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武士道シックスティーン
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武士道シックスティーンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.54pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全106件 61~80 4/6ページ
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本屋に行ってたまたま見つけた本。カヴァーがなんとなく好みで購入。 一行でまとめると、 二人の相反する女の子が竹刀で対話し、拒絶しつつも、最後は違う価値観に気付き融合を目指すお話。 典型的なアウフヘーベンで、ストーリーの骨組みとしては割りと単純だと思います。 ただ、感情描写がしっかりしていて、すごく丁寧な印象を受けました。 セブンティーンもこれから読みます。 | ||||
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さわやかな青春学園ものです。 主人公の女の子二人がリアリティ無くて二次元の典型で、だからこそとても可愛いらしい。 読んでいるうちに、この二人が大好きになってきました。 剣道が大きなテーマであり、私に剣道の知識はまるで無いんですが、だからこそ知らない世界の詳しい話はとても楽しい。 剣道って打たれたら痛いんですね…そんな事すらこの物語から学んだ私(笑) そりゃそうだよな。 続編があるなんて嬉しいなあ。 買うぞー。 | ||||
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あー、すごくすっきり!さわやかな読後感。かたや勝ち負けだけを考える剣道の香織、かたや勝ち負けにはこだわらず、”上手にできたか”にこだわる剣道の早苗。性格も戦いかたも対照的に見える二人。でも実は、根っこは同じなんだろう。結局はどこか通じるものを感じ、ぶつかりながらも近づいていく二人。大事なものは、回り道をしても自分で見つけないといけないんだ、という顧問教師の言葉は、当たり前のことでありながら、この年齢ではわかりにくい大事なこと。それに気がつくことができた香織と、最初は香織の剣道や生き方を苦手としていた早苗の成長ぶりが本当に爽快。先が楽しみで、続きが早く読みたいです。 | ||||
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この頃、とくに爽やか系のスポーツ小説が盛んである。しかしある種のマンネリが見られるのも確かである。つまるところは、スポーツ感動もの。つまり、スポーツを通して人間的に成長したり、あるいは何かを達成したり。それは王道なのだが、しかしパターン化すると鼻につきもする。だから逆に敬遠する読者も少なくあるまい。 そこへ行くと、この小説はなかなかユニークだ。まず高校女子剣道という設定。そして、語り手が交互に変わる仕掛け。その仕掛けは当然主題とも関わっている。主題は、なんといっても二人の主人公のひとり、磯山香織に関わる。これはとにかく勝つことを目的にした激しい剣道で、勝負意外には眼中にない。ところがこれが無名の、普通の規範には入らない剣士に負けてしまう。これがもう一人の主人公、西荻早苗。こちらは中学に入って何となく剣道を始めたいわばまだ素人で、それまで日本舞踊をやっていたという異色の剣士。二人のやや風変わりな競争と、ややいびつな友情の日々が始まる。 最後は、ある種の精神的な向上へとつながっていって、その辺はスポーツ感動ものの王道を行くわけだが、そこに至るルートが面白い。 交互の語りは、いわば弁証法。早苗は香織のアンチテーゼであり、その逆も言える。二人は互いにないものを獲得してゆくわけで、それを交互に語りを変えて描くというのが効果的なのも当然だろう。映画にもなったようだが、この辺の味わいは小説ならではのものだ。性格的にものんびりおおらかで天然系の早苗と、古風な野武士のような粗野にして熱く激しい香織の対比が楽しい。笑える。気持ちよくどんどん読めた。 | ||||
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一方は人を斬るための武士道を志す“香織”。 男っぽい女の子。宮本武蔵を心の師匠と仰ぐ。 一方は、お気楽不動心、勝ち負けより剣道で何を得るかが大事と考える“早苗”。 控えめでおっとり系な女の子。 そんな両極端な二人。 始めは香織が一方的に敵対視し、ギクシャクした関係だったが 剣道で相まみえ、お互いのことを理解し認め合うことで 固い絆が生まれ、熱い友情へと変わっていく。 そして、最後には二人は再び・・・ この作品では香織視点の話、早苗視点の話が交互に展開されます。 人物描写が非常に優れており、感情移入がしやすいです。 またとにかく文章が軽快で、 試合の様子が頭の中で鮮やかに繰り広げられます。 剣道が詳しく無い人でも、読めば自分も戦っているような気持ちになります。 読んだ誰もがさわやかな気持ちになると思います! そして、読んだ後の感想。 「続きの武士道セブンティーン、エイティーンを読みたい!!!」 | ||||
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本を読まずある人に本を読め!って言われて しぶしぶ借りたのがこの本でした。 普段本を読まずにこれまでいろんな本を途中で投げ出した 俺でしたが段々とこの本の世界に引きずり込まれて行きました。 交互に磯山と早苗の話になってるのは少しかかりましたがw とてもおもしろかったです。続編もみたいと思いました。 見たことのない人はぜひ見てみてください。 | ||||
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と言う言葉が、本を読み終えた後頭の中でリフレインしていました。 正反対の性格を持つ二人の少女、それぞれの目線で話は進んで行きます。 この二人の人物設定が良いです。初めは不自然に感じられた言葉使いなども、 読み進めて行く内に自然な物になり、魅力になります。 そして何と言っても特筆すべきはこの二人の関係性、それがとにかく最高です。 剣道の枠を超えた一人一人の人間としての二人の関係性は、中々手に入れたくても 入れられるものではない宝物の様です。 基本的には剣道を中心に書かれていますが、高校生と言う多感な時期の、剣道だけを見てきた 少女の初めて外の世界へと向けられた時の心理描写、勝ち負けという大きなテーマに対しても 言及されており、それらの物事を互いに補いながら、戦いながら生きていける 正に「共に生きる、二人といない、好敵手」。 難を言うと西荻さんがここまで強くなるものだろうかと、西荻サイドの強くなる成長過程の 描写がちょっと弱いかなという所と、終盤辺りのいかにもストーリー仕掛けた感じが否めない 事かと思います。しかしそれを差し引いてもとにかく良い作品だと思えます。 読後感がこれ程までに良かった物は今まで無かったかも知れないです。 最後にもう一度言わせて下さい。 「ああっっ!! 最っ高っっっ!!!!」 ちなみに本のしおりが赤と白の2本になっている所が憎いです。 | ||||
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前から気になっていたのですが、「女の子の剣道物」ということでなかなか手を出す機会がなく今回の文庫化を機に購入しました。ちなみに私はスポーツ物をよく読みますが、好みでいうと「一瞬の風になれ」は大満足、「風が強く吹いてる」は普通、「走れ!T高バスケットボール部」はあんまり・・という感じです。本作の内容に関しては他の方が説明されてますので感想のみ。武士道シックスティーン大満足でした!続編であるセブンティーン・エイティーンは文庫化してからの購入を考えていました。が、二人のその後が気になって2冊ともすぐに購入してしまいました。私のように購入をためらっている方、一度読んでみてください。 | ||||
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私は剣道をやっているけれど、剣道が嫌いでした。やめたくても、やめれませんでした。 けれど、この小説を読んで、高校でも剣道がしたくなりました。 この小説は買って損はないです。 私は何度も読み返してしまいました。 初めてなんですよ。何度も読み返したの。 何度も読んでみると、また違った世界が見える。 剣道が大好きになる。 放課後の稽古がたのしみになる。 そんな小説です。 | ||||
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剣道を描くとき、 映画やドラマでも 「この作家(監督)、剣道を知らないな」 と良く感じます。 近いところだと 「鹿男あおによし」 など 「全くでたらめジャン!(あくまで剣道に関してです)」 と感じたのですが、 この武士道シックスティーンはかなり剣道を知っている…、 もしくはかなり勉強したと感じました。 試合中のヒロインは、 マニアックまでに剣道用語と剣道を知っている人しかわからない表現で 試合を形容し、 かなりリアルで 剣道をしている息子と娘が 「おもしろい!!」 と絶賛していました。 漫画化、映画化され 視覚的にも楽しめそうですが、 この文体で剣道を表現しているところは 一読の価値があると思いました。 剣道少年少女はぜひ読んでみて欲しいと思います。 | ||||
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剣道一筋の香織と、勝ち負けにこだわらない早苗が同じ高校に進学して剣道部で出会う16歳のふたりの物語です。「鹿男あをによし」(万城目 学)で女子高校の剣道の烈しい試合を見て(読んで)面白かったので、今回まるごと剣道の小説を手に取ってみました。好対照のふたりの物語であることは目次を見ただけでわかります。 1.気剣体 2.長く構えましょう 3.兄の仇 4.それは般若ですか 5.兵法者 6.いい感じです 7.敵の正体 8.真面目にやってます 9.下克上 10.呼び捨ては苦手かも (以下、略) こういう洒落っ気は大好きです。奇数章の勇ましいタイトルが香織目線、偶数章のおっとりしたタイトルが早苗目線で語られます。香織は「勝つか負けるか」「斬るか斬られるか」ということにしか眼中にありません。しかし「自分は世界最強の女剣士を目指すのか」と悩むことになって…。 さわやかで熱いストーリーはぐんぐん読ませてくれます。続刊「武士道セブンティーン」「武士道エイティーン」と続きます。(もちろん続けて読んでみるつもりです!) | ||||
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全体的に浅い気もするし、作者が男性だけに女子高生の心情を描いていても、 いまいちフィルターがかかってるような気もするのですが、剣道って面白そう、 二人の主人公の友情がいいなと思わせてくれる物語です。 ラストは清々しい風が吹き抜けていくような爽やかさでした。 続編もあるみたいなので読んでみたいです。 それにしても、この作者の作品は初めて読むのですが、巻末の著者プロフィールを 見ると、「本書は著者初の、人が一人も死なない青春エンターテインメントである」って ・・・えええっ、そういう人なんですか!? | ||||
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高校で初めて剣道部が存在し、やってみたいと思っていたのですが 防具が物凄い臭いとか、袴の下はノーパンとか、部員が三人しかいないとか もろもろのマイナスイメージが強すぎて触れる機会がありませんでした。 そのくせ毎年、NHKの剣道大会を好んで見てしまいます。 40を過ぎたオッサンなのに、若かった頃のあこがれていたスポーツに またふれたような気持ちよさと共に面を一本パーン!!ときめらてしまいました。 電車の中で一気に読破、セブンティーン、エイティーンと文庫発売、お待ちしてますm(_ _)m | ||||
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剣道という武道に対して対照的なスタンスの二人の少女。 武道として戦う少女と楽しもうとする少女、二人のスタンスの違いが 徐々に交錯して変化していく過程が面白いです。まだまだ続編があるようなので 非常に楽しみですね。 | ||||
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読み始めた時は、ありがちなスポ根ものかと思っていた。でも、読んでいくうちに、とても深く惹きこまれた。 主人公たちの心の動きをほんとうに濃やかに描いた前半があるからこそ、後半の展開がとてもとても生きていた。 後半、心にひびく言葉やエピソードが数々あり、電車の中で読んでいて、何度も涙があふれて困った。 とてもよかった。会えてよかった本の1つだと思った。いろんな人に薦めたいと思う。 | ||||
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映画キッカケで読みました。 結論から言いますと、 ”本のほうが遥かにおもしろい(笑顔)” 逆に言うと、 本の良さが映画には全く生かされていませんでした(泣) そもそも 古厩監督が原作本を 本当に読んだのかも疑問。 西荻早苗を演じた、北乃きいさん。 「剣道を一生懸命稽古しました」 そりゃ、あたりまえでしょうが、 監督が、本を読んでいれば、 剣道より先に、日本舞踊の稽古をさせるはず。 それが西荻の剣道を形成する上の重要ポイントなのですから。 と、すみません、 映画への不満を記してしまいました(苦笑) 本は、圧倒的に面白いです。 映画では、あまり笑いませんでしたが、 こちらでは、笑いをこらえるのが大変でした。 それは文章構成。 長い文章が続いたかと思いきや、 「謹んでお受けいたします」と、ボケや突っ込みのような 短いセンテンスがナイスなタイミングで挿入される。 武士道だ、般若だと固いモノを羅列しつつも 会話の場面では、今時の女子高生の口調が入ってくる。 著者の誉田さんは、 お笑いか放送作家の経験でもあったのですか? と質問したくなるくらい”間”が上手い。 あまり面白くなかったら これでストップするつもりだったのですが、 あまりにも面白いので、これから速攻で『武士道セブンティーン』を読み始めます!! | ||||
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映画のCMを見て、「観たい」と思ったが近くの映画館でやっておらず残念に思っていた時に本屋に行ったら本書が置いてあった。 「へー、これ小説だったんだ」と思い買ってみた。 読み始めるとこれがまた面白い。 あっという間に読み切ってしまった。 たぶん、これが一冊の小説を読みきるまでの最速記録だと思う。 しかし面白いことは当然だが、それ以上にこの作品から学べることはそれ以上だと思う。 特に主人公・磯山香織が悩んでいるところなどを読んでいると「自分ならどうだろう?」とか「自分ならどう声をかけてあげるだろう?」などと考えながら読んでいた。 そう読んでいると、周りの人物の言葉の意味や香織の気持ちが少しは分かる。 面白い小説だったが、つくづく映画が見たかった。 読んでいる時、主人公の二人に成海璃子・北乃きいを当てはめて読んでいたが、自分が見るところこのキャスティングはピッタリだ。 あー、やっぱり映画が見たかった。 | ||||
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傑作剣道小説! 「現代社会における武士道を問う」 と言ってしまえば、大袈裟になりますが剣道の「道」と武士道の「道」はもちろん相通ずる 宮本武蔵の「五輪の書」を人生の指針とする熱血剣道バカの女子高生 日舞経験者でまだ、剣道をはじめて間もない女子高生 この二人が同じ剣道部に入部するところから話は始まる この二人は微妙にライバルでもあり、微妙に親友でもある 青臭さたぷりの信念(武士道)を持った主人公が部の仲間と切磋琢磨していくうちに微妙ながら成長していく姿が微笑ましい | ||||
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剣道のことには全く知識がないが、とにかく気持ちよく読み終えました!。 「セブンティーン」では、お互い別の場所でどこまで成長するのか、早く読みたい。 誉田さんの小説は、警察小説もそうですが、ベタな感じがとても面白いです! | ||||
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剣道を高校の体育の授業でかじっただけの私にも面白く読めました。まさに一気読みです。主人公の二人(映画では成海璃子さん、北乃きいさん)の魅力の為せる技でしょう。未完成の人格。理屈抜きのエネルギーの奔流。迷い、そして自信喪失。誰もが通り過ぎてきた青春。それを50歳を迎えた私も思い出し、共感し、知らず知らず主人公にエールを送っていました。 | ||||
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