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半島
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半島の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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主人公の迫村は大学を辞してある半島に移り住む。そこで現実と非現実の世界を往来する。不思議な老人戸田、その娘の舞踏家の佳代、大学時代の教え子の向井、占師のロク、中国女シェ−フェン、そして自分の影といった個性的な登場人物との関わりが軸となり、読み進むにつれて、点と点がつながり線となり、線と線が絡まるように時間が流れ、島での雑多な出来事の関連が迫村の意識の流れを透して不意にみえてくる。 著者は私の好きな作家である。この本は初めて手にした時その装丁と物語の設定と本の帯と著者のあとがきにひかれてれて購入した。しかし、残念ながらこの長編を読み進むに従い、著者の意図かもしれないが、記憶(過去)との対話、あるいは現実世界と夢の世界の往来が執拗に繰り返され、所々の追跡が難しくさえ感じられた。そして私の不勉強のためか高尚な長めの説明的文章のためか最後の頁に辿り着くまで些か努力を要した。この本は十分な時間の中ですべての雑事を忘れてゆっくりと読むのがお勧めである。 | ||||
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ふとした契機で「異界」に足を踏み入れ、出てきたときには、入ったときとほんの少しずれた場所にいる。そんな感覚を味わうことができる作品です。「異界」は、村上春樹の「深い井戸」的な雰囲気がありますが、現実と「異界」とのつながり方が村上春樹作品とは違います。作品中の描写は、官能的なまでに身体(この作品では「躯」と書かれますが)に寄り添っているのが特徴です。フランス思想の研究者だけに、どこかフランス思想に似た薫りがします。 | ||||
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物語は「たんたんと」進む。たんたんと。迫村と名乗ったり俺と名乗ったりする手法は読む側を気持ちよく混乱させる。 恋愛物なんだか紀行文なのだか、ジャンルが見えない。現代小説、がいちばん適している。 フシギな村でのフシギな人との出会い。それでもたんたんと日常がすぎていく、このフシギさ。 | ||||
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