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少女不十分
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少女不十分の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.90pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全119件 101~119 6/6ページ
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原点回帰というあおり文句と、『証拠不十分』と少女不十分といった言葉遊びをしているというどこかのネット予想記事を見て、今作は戯言のようにミステリーだと思っていたのだけど、トリックが云々といったミステリー小説ではなく、普通にいつもような西尾維新の作品で、異常におもしろい作品だった。 原点回帰ということでラノベ的な化物語のように読みやすいものではなく、プロローグの独白は20P後半まで退屈且つ面倒で、くじけそうになるような読み心地でした。 しかし、まるで西尾維新本人をモデルにしたかのような変人な小説家志望な学生が、おかしな少女を目撃するところからストーリーは動き出し、ジェットコースターに乗っているかのように上げては下げて、物語はスピードアップしていき、最後には『ああ、読んで良かった』って思えるような作品でした。 そして、読み終わってから、裏表紙の「少女」と「僕」の不十分な無関係という煽り文句を読んで、不十分な無関係の意味を理解したような気にもなると思う。 ・・・・・・証拠不十分ではなかったが、「少女不十分」のタイトルも言葉遊びだったんだろうなと読んでから理解すると思う。 | ||||
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この作品は作家歴十年になる主人公が、何故自分が小説家になったのかを描く手記のようなものである。 ひねくれた作品を書くことで有名な作者にしては、この小説はめずらしく王道を行った作品である。 作者独特の言い回しや、過激なユーモアなどは抑え気味に作られている。 ともすれば今までの読者には退屈に感じられ途中で本を閉じたくなるかも知れないが、最後まで読まれればきっとお気に入りの一冊になっていることだろう。 さて、作者本人が主人公であるかのように作られているこの作品だが、果たして作者はこんな経験をしたのであろうか。 普通に考えればしていないのだろうが、僕はこの作品で語られている事が事実だったと思う事にしている。 理由はえらく単純でくだらない。そっちの方が楽しいし、夢があるからである。 こう言う事を書くと全く馬鹿にされると思うが、そういうものこそが不十分な人間の幸せというものなのではないだろうか? | ||||
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難しい事は上手くいえないのですが、小説を買って速攻で読み終えたのは初めてでした。何故か惹きつけられた。 小説家志望の主人公だというのが良かったし、だからこそこんな事態にまで物語として発展したのだろうと感じた。 中盤辺りまでは読んでいて怖かったです。Uに聞かせた物語の数々には鳥肌が立ちました。ファンなら歓心を得るところかも。 個人的には監禁されるとか喜びますけども、日常に辟易してるからそういう事を望むんでしょうけど何事もなくのほほんと暮らしてるからこそこういう物語を読むのが、楽しい。 | ||||
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変人と呼ばれてみたいだけでその他大勢の普通の人である私だけれど。 偽者が本物に、特別になってみたいと望みながら生きていくのも許してもらえた。 なんとなくそう思いながら読了した。 物語を作るのが作家であると語り、 これは物語ではなく出来事だとも語る。 フィクションだとしてもそうでないとしても読む自分にとってはどっちも物語でしかないと私は思っている。 ただし実際に現実であったという事実は何か説得力のような仕方のなさ、容赦のなさがあるのかもれない。 それでも私にとってはどちらでも変わらない。 なぜなら、ものを書くということ自体がどうしても何パーセントかは脚色してしまうものだから。 この世にノンフィクションなんて呼べるものはニュースや新聞だけなんじゃなかろうか。 手を加えられていない一次情報だけで構成され、ただ事実のみが並ぶそれだけが。 で、フィクションだとして、もしも本当がひとつもない、作者の思いも意図も一片も混じっていない物語があるのだろうか。 私はただただ文章を吐き出す出力機器の一部です、だなんて。 あり得ないと私は思う。 浅学菲才の身である私がそう断定したところで本当にただ思っているだけの意味しかないんですけどね。 現実も事実も本当も妄想も虚構も嘘も混じり合ってるのが物語だと、私は勝手に思う。 そして、とある事実に対する個々人の真実はその数だけあるのだと思う。 真実はいつもひとつじゃないと。 自分のこともわからない、心もころころかわる私がそう言ってみる。 西尾先生以外の方が作る様々な小説、文章を読んでいても物足りなさを感じてしまう。 それでもいいとおもうくらい西尾先生の文章にまいってしまっている。 もはや信者であり中毒者である自分は☆5をつけるしかないというのが私の真実だと明かして締めの言葉とする。 | ||||
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西尾維新の著作の大半を読んでいる人は、共感してくれるかもしれない。 西尾維新は数多くのシリーズを打ち立てているが 彼の真価はむしろ本書のような、一冊で完結する作品にある。 後先考えずに書いた作品が、正直、何より面白い。 シリーズの第一作目が、一番面白い。 化物語は『化物語』にこそシリーズの面白さが詰まっているし、他のシリーズも同様だと思う。 (続編は延長戦でも進化でもなく、ほとんど別問題である。亜種みたいなものだ。) この作品のような完成度、綺麗にまとまった完全性はけっこう久しぶりであり、 こういう作品があるから、西尾維新は止められない。 クビキリサイクル きみとぼくの壊れた世界 新本格魔法少女りすか 零崎双識の人間試験 化物語 ニンギョウがニンギョウ 刀語 蹴語 難民探偵 なこと写本 哀川潤の失敗 真庭語 以上、彼の著作を全て読んだ人は、例えようのない読後感が生まれるに違いない。 本書を「西尾維新の入門には向いていない」という意見があるが、まったくのその通りで 本書は入門書の真逆に位置するものだろう。 本書は西尾維新が『あなた』に贈る、卒業証書だ。 | ||||
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西尾先生の新しい小説が出ると知り発売を楽しみにしていました。 しかし、読んでみてがっかりしました。 どうやら自伝の小説らしく(本当か否かは不明)粗筋、伏線、魅力的なキャラクター、気の効いたオチなどは無く、 ただの現実で起きたことでしかありませんでした。 なのにどうして☆五つなのかって? 西尾先生の他の作品に触れてからこの作品を読めば僕の言いたい事が解って頂けると思います。 自己満足的なレビューになって申し訳ありません。 | ||||
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帯の「西尾維新の原点回帰にして新境地」という文句の胡散臭さに油断した。 これは間違いなく、小説であって、小説でない『何か』。 小説家を目指す大学生「僕」と、正体を隠す少女「U・U」のお話。 どこかいーちゃんと玖渚の関係を想起させるこの二人が織りなす、 天才も殺人鬼も最強も最悪もいない、普通の世界の物語。 クビキリサイクルを下敷き(もしくはこちらがそれらの下敷き?)に 西尾維新の描く新しい世界は非常に残酷で、しかし暖かい。 まあ、戯言なんですけどね。 | ||||
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後半で鳥肌が立ちます。 原点回帰、まさにその言葉に尽きる。クビキリサイクルの頃のミステリー成分が詰まってます。 ぜひ読んでください。 | ||||
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主人公は西尾氏がモデルなのか、などは小さな疑問。 氏の自作品への思いのようなものが伝わってきます。 「エンターテイメント性に欠ける」……? そんな事はないでしょう^_^; 戯言シリーズを楽しめた人ならば問題無しです。 | ||||
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私は西尾維新という人は化物語のアニメを見た程度でしかしません。 まず、この小説(小説じゃないらしいですが立派な小説です)にはしっかりと起承転結があり物語としても成り立っています ただ少しご都合主義な点があったり、必要ないだろうと思う文(これは西尾維新を知らないで一つの物語としてみた場合)が多々あり読了には時間がかかりますね。 ですが慣れてしまえばなんということはありません。 自伝風ということですので、読後に残る感想としては物語の主要部分だけですね。 10年かかったというのは10年前に思いつき、10後に書きたかったからではないでしょうか。 これの本の主人公がまるっきり西尾維新をモデルにしているというのならかなりオカシナ人だと思います。 まあ設定だと思いますが。 | ||||
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考えさせられると言っても、何を書いていいかわかりません 言ってしまえば非常に感想を述べるのが難しい作品です 考えたい気分のときに読むといい作品、って感じですかね 自分は物事を考えることにうんざりしてるんですが、西尾氏の作品を読むといつも考えさせられます 考えることをあきらめた人間を、考えさせるというのは生半可なことではないでしょう そんな感じで西尾氏の「考えさせる力」に改めて触れた作品でした | ||||
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キャラクターが一人称語りをする「物語シリーズ」からの一連の流れを経て、ついに西尾氏自身(と思われる人物)が語り部になりました。 序盤で「僕は現実にあったことを、そのまま書くだけ」と宣言しているように、西尾氏を現在の彼たらしめている「トラウマ」の体験談が語られて行きます。それゆえ「(これまでの著作のような)エンターテインメント性にも欠け」、「奇麗な起承転結もない」のは確かですが、それでもミステリーとしてしっかり成立しているのはさすがです。 一見不可解に思える「少女」の挙動にも、しっかりオチがついています。 全体としておふざけパート一切なしのシリアスな物語進行ですが、いつもの、いやノンフィクションだからこそいつもより余分に、脱線の多い冗長な文章が楽しめます。そして、そこでにじみ出る特異な感受性を間近で体験するにつけ、「戯言遣い」のモデルはやはり彼自身だったと実感できるはずです。 本作は今後の西尾維新氏を語る上で外せない一冊になることは間違いありませんが、西尾作品に触れてあることで初めて「ああなるほど」と思える記述が何箇所もあったので、この本を読む前に少しでも他の作品に触れておいてほしいというのがいちファンの素直な心情です。 | ||||
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西尾維新の原点とかかいてあったので「クビキリサイクル」みたいなものなんだろうなぁと思っていたら まさかのとある作家(=西尾維新?)が作家なるきっかけが出来た事件(トラウマ?)のことでした 内容はと言いますと、事あるごとに話が脱線していたり遠まわしな言い方をしていたりという西尾維新らしい文章でした。 しかしギャグや台詞はほとんどありませんので化物あたりから知った人にはお勧めできません。 内容に前作までを読んでいないと判らないネタがあるので読む人は「戯言シリーズ」などの代表作を読むことをお勧めします | ||||
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いつか読もう読もうと思っていた西尾作品。 物語シリーズや戯言シリーズなど、存在は知っていたのですがいずれもけっこうな長さであることも手伝って今まで手を出さずにいました。 そして今日、本当になんとなく、何の予備知識もなく、ただ一冊完結ならば読みやすいだろうと本屋で平積みにされていた『少女不十分』を手にとりました。 さて、まず6章くらいを読み終えたところで夜中の1時も過ぎていたので、読むのは中断してもう寝ようと思ったのですが、なぜだか寝られないのです。確か6章といえばまだ物語の始まりにすら触れていない部分です。しかも私はかなり眠いのです。 でも、ありきたりな表現で申し訳ないのですが“ページを捲る手が止まらなかった”。 これってすごいことじゃないですか。 私は、一つの作品を読み終えるといつもいくつかのレビューサイトでその作品のレビューをざっと見ることにしているのですが、ここ以外でも“初めての西尾作品には不向きだ”というレビューがいくつか見あたりました。 そんなことないです。 物語シリーズや戯言シリーズが『少女不十分』よりもどんなに面白いか知りませんが、少なくとも私は明日西尾さんの作品を買いに行こうという気にはなりましたよ。 最後になりましたが、作品レビューになっていなくてすみません。 でも、買う前にレビューを参考になさる方が西尾作品を読んだことのない方で、もし敬遠されたらすごく勿体ないな、と思ったので書かせていただきました。 | ||||
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「原点回帰にして新境地の最新作」 「この本を書くのに、10年かかった。」 とありますが、これはたぶん(?)物語の中の主人公がという意味だとおもいます。 自伝風に書かれているので断言はできない(ほぼ間違いなく創作だけど) 原点回帰という言葉で戯言シリーズを予想しがちですが、戯言シリーズとはまったく別です。 原点回帰とか新境地と書いてあるが、西尾維新の作品を読んだことがない人、または嫌いな人にはあまりお勧めしません。 読んでも批判することになるだけかと… 西尾維新の作品を読んでいる人は西尾維新の作品に対する考えが変わるかもしれない本です。 化物語シリーズみたいに笑える面白さがあるわけでもないし、ファンタジーが入ったり謎解きがあるわけでもありませんが、 何か残るものがある作品だと思います。 | ||||
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読むのに約8時間程度。 のんびり楽しませて頂きました。 簡単に本の紹介をさせて頂きますと、 「この本を書くのに10年間かかった」 それを言うだけの事はあり、 10年間小説家としてここまで来れた理由を現実にあった 出来事を通して、その物語を私たちに聞かせてくれました。 この本は所謂、「オタク向け」の本ではありません。 どういう意味なのか?それは読んだ人が面白いと感じるのか感じないのか その差です。 アニメ化された「語」系から西尾維新を 少しかじった程度の方には一切お勧めできない。 西尾維新という個体に興味のある方にお勧めできる作品である。 今までの西尾維新がどう作られて来たのか、それを知るための作品だと私は思った。 物語の始まる瞬間。 「少女の身体がばらばらになって四散...」 この本題に入る瞬間はまさに西尾維新らしさをこの本に感じました。 最後に... これは本当にあった事。 らしい。 そんな自虐伝を私は心の底から楽しめました。 これからも応援しています。 | ||||
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ライトノベル的な要素は薄く、化物語や刀語などで西尾維新という作家を知った方にはあまりおすすめできません。 デビュー当時から彼の作品を追ってきた、単純に彼の文章が癖になっている方におすすめしたい。 内容は自伝的風味の不思議な小説です。 新境地との謳い文句ですが、正しくその通り。思い付いても途中で嫌になって投げ出しそうなものなのに… その筆力と根性に脱帽しました。 どこまで創作でどこまで真実なのか。それとも全部創作なのか想像して読むのも楽しいかもしれませんね。 | ||||
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突き刺さるような作品でした。 その一言だけです | ||||
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西尾維新の著作の大半を読んでいる人は、共感してくれるかもしれない。 西尾維新は数多くのシリーズを打ち立てているが 彼の真価はむしろ本書のような、一冊で完結する作品にある。 後先考えずに書いた作品が、正直、何より面白い。 シリーズの第一作目が、一番面白い。 化物語は『化物語』にこそシリーズの面白さが詰まっているし、他のシリーズも同様だと思う。 (続編は延長戦でも進化でもなく、ほとんど別問題である。亜種みたいなものだ。) この作品のような完成度、綺麗にまとまった完全性はけっこう久しぶりであり、 こういう作品があるから、西尾維新は止められない。 クビキリサイクル きみとぼくの壊れた世界 新本格魔法少女りすか 零崎双識の人間試験 化物語 ニンギョウがニンギョウ 刀語 蹴語 難民探偵 なこと写本 哀川潤の失敗 真庭語 以上、彼の著作を全て読んだ人は、例えようのない読後感が生まれるに違いない。 本書を「西尾維新の入門には向いていない」という意見があるが、まったくのその通りで 本書は入門書の真逆に位置するものだろう。 | ||||
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