジュンの正体自体も1つの謎ともなっています。この本には、表題作のほか、『鉄柱(クロガネノミハシラ)』が入っています。私にとっては『鉄柱』の方が面白かった。「ミハシラ」なる柱を持つ、とある町の不思議な風習が、人間の生とは何か、幸福とは何か、を主人公に問いかけます。
白い部屋で月の歌を (角川ホラー文庫)Amazon書評・レビュー:白い部屋で月の歌を (角川ホラー文庫)より
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No.5:
(5pt)

時代がついに朱川さんに追いついた!!

「花まんま」の直木賞受賞で、ついにその実力が世間に知れ渡るときがきましたね。デビュー以来のファンなのでうれしい限りです。
 この本も朱川さんの世界がぞんぶんに堪能できる、せつないホラー中篇2本が収録されています。
 タイトルの「白い・・」は何処かで聞いたことのあるようなストーリーを朱川流の優しいタッチで描いている秀作です。
 しかし、心にぐさりと来るのは二つ目の「鉄柱」。人間の人生の本質を問われるような、とても重いテーマなんですが、そこは朱川さん独特の優しい語り口、せつない空気などで、見事に世界観を確立。彼の作品の中では間違いなく、トップレベルの作品だと思います。
 こんなところに埋もれているにはもったいない小説です。受賞が呼び水になって、この傑作が一人でも多くの人に読まれる事を期待します!!
白い部屋で月の歌を (角川ホラー文庫)Amazon書評・レビュー:白い部屋で月の歌を (角川ホラー文庫)より
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No.4:
(4pt)

人生ってなんだ

“白い部屋で月の歌を”と“鉄柱”という短編2作が収録されている。“白い部屋で・・・”の評価は星3つ、“ヨリシマ”が自らに招き入れた霊に恋をしてしまう話。“鉄柱”の評価は星5つ、主人公達が左遷された先の村社会の“鉄柱”についての異常な風習を媒体として、人生とは?というか、“死ぬ”ということについて、なんとなく考えてしまう作品。
不思議な読後感を味わえる。
白い部屋で月の歌を (角川ホラー文庫)Amazon書評・レビュー:白い部屋で月の歌を (角川ホラー文庫)より
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No.3:
(4pt)

透明な恐怖

2つの話があります。両方、暗くて、美しくて、透明感が高く、悲しくて、怖い物語です。一つは、「日本ホラー小説大賞短編賞」をとった表題作。
除霊の憑坐(よりしま)~一度霊を、自分の中に引き入れる~を行う主人公が、自分の中に引き入れた女性の霊に恋をしたことから始まる悲劇を描きます。もう一つは、田舎へ引っ越した若夫婦が巻き込まれる、田舎の因習の恐怖を描いたものです。どちちらも、短編といいながら、120ページ以上はあり、また、話の展開の面白さ、アイディア、描写の新鮮さ、文章のキレ、完成度という面で、読み応えのあるものでした。ひたすら怖い!というホラーでなく、透明感の高い恐怖、何か、別の世界の恐怖を、綺麗なガラス越しに見ているような恐怖を覚えました。寝る前に読んだら、似たような夢を見ました。(怖かった~)
そのぐらい印象に残る話であると思います。もしかしたら、文章で、好き/嫌いがでる話かも、です。
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No.2:
(5pt)

意外性に富む秀作ホラー

冒頭の除霊の場面のシュールな描写から読ませる。
ホラーの常道をしっかり守りながら、伏線をはりめぐらした
異様な世界が展開。主人公に感情移入したらすでに結末の
驚愕が約束されている。
末尾の荒俣宏の講評はネタばらしな箇所もあるので本編を
読まれてから読むことをすすめる。
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No.1:
(5pt)

出だしからひきつける

白い部屋に巨大な「かんし」(手術用のはさみ型器具)がにゅうっ
と入って来て女の頭をつかむという、シュールな導入。最後まで
読もうという気にさせる。
繊細であやういムードがずっと漂うと感じているうちに・・・。
不思議な境遇の主人公にはすんなりと感情移入できるが、ラストで
唖然。こういう美しく恐ろしい小説は久しぶりだ。なお、末尾の荒俣宏の講評はネタばらしの部分もあるので本編を読み終わるまで
読まない方がいい。
白い部屋で月の歌を (角川ホラー文庫)Amazon書評・レビュー:白い部屋で月の歌を (角川ホラー文庫)より
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