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武士道シックスティーン
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武士道シックスティーンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.54pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全106件 81~100 5/6ページ
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タイトルが秀逸。 アフタヌーンの漫画を読んでこちらを読み、マーガレットの漫画を読みました。 剣道は部活であり競技でありますが、それ以前に柔道や剣道って単純に競技なのかしらという部分があるためにこの作品をスポーツや部活小説というのは躊躇われます。 そしてこの2人、まさにそれぞれにとっての「剣の道」です。 作中の会話や表現に特徴があるな、と思ったら元々違う系統の作品を書かれていた方だと知り納得。 生き様も戦い方が違いながらも共通するのは底辺に「家長としての」父親がいるところ。香織と早苗の言動。あとは脇の顧問が本来なら美味しい展開が期待できる岡や香織の兄より生き生き描かれているところが男性作家だなと思わせます。 こだわる磯山、こだわりたくない西荻。事情は違えど勝負にこだわるのは磯山と西荻もおんなじ。 2人がそのこだわりに気づいたときから成長が始まります。それでも悩んだり学んだりであろう続編「セブンティーン」「エイティーン」文庫落ちするのを待ちです。 気になります。 | ||||
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幼いころから剣道一筋、昼休みには片手に鉄アレイ、逆の手には「五輪書」という剣道一筋の香織。一方、元は日舞をやっており中学から剣道に転向したマイペースな早苗。二人は中学最後の大会で対決し、何と早苗が勝利を収める。そんな相反する二人が同じ高校に進学し、剣道部で再会を果たす、という青春グラフィティ。 漫画のような読みやすさと読後の爽快感が何とも言えない1冊。 | ||||
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とても面白い本です。 『五輪書』を愛読し、全てを剣道に捧げる香織。にもかかわらず、全くの無名の早苗に負けてしまう。同じ高校に進学した二人・・・。 表紙に惹かれて読んでみたけれど、想像以上に面白かったです。 「武士道?」「シックスティーン?」この全く別次元の言葉が、この本の面白さを上手く表現している。 相反する性格の二人、その反面、同じように父親との関わりに悩み、成長して行く。 実はこの本はすでに続編のセブンティーンが出版されている。 早く読みたい。 | ||||
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「春を嫌いになった理由」のレビューにも書いたとおり、 私は、誉田哲也をキワモノとしてみてきた。 ただ、作家としては「ストロベリーナイト」を読んで感じた「こだわり」を認めたために、 彼の作品を結構読んでいる。 評判の悪い「月光」も読んだ。 決して女性や中高生におすすめできる作品ではないが、 あの作品にさえ、 私は『「愛」にはいろんな形があっていいんですよね』という誉田哲也のメッセージを見た。 そこへ本書である。 これはまた、ど真ん中のストレート。 どなたかも書いてらっしゃたように「人が死なない」青春小説。 人物造形もきちんと出来ているし、二人の主人公の対比も見事。 万人におすすめできる青春小説に仕上がっている。 早く続編を文庫化してくれと叫びたい。 ただ一点、この二人の主人公はやがてジウに登場する彼女達の原型なのかなというところだけが気になった。ま、別にいいんだけど。 映画化されるようであるが、確かに映画化しやすいストーリーなのだろう。 その相乗効果として、最近フランスに押され気味の剣道の人気に火がつくことを願う。 (剣道の世界大会ではフランスに世界一を奪われかけ、 韓国には、「剣道は韓国が母国」であるとさえ言われている) 相撲なんていう脱税者ばかりがうごめく競技が国技ではなく (幻想でしかない「綱の品格」をあげつらう文化人に問いたいのだが、 憲法に定められた「納税」という国民の義務を一点の曇りもなく果たした横綱は戦後いますか)、 剣道こそが国技であると思っている私は、 これを気に剣道が見直され、競技人口が増えることを切に願う。 | ||||
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『武士道シックスティーン』です。巻末解説は金原瑞人。 『武蔵を心の師とする剣道エリートの香織は、中学最後の大会で、無名選手の早苗に負けてしまう。敗北の悔しさを片時も忘れられない香織と、勝利にこだわらず「お気楽不動心」の早苗。相反する二人が、同じ高校に進学し、剣道部で再会を果たすが…。青春を剣道にかける女子二人の傑作エンターテインメント。』 警察小説の書き手として著名な作者が青春スポーツもの、ですが、警察→剣道、なので、実はそれほど大きなシフトではないのかもしれません。 全25章構成で、二人のヒロイン香織と早苗の視点で交互に描かれます。それぞれ語り口に個性があるのが良いです。 香織のキャラが……いわゆる中二病そのものです。とにかく最高最強が大好きというか、武蔵にかぶれて勝ちに異様にこだわります。その部分で「ウザい」と感じた読者は作品世界に入り込みにくいかもしれません。 スポーツに必ずといっていいほどつきまとう、「勝負と楽しむことのジレンマ」を、香織と早苗というキャラを通して描いているので、分かりやすく、共感しやすい内容です。 二人とも父親コンプレックスを持っているという設定はご都合主義っぽいですが、その父親がそれぞれいいキャラだったので楽しめます。 典型的スポ根とは違って、主人公たちは弱小ではありません。それどころか全国でも有数の強豪高校が舞台です。だから「弱小が努力して、多少ご都合主義的な展開を経て最後に強豪を倒す」というテンプレ的展開ではありません。あくまでもヒロイン二人の関係が中心に描かれた作品です。 試合シーンなどは淡々と結果を書いているのですが、それもあって剣道知識の無い素人が読んでも、ヒロイン二人の関係と香織の成長を中心に充分に楽しめる内容です。 爽快で面白いので★5。続編も出ていますが、評価はあくまでも本書単体のものです。 | ||||
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代表作のストロベリーナイトに辟易した人もいるかもしてませんが、この作品は同じ著者が書いたとは思えないほど、カラっとした青春 小説に仕上がっていて、一気読みしてしまいます。警察小説ではちょっと違和感のある軽妙な言い回しも、この年代の少女達に当て嵌め ると素晴らしいテンポとスピード感となり、剣道という表現しにくいスポーツを鮮やかに描ききってます。 内容も決してきれい事ばかりの青春小説とは違い、それぞれの個性をしっかり伸ばしながら成長していく過程を楽しめる作品です。 セブンティーン、エイティーンと続きますが、恐らく本作を読めば全て読まずにいられなくなります。 書店店頭ではメジャーな警察小説で名前を売り、本当は青春小説を売りたかったのでは?と思いたくなるほど、名作だと思います。 | ||||
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武士道シックスティーンからエイティーンまで一気に読んでしまった。 作者は刑事物が代表作のように、書店などで展開していることが多いが、 この作品や疾風ガールのような青春小説の方が好き。 剣道に勝つことだけを考えている「香織」と なんとなく剣道始めちゃいましたという「早苗」の二人が 高校の剣道部で出会うこと(正しくは中学の市民大会)から物語ははじまる。 主人公の視点を交互に話が進むが、二人の語り口がまったく異なるので 飽きさせないし、スピード感もあり、どんどん引き込まれていく展開だった。 なにより、この作者の女性視点での語り口がうまい。 二人の迷いや剣道に対する思いがうまく表現されていて一気に読んでしまった。 推理物を書いている作者だけあって、伏線の張り方も好きです。 今度、映画化されるとのことで楽しみ。 | ||||
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16歳の二人の女性剣士西荻と磯山が主人公です。シーンごとに代わる代わるに二人の心理を描写しているため、同じ場面でも感じ方や考え方の違いがよくわかります。また「静と動」、「赤と白」ほど性格の異なる二人の考え方が、見た目は平行線でありながら、実はお互いにちょっとずつ近づいており、本人たちも気付かない内にいつの間にか交り合い、一本の太い線になっているような、自然な感じがすごく素敵な本です。登場人物もほとんどが女性ですが、数少ない登場人物の男性たちが実は大変大きな役割を果たしていたりします。男性が書いたとは思えないほど女性の心理を上手く表現していると思いますし、タッチも柔らかです。それでいながら押さえるところはしっかり押さえているので、何度も感動のあまり涙が出そうになりました。剣道というスポーツを通じてはぐくまれる家族愛と友情。とても面白く感動できる良本でした。 | ||||
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文庫で誉田氏の新しい小説が出たというので、何の気なしに読んでみました。 誉田氏の著書=警察小説というのを気持ちよく壊されました。 やはりスピード感のある文章が、休む間を与えてくれません。 終盤は若干走りすぎのような気もしましたが。 剣道を通して誰の中にもある「迷い」がうまく表現され、それを乗り越えていく道程が、 剣道という範疇を超えて、読む私自身の「迷い」すら解けていきました。 前向きになれる一冊です。 是非、ご一読を。 | ||||
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幼い頃から「勝つ」ことだけが剣の道を究めた証し、と信じてきた香織。 一方、早苗は「勝ち負け」を争うことが大嫌いで楽しむことを主眼に置いた剣の道。 私には、香織の言うことも早苗の気持ちも良く解るのだ。「勝つ」剣道というのは本当に苦しい。厳しい稽古に耐える苦行である。そんな剣道が楽しいはずがない。だが、楽しみながらの剣道で、試合に勝てるはずがないのも事実なのである。 この小説の良い点はリアリティに溢れている点である。キャラが立っている。大げさではなく、香織のような剣道に情熱を傾け、剣道がすべてという少女はめずらしいことではない。もし、オリンピックに剣道があれば、柔道の「柔ちゃん」のような「剣(つるぎ)ちゃん」の候補も私は知っている。早苗のようなひょうひょうとして「剛の強さ」ではなく、センスがあるなぁ、という剣士のタイプもよくいる。 剣道以外、興味のない香織には友人などいるはずもなく、また本人も必要とも思ってもいない。だが、人生それでは寂しすぎる。しかし、自己中心的で意固地で不器用な香織を、いつも影で見守ってくれているのは早苗だった。 色々なことがあり剣道部を離れた、傷心の香織。 今まで早苗は「勝つ」ことに執着したことはない。だが、初めてどうしても勝たなければならない勝負ができた。それは、香織を部に連れ戻すための、香織との戦いだった。 早苗は友のため、初めて「勝つ」ことにこだわった。 本書の読後、私は清々しい気持ちになった。この小説は人生において色々な大切な事を教えてくれる。本当の「友」とは何か?遊び仲間、気の合うモノ同士、そんな薄っぺらな関係が本当の「友」ではない。真実の友とは、温まりにくく、冷めにくいものである。簡単に友人関係には至らないのである。だが一度、絆が深まれば、その糸は強靱な刃をもっても断ち切れない。 早苗によって香織は「勝つ」ことだけがすべてではないことを悟っていく。そうして、友の素晴らしさを知る。ライバル関係でありながら、チームメイト。学生時代、武道・スポーツで共に汗を流した者達の絆は深い。それが、武道・スポーツの素晴らしいところなのだ。 また、対立していた父・憲介との間にできた深い溝。それも兄によって父の愛を知る。 香織の良き理解者である武道具屋のじいさん。香織に剣の道において大切なものを教えようとする。若い香織がこういう年長者と付き合い、いろんな話をするということも人生において意味のあることである。 剣道部の顧問、小柴教諭。彼もまた香織を暖かく見守っている。良き指導者に恵まれた。中・高・大学の指導者との出会いは非常に大切である。指導者が嫌いで好きだった武道をやめてしまうというのは、よくある話なのだ。 人は一人では生きてはいけない。 この小説が多くの人の共感を得ているのは、剣道を通じ、友の有り難さ、親の想い、団体行動、指導者、周囲の大人との付き合い方といった、実際多くの学生が悩んでいることが、リアルに表現されているからである。 この作品は、成海璃子と北乃きいで映画化されるようだ。この原作が映像でどのように表現されるかとても楽しみである。 | ||||
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考え方もその戦い方も正反対な剣道少女2人が出会って、剣道を通じてお互いが成長していく物語。 と、書いてしまうとありきたりではあるが、それぞれの視点から物語が交互に語られ、2人がどんなことを考え、悩み、自分なりの答えを見出してく姿にやはり感動する。 物語の最後の展開はちょっと意外性があり、それがまた爽やかな感動を呼ぶ、 強いてケチをつけるなら、最後に出てくるとある曲の歌詞に言及するが、その肝心な歌詞が文中では語られず、ネットで思わず調べてしまったところか。苦笑 とはいえ、読み終わった後には自分も前向きな気分になれる傑作といえるだろう。 | ||||
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香織と早苗。それぞれ異なるタイプの女子高校生の、それぞれの立場から見たストーリー展開。 三島由紀夫のような男子剣士の暑苦しさはなく、しかしながら女子同士の「どろりん」としたところもない。相互に価値観が歩み寄るように見え、しかしながら物語は対称性をわざと崩している。早苗の親は早苗同様に価値観シフトがあるようだが、香織の親にはそれがない。 で、読者にそのアンバランス感覚から自分で物語の再構築を許すほどの深みがあるかというとそうではない。武具屋のじいさんがでてきてはいるのに、トリックスターとなるかと言えばそうでもない。存在感のない他部員。スパイスにすらならない顧問。ひたすら香織と早苗が自分を見て、相手を見て、それだけ。 なるほど、16才やあるいはもっと幼い少年少女にありがちな偏面的な見方をなぞっているといえなくもない。しかしなんとも厚みのない…。剣道についてのトリビアっぽいところも二、三点描いており、それを伏線に持ってこようとしてはいるものの、使い切れていない。で、最後は夢オチと同程度におなじみのあのオチ。 これってもとから映画化を狙って書いたな!初版が2007年というとバンブーブレードの頃か。映画化やコミック化のオファーを狙ったのならなるほどな、と思わせる。うまいね。作者にとって5つ★だ。 | ||||
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男同士のスポーツものは流行っているけれど、女同士ってないよなあと思っていたところ、こんな素敵な作品に出会えました。 性格は正反対だけど剣道が大好きな気持ちは同じ2人の女の子が、悩んだりお互い対立しながら成長していく物語。2人とも熱くてキラキラしていて、すごくカッコいいです。スポーツものは男同士じゃないと面白くならないという先入観を抱いていましたが、それを見事に打ち砕いてくれる、パワフルで爽やかな青春小説です。 ちなみに続編も出ていますが、クオリティが落ちていないどころか、どんどん面白くなっていきます。ぜひ続編も合わせて読んで、彼女達の成長ぶりを見届けてください。 | ||||
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二人の女の人の剣道の話 最後はあれって感じです。 | ||||
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剣道の感覚、気合い、間合いといったものが、こんな風に文章で読めるとは! 剣道を離れて20年、再び竹刀を握りたくなった小説でした。 ストーリーの流れのなかで磯山と西荻、二人のヒロインの見せ場の配分が素晴らしいと思います。 来春に映画が公開されるそうですが、若干心配です。 この小説がどうシナリオ化されたのか。 剣道の感覚はちゃんと視覚化されたのか? 続編セブンティーン、エイティーンとともに楽しみです。 | ||||
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剣道をやっている子供達の気持ちが、少しは分かればなぁという親心から選びました。 これが実に面白い! 剣道に対する姿勢が真逆の、香織と早苗という二人の掛け合いが、本当に微笑ましいです。 二人の少女が、剣道を通じて迷いや喜びや悲しみやらの経験を重ねて、大人に近づいていく。 まさに、青春小説(というジャンルがあれば)の王道のようなストーリーなのですが、 読んでいて平凡ということは全くありませんでした。 試合のシーンや練習の様子もきっちり書かれていて、剣道ファンも納得できるのでは。 誉田氏の作品を読むのは、実は本作が最初なのですが、 (その後『ストロベリーナイト』を読んでビックリ!) シンプルな表現で、場面や気持ちを表すのがうまい方だなぁと思います。 続編の『武士道セブンティーン』で香織と早苗のその後を読むのが、楽しみです。 | ||||
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面白かった。 磯山と西荻。この二人には清潔感があり、折り目も正しく、大人としては嬉しくなっちゃうような好感の持てる高校生。 西荻は、磯山が認める好敵手であり、ある面では救世主となる。二人の少女の出会いという横糸と、それぞれの父親と娘のやり直しという縦糸が、絶妙に織り込まれている。 ゆっくりと読むはずが、途中で手放せなくなり、結局、一気に読んだ。 剣道の知識がなくても、説明は丁寧だし、雰囲気で楽しめる。章の合間には、道具の各部名称も図解されている。 最後には、こうきてほしい!という方向に物語は流れ、わかっていてもウルッと涙腺が緩んだ。 表紙も可愛くて、元気があって、ぴったりだ。入院中の見舞いにもらったが、読んでいて元気をわけてもらえるような本だった。 | ||||
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この本のスピン(布のしおり)は2本ついている。赤と白。何故か? 香織と早苗の2人の物語。それは「たすき」掛けに進んでいく。 編集者の心意気が感じられる本です。 | ||||
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武士道シックスティーン たまたま、新聞の新刊広告で、この作品の続編にあたる『武士道セブンティーン』を見かけて、面白そうだと思ったのが、きっかけでした。 どうせなら、最初の作品から読もうということで、「シックスティーン」をまず読んでみることに。 カバーのイラストがなんとなくほほえましくて、いいなとまず思いました。内容も少女の揺れ動く気持ちが、主人公二人の独白形式で交互に語られるという構成で、新鮮に感じられました。 幼い頃から何の疑いも持たずに剣道=勝つこと!と思い込んできたた香織、その香織を試合で破ったとはいえ、勝ち負けとは違う何かを求めて(そこには家庭の事情も作用しています)剣道を始めた早苗。この二人の対照的な性格や剣道との向き合い方、それぞれに好感がもてました。 「好きなことなら続ければいい。何か好きだと思えるモノを持っていることは、幸せなこと」ということを、彼女たちに伝えてくれたそれぞれの家族も、ステキでした。 一気に読み終えて、とても爽やかな気持ちになることができて、続きが気になります! さっそく「セブンティーン」も読んでみなくては! | ||||
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子供が剣道をしているので、興味を持つかと思いましたが、意外とおもしろく私も一気に読みました。展開が速く、爽快感もあって、子供も面白がっていました。 対照的な2人の女の子という設定は面白いと思うが、人物造詣が浅く、人間関係もあまり描けていないので、例えば香織の家族も周囲の人物もよくわからず、そのあたり今一歩深みがほしかったか。 なお、これはマンガにするとよさそうですね。深い心理描写より行動で書いているし、よくも悪くもマンガのような作品かもしれません。 | ||||
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