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破裂
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破裂の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.93pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全17件 1~17 1/1ページ
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過失による患者の死に平然とする医師たちに怒りがたぎる元新聞記者・松野。心臓外科教授の椅子だけを目指すエリート助教授・香村。「手術の失敗で父は死んだ」と香村を訴える美貌の人妻・枝利子。医療の国家統制を目論む“厚労省のマキャベリ”佐久間。医療過誤を内部告発する若き麻酔科医・江崎。五人の運命が今、劇的にからみ転がり始めた。 | ||||
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枝利子の裁判は、病院内外の圧力で難航する。その裏で厚労省の佐久間が香村助教授に接触を始めた。それが国家権力による高齢者抹殺計画=「プロジェクト天寿」だと見抜いたジャーナリストの松野は、発表する矢先、何者かに殺される……。裁判の結末は? 権力に翻弄される江崎の運命は? そしてプロジェクトの行方は? | ||||
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テーマは興味深く、ストーリーも面白いが登場人物に魅力が感じられず誰にも感情移入できなかった。 残念! | ||||
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超高齢化時代の問題点をストレートの表現している。 怖いけど考えさせられる作品と思う。 | ||||
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誰も彼も幼すぎの印象。 正直誰にも移入できなかった。 情報源秘匿しないジャーナリストも、35にもなって「父のせいでジャンキーになった」という医者も、取り込まれる危険性ありありの証人の証言あてにしてる弁護士も、公判始まる前から勝ったつもりになってる申立人も、誰一人として大人としてバランス取れた人がいない。 裁判の駆け引きが甘すぎ。 最終ページ、「大腿骨頸部骨折」と診断しながらも「見てるだけ」で自分の感慨に思いを馳せてる医者っていやだな…。 そういう料簡が「だれもが責任をとらない日本」の体現なのか?そこは一応良識ある人として、駆け寄って手を貸しとこうよ | ||||
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この作者さんは2作品しか読んでいませんが、途中までは本当に面白くて面白くて グイグイひきつけられていくのですが、最後がいつもがっかりです。。。 | ||||
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医療過誤の裁判の行方と,ペプチド療法と安楽死を軸とした高齢化社会対策の進行をテーマに下巻は進行する. 裁判でのやり取りにはリアリティがあるし, 高齢化社会対策を進めるためのキャンペーンなど,さもありなんという印象を受ける. この辺は現場をよく知っている作者の本領発揮といったとことである. とはいえ,医療過誤の方は決定的な証拠をつかむプロセスに目新しさはあるが,展開自体はやや拍子抜け. 当事者となった助教授が度々発していた思わせぶりな発言が伏線として十分に回収されていない印象を受ける. また,良識派の医師として描かれていた麻酔科医の薬物中毒という問題が発覚するが, 作者が薬物中毒を生真面目さゆえの不幸と位置付けているような印象をも受けるのも納得しがたい. このような実態が確かに一部にはあるのかもしれないが, それを止むを得ないかのように描くのは逆に本物の麻酔科医に失礼ではないか. それ以外にも,ジャーナリストの運命や,官僚が過去の事件との絡みで失脚する流れは,少々唐突で,展開としても安直に感じる. ラストは墓参りで大団円を迎えるが,これだけの殺伐としたストーリーのエンディングとしてはなんだか予定調和的だ. 上巻でそれぞれが主張していた正義が,真っ向勝負することなく,結末を迎えているのが,物足りない. | ||||
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フィクションには間違いないのですが。 どの業界も知らない方には結構読みごたえがありそうな感はありますが、私のように妻の家系が公立の大病院勤務で院長やらその子供(妻の妹)が某大付属病院医長(心臓外科でも麻酔科でもないですが)なんてのばかり、自分自身が元某中央官庁勤務(これまた厚労省ではないですが)、友人に弁護士や検事多し、だと、どの出演者も脚色がありすぎて(これって、著者のそれぞれに対する潜在的なステレオタイプが描かれている気がしなくもないですが)、それぞれの業界の立場や本音を知っているだけに、いくらなんでもここまであるかなぁという印象でした。少なくとも佐久間主任企画官みたいなのはあり得ないでしょうね。彼の存在以前にもっと強大な「潰し」が役所の中にはあるんで・・・。 外務省のラスプーチン某がモデルなのは明らかですが(笑)、 防衛から内諜借りるって時点でもう・・・(苦笑)。 ただ、この人物がいないと、この本は成り立ちませんが。裁判過程などはほぼ現実だと思いますし、PPPなんていう概念は、方法論は別として私も賛成だったりもします。 まぁ、フィクションなのですから人物像の描き方に脚色があるのは当然なのです。本の出来としては、終章に近くなるにつけ文章が粗いというか、後半疲れちゃったか久坂部さん!という感じです。結局、殺された松野の犯人が分からないのが消化不良ではあり、香村もストーリーの登場者とは直接的には関係ないといえば関係ない理由(単に医師としての属人的資質の問題ですね)で最後に殺されてしまうわ、小説上、孝太の存在は結局何のためだったのかよくわからず、案外、上川がいい味出してるよな、とか、江崎が最後に本当のところを聞き出すのにああいうこと言っちゃっていいのか?みたいな、いろいろ思うんですが、一気読みしたくなるストーリーではあります。 | ||||
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うたい文句は「医療事故」を扱った医療小説でしたが、実際は高齢者問題を扱う役人の立場を借りて、この問題を深刻に見つめた小説でした。 介護を受けておられるかなり高齢の方々は「不自由な身体で、皆に迷惑をかけるくらいなら、元気なままポックリ死にしたい。」と思っていて、ある登場人物がその手助けをしようとする。その方法は久坂部氏の前作「廃用身(はいようしん)」ほどドラスティックではないもののショッキングな方法です。 ある意味この国の少子高齢化に警鐘を鳴らし、高齢者の声を聞きながらの対策を促すような問題作でした。 私も自身が将来のこと、老後がそろそろ不安になる年齢であるとともに、私も妻も高齢の両親(幸い健康ですが)を持つ身なので他人事とは思えませんでした。 | ||||
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「白い巨塔」の1巻で挫折した私にとって、この本はあまりにも難解でした。 医療用語がたくさん出てきて、医療関係者以外のみなさんは飛ばさずに読んだのでしょうか??? 人間ドラマにだけスポットを当てると、興味深いものがありました。今まで漠然と”長生きしたいな~”と思っていたのですが、 それがそんなに簡単なことじゃないと言うことが分かってしまい、 急に怖くなりました。 ラストの大団円は2時間ドラマみたいでした(笑) | ||||
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この結末では扱ったテーマが泣く。作者が医者ではこの程度で収めるしかなかったかも知れない。医者とて人間、神ではない。人の命は皆平等、地球より重いなどということがありえないように、患者の命が医療の前には皆平等、等しく安全ということはありえない。それでも、そのタテマエを信じて進むしかないのかもしれない。小説は思考実験なのだから、思い切って結末を”破裂”させてしまった方が核心に迫れたのではないかと思う。導入部分が良かっただけに、残念。 | ||||
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破裂 病院や医者ってほんとにピンキリです。しかも、いかにも横柄で患者の話を聞きもしないって感じじゃなく、一見親切そうで話もよく聞いてくれるんだけれども藪医者!っていう医者もほんとにいます。 見た感じでわからないとよけいタチ悪いですね。 本書は小説の形態ではありますが、ドキュメンタリーのようなテイストで、実際の医療過誤の実例や、医療過誤裁判の一部始終を描いています。 小説としては、人物の人間関係描写も浅薄、シナリオに大した捻りも無く、結末もご都合主義で何のカタルシスも得られず、少々お粗末。 しかし本書の本質はそこではなく、我々日本人全員が直面している「高齢化社会」問題と、ある解決手段の提起にあります。 筆者自身はどうやらそれを肯定的に提起する為に本書をしたためたようですが、私は、少々極論すぎるのと、考察も不十分な気がして、嫌悪感を覚えました。 本書のPRが、医療過誤をセンセーショナルに扱っていることにフォーカスし、高齢化社会問題を扱っていることが伏せられているのも、出版社側がその内容への反発を恐れてのことでしょうね。それくらい大胆で危険ともいえる思想と手段を本書は提起しています。 高齢層増加による公費負担増の若年層へのしわ寄せや、若者のワガママが通りにくい社会システム等をことさらあげつらって、ステレオタイプに「高齢化社会」=悪、「世代の若返り」=善とする風潮が蔓延している気がしますが、先人に学び敬意を払わない世の中に未来はないでしょう。 とはいえ、医療過誤裁判の現実など、ドキュメンタリーとして読み応えのある部分も多く、筆者の熱い問題意識はひしひしと伝わる書です。 | ||||
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私も大阪で働いているので地名とか馴染みがあって面白いです。どうやら実際モデルとなっているのではと思われる人物がいるらしいですね。どうもかなり最近の現場事情を知る人が書いているんでしょう(あくまで噂ですが)。この本が提起している問題点を読者一人一人が真剣に考えてくれればいいですね。 | ||||
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新聞広告や帯にあったキッチコピー?に惹かれて読んでみました。 出だしは引き込まれたんですが、中だるみ、 そして不完全燃焼のまま読み終わりました。 ミステリーと呼ぶには物足りず、なんだか中途半端な感じです。 題材はとてもいいのに残念です。 | ||||
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医療ミスに関する裁判と、超高齢化社会を打開する「計画」を絡めた、スケールの大きな内容。「計画」には現在の医療方針への疑問が書かれているが、たかがフィクションと一蹴できない重みを感じる。専門用語はそれほど多くなく、文章は平易で読みやすい。 ただ主要登場人物の中ですぐに興奮したり、軽率な行動に走る者がいる事は、話の緊迫感を削いだ。さして魅力的と思われない人間が人望を集めていたり、キャラクターの描写に疑問は感じる。 | ||||
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新聞広告につられて購入.どうなるのか,どうまとめるのかを楽しみに一気に読んだ.面白いか面白くないかと問われれば,面白かった,と答えるが,作者の筆力が扱うテーマの多様性に追いついていない感あり.あれもこれもと詰め込みすぎて,終盤ばたばたと問題が「解決」していく.高齢化社会の問題への提起を試みており,極論的な解決方法を提示しているが,絵空事を超えられてはいない.各キャラクターもかなりパターン化している.むしろ漫画化したほうがよかったのでは. | ||||
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~書店で立ち読みして結局購入しました。 導入部は非常に興味をそそる感じで描写も的確で著者は医者だと思いましたが果たしてそうであるようです。 中盤から少し平板になってきました。 日本の医療問題とかを織り込んでいるのでしょうがそれよりももっとミステリーの部分を強調した方がよかったような気もします。 医療というか医学の世界を知らない人には~~この世界の一端を知ることは出来ると思います。~ | ||||
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