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花腐し



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【この小説が収録されている参考書籍】
花腐し
花腐し (講談社文庫)

花腐しの評価: 3.85/5点 レビュー 13件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.85pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(3pt)

昔の漫画のような世界観

昔のつげ義春風の幻想世界。それを小説に丹念に変換したという印象をもった。始まりから終わりまで一定したリズムで語られる、潰れかけのアパートや、死にかけの金魚、大量の茸、怪しげな男と女、そして自らの過去に絡めとられる孤独な中年男性…。確かに独特の雰囲気はあるが、やはり既視感を拭い切れない。新人作家に贈られる芥川賞なのだから、もう少し新しさが欲しかったが、それでもこの怪しげな世界観は秀逸だと感じた。万人受けはしないが、力量のある作家なのだろう。
花腐しAmazon書評・レビュー:花腐しより
4062103796
No.1:
(3pt)

閉塞感

読んでいて息苦しくなるような作品です。2編の作品が収められていますが、いずれも主人公は同じ場所をグルグルと回るばかりで、出口はどこにも見あたりません。
主人公の内奥もまた逡巡するばかりで、出口はありません。それ以前に出口を探してすらいないのです。この状況から「抜け出す」ことと「出て行く」ことは違うのでしょうか。救いを求めるのでなく、ただ僥倖を漠然と期待しているだけ。そこにあるのは途方もない閉塞感ばかりです。
花腐しAmazon書評・レビュー:花腐しより
4062103796

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