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廃用身



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【この小説が収録されている参考書籍】
廃用身
廃用身 (幻冬舎文庫)

廃用身の評価: 4.23/5点 レビュー 93件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.23pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全77件 21~40 2/4ページ
No.57:
(5pt)

衝撃

流石に現役の医師によって書かれた物語に思わずノンフィクションではと思ってしまうほどに引き込まれます。
廃用身Amazon書評・レビュー:廃用身より
4344003403
No.56:
(4pt)

読む価値はありますが、まだ読んでない方はレビューをみない方がいいです。

ネタバレあり。







読み始めて、「なんだ小説じゃないじゃん、止めようかなと」と思わせるほど
巧みな構成で、読み進めるうちに、止まらなくなってしまう作品でした。

超高齢社会と介護業界の現実、

その現実に果敢に取り組もうとする勇気ある医師とスタッフ、

出る杭を打たんとするマスコミとその報道を楽しむ一般聴衆、

そして、正義と狂気。

なんともおぞましい話ですが、見事な小説です。

読むタイミングとしては、今、ちょうど「乙〇氏」の不倫騒ぎがあったばかりなので
何か変な感じでしたが、漆原医師の理論で考えれば、さもありなんと不謹慎ながら
思ってしまった。

残された慎君の描写が痛々しく、読後感は虚しさいっぱいだった。
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4344003403
No.55:
(5pt)

廃用身(幻冬舎文庫)

実際に行われていること? 新聞紙上では見なかったが・・・ いや、小説の中でのこと・・・ と読んでいて本の中に・現実にと行きつ戻りつ考えも混沌としていく中で、自分の身に起きたならば? 家族の考えは? 社会的には? いろいろ考えさせられる一冊でした。
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4344003403
No.54:
(5pt)

画像化不可能な作品

今話題の医療ドラマもの原作作家。医師兼作家は数あれど、ロマンチックな帚木 蓬生でも、コミカルでスピーディーな海堂尊でもなく、理知的で読みやすい文章ゆえのグロテスクな描写がリアルを感じさせるのは此の人ならでは。
小説内に出版物を、などと細部まで凝りに凝ったつくり。穏やかな始まりがだんだんとエスカレート。このままでは終わらないだろうと思ったとおり 主人公が作品を書き上げられずに編集者が補足をする後半には残酷な描写が恐怖を招く。巻き込まれる主人公やその家族の行く末まで 悲慘な映像がありありと浮かぶ。また「正義」を振りかざすマスコミが結局「商売第一」の部分にも大きくうなずける。一面的なものの見方の危険性まで指摘する彼の処女作、心して読まれよ。
「大学病院のウラは墓場―医学部が患者を殺す」を読んだときには、こんな作品を書いてるなんて想像だにしていなかった。
画像化不可能な作品としては貴志 祐介「天使の囀り」と双璧かも
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4344003403
No.53:
(5pt)

高齢者社会介護の問題をkんがえさせられるが恐ろしい廃用身」とは脳梗塞などの麻痺で動かなくなり、回復の見込みのない手足のことをいう医学用語。医師・漆原は医学的な効果を信じて老人患者の廃用身をつぎつぎに切断する。悪魔による老人虐待か、それとも奇跡の療法か

介護の現場で 廃用身」とは脳梗塞などの麻痺で動かなくなり、回復の見込みのない手足のことをいう医学用語。 医師・漆原は医学的な効果を信じて老人患者の廃用身をつぎつぎに切断する。 悪魔による老人虐待か、それとも奇跡の療法か?のこぎりとかでえつだんとか整形外科の手術の記載がグロすぎるリアルでしたデイケイ施設にての場面四肢がない老人がうろうろとかはyばい
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No.52:
(4pt)

迫力

臨場感のたっぷりな小説です。 現実かと思わされるほどです。 現実世界でも課題の多い老人介護の問題が書かれていますから、ついつい現実と結び付けて考えてしまいます。 前半はひきつけられて一気に読んでしまいました。 中盤少し読み淀みましたが、終盤はまた一気読み。 前半でも少々ショッキングな内容ですが、終盤~ラストはもっと。 私にとっては後味が悪かったので、☆ひとつ減らしました。
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No.51:
(5pt)

タブーという名の傑作

純粋に面白かった。 極悪人にも何処かに優しさや正しさが、又、万人に愛され尊敬される人にも何処かに陰惨で醜悪な部分がある。 その掴み所のない人間の心の深淵の奥底にこの作品はある。 前半の清々しいまでの遺稿。 後半では、真意は真実は何処にあるのか、編集者矢倉の取材を通して読者は何度も価値観を翻えさせられる。 表と裏光と闇が交錯する。 この感覚は芥川の「地獄変」を読んだ時以来だ。 名君と評される君主の心の闇、醜卑と蔑まれる絵師の子煩悩と芸術。 現実社会では、この二年後米で「アシュリー・トリートメント」手術が行われた。
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No.50:
(5pt)

衝撃的

少々古い本ですが、老人問題をするどくついていると思います。

結末は悲しいですが、医療関係者としては、これで良かったのだと思います。
老人問題は、誰もハッピーになれませんから・・・

一番心に沁みたのは、”私は存在してなかったのだと思ってください。” という
言葉。悲しいです・・・。
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4344003403
No.49:
(5pt)

真実は一つではない

登場人物がどれも多面性を持ち大傑作。医師は本当はどういう動機でこれを行ったのか、妻の思い、彼らを取り巻く人々のインタビューなどで「ありきたりな真実」がわからない重層的な構造が素晴らしい。「本当の自分」だの「自分の中では」だの言う輩に辟易しているからかもしれないが人間は多面的で当たり前。
読者は「何が本当で何が虚構かわからない」現実と向き合わせられる。マスコミの報道だけは「絶対悪」であり、何一つ明らかにできない。
(が、また新しい「ネタ」に飛びついてゆくのだろう)
暗い話なのだが読後感がいい。介護問題についてはほかの方がたくさん書いておいでなので触れないでおく。
まだ全部の作品を読んだわけではないが、この作家は処女作で最高傑作を書いてしまったのかもしれないという気持ちにさせられる。
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No.48:
(5pt)

究極の老人医療

私自身、老境に達しており、身障者でもある身として、廃用身を切断するという老人医療は衝撃的! でも、この本に書かれてあるようなプラスの可能性を見る時、将来的にはどうするだろうか、と、小説ではあるが、深く考えさせられた。
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No.47:
(4pt)

語るにはあまりに重い世界

あくまでもフィクションなんでしょうけど・・・ノンフィクションがそこかしこにちりばめられていて、
綺麗ごとだけではなくて、
正義を振りかざすわけでもなくて、
かといって、必要悪だと開き直るわけでもなく・・・
2050年、あなたは何歳ですか?
私は92歳
生きているのかどうかぎりぎりのお年頃
介護は綺麗ごとではすまないです。
語るにはあまりに重い世界。
読んで・・・としか言えない。
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4344003403
No.46:
(5pt)

動かない部分は体に必要なのか

高齢化社会を向かえ、次第に悪化していく高齢者への介護をするうえで
ネックになってくる老人の体重という負担を、麻痺した部分を切断することで軽くするという
極めてグロテスクな作品で、それ以外の部分でも痴呆老人に虐待を繰り返す介護者、
糞尿を撒き散らし暴れる老人という描写が多くかなりえげつないが、
最初は漆原をいい人間のように描写しておいて実はという展開が中々に面白い

ただ最後の看護婦の話はやや蛇足感があって残念
まあそういった部分を差し引いても人体切断という嫌悪感を催す内容に我慢できる人になら
楽しめる作品だろう
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No.45:
(5pt)

感動!

衝撃! 感動! びっくり! あじゃぱ!!!!!!!!!!!!!!!!!
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No.44:
(5pt)

何をどこまで望むかは、人それぞれまったくちがう

とにかく読み応えのある一冊でした。

“QOLの向上と介護の軽減を目指して行われる廃用身の切断”という発想が実践にうつされ、次々と波紋を及ぼしていく展開に引き込まれていきました。

リアリティ抜群の内容で、少しですが介護支援専門員や社会福祉士も登場してきます。

ぜひ当事者の方、医師・看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・介護支援専門員・介護福祉士・社会福祉士などの有資格者、介護の現場に携わっている方々にお薦めしたい一冊になっています。

廃用身の切断という医学的見地からの現実性もしくは可能性に加えて小説ならではのエンターテイメント性が上手く調和されているように感じます。

それぞれの登場人物の判断や行為について是か否かというよりもそれに至る過程と葛藤に焦点をあてつつ、超高齢社会への警鐘という社会性を帯びていることが本書をより身近に感じる要因になっているのだと思います。

本書の一文を引用すれば“何をどこまで望むかは、人それぞれまったくちがう。”ということにすべてが集約されているような気がしました。

科学的な裏付けがあり、倫理的な問題をクリアできるとすればいろんな選択肢があっても良いのではないかとも思えます。

ただし、尊厳死が法制化されることによって「Aさんは尊厳死で亡くなったけど、Bさんあなたはまだ生きるの?」といった無言の圧力により死が強制がされる雰囲気ができるのと同じように廃用身の切断も安易に論じるものではないかもしれません。
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No.43:
(4pt)

親には読ませられない

最初はノンフィクションなのかと思って読んでました。
全体的に読みやすくわかりやすく、、、そして身に痛い話。
老人介護と虐待、それを巡る解決方法と倫理観。
何だかこれといったオチがなかったのが残念だが、総じて興味深く読み終えられた。
親には読ませられない一冊。
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No.42:
(4pt)

現実の方が恐かった

単なるフィクション小説とは思えなかった。構成のせいではなく、家族が寝たきりになったとき医師に四肢の一部を「切断しなければ命にかかわる」と断言され、親戚一同で話し合ったことがあるからです。当人は痛くもなんともないという。そのまま静かに亡くなったら「大往生」と呼べる高齢。延命問題云々より「今痛くないのに切断によって痛くなるかも。どうあれ苦しい思いをする最期はあんまりだ」という意味で、私は反対しましたが、「医者が切れというなら切った方がいいのでは?」という意見もあり、どちらも寝たきりの本人を慮ってのことでした。悩んでいるうち、担当医師が「切らなくていい」と唐突に意見を変え、ほっとしましたが、もし私たちがあっさり許可していれば、切っていたかもしれない、医師の人間性を薄気味悪く感じた一件でした。
そんな現実に一つの答えをくれるような小説、なので読後感は悪くなかったです。
私が体験した恐怖は現実ですが、作者はこれをあくまでもフィクションとして書いていますから。

(内容・オチに触れています)
老人介護問題とアンピューティ(四肢切断)マニアをミックスする作者の発想には感嘆しました。切断により脳への血流量が増えて痴呆の治療に、というのは基本はフィクションにしろ、アンピューティやピアスのマニアがどんどんエスカレートしていくことを思えば、自主的な切断と精神の高揚の関連、あながち間違いでもないのでは? と考えさせられるリアリティ。淡々とした語り口、ありありと浮かぶ現場の空気。漆原の選択は途中からはっきりとにおわされているものの、タイトルを使ったオチのつけ方は見事。一気読み必至の一冊。ただしテーマがあまりにグロテスク。
しかも作者は、グロ・猟奇的表現を、リアリティ追求や作者自身の猟奇趣味のためではなく、単にエンターテイメントとしての付加サービスとして扱っているように感じられます。だからこそ淡々として悪趣味すぎないのだが、その代わりサイコホラー・猟奇小説の「面白さ」がない。

本作は、ノンフィクション仕立てではなく、SFが向いたテーマではないでしょうか? あるいは、あとがきの春日武彦氏の辛口の一言「本来は純文学こそが表現すべきもの」「腑抜けで自己愛的な自称・純文学が」云々に賛成、純文学として読んでみたかったテーマでした。
精神科医である春日氏の読書傾向がわかる『無意味なものと不気味なもの』、面白かったです。
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No.41:
(4pt)

現実になる日が来るかも

うちにも、80歳を超える老人を二人抱えています。今、私は心身ともに元気ですが、30歳先40歳先にはこのように、老いていくと思うとゾッとします。そのくらい、老いるということは、目の当たりにして悲しくあり、醜いものだと痛感しております。
 この廃用身は、老いをどのように受け入れるかを考えさせる一冊でした。斬新なアイデアで、近い将来あるかもしれない老人の治療法...あなたもゾッとしてみませんか?
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4344003403
No.40:
(5pt)

誰もが考えさせられるテーマ

とにかく何かしらの衝撃を受けることは間違いないと思います。
この世に存在している以上、"親"という存在がある訳です。その親も、また自分自身も「老い」という宿命からは逃げられない。
いつかその事を考えなければならない時が来るけれど、やはりどこかで考えたくない、そこから眼を背けているのが人間ではないでしょうか。
その事に必然的に眼を向けさせられる作品だと思います。
いつ、自分がその問題に直面する立場になるのか分からない、と考えさせられる作品でした。

読んでるうちにフィクションなのかノンフィクションなのか分からなくなり、何度も最初や最後の解説などを確認してしまいました。
そしてすっかり騙されました。

問題作ではあるけれど、読んでいて引き込まれる作品でした。
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4344003403
No.39:
(4pt)

高齢社会の現実を直視して

フイックションであるが、現実にある固有名詞と
架空の固有名詞が使われており微妙に
現実に身の回りで起きていることのように思われ
(特にこの小説の舞台である神戸を私が良く知っているためもあり)
設定がショッキングであり、
社会に対しての提起でもあるかのような表現でもあるため
ノンフィクションのような様相を醸し出し
引き込まれていった
小説というものというカテゴリーに入れられるかどうか
主人公の医師の遺稿という形の内容が前半で
その主人公に本の出版を依頼した出版社の社員と
その医師とのやり取りや
医師を取材しての経過、医師を取り巻く人々の様子の取材が
後半半分という形である
そのような形を取っているこの本、途中まで読み進めていくうちに
この話がきっちりとした形で最後を収めてくれるのかどうか
それが心配になったが
その心配をよそにみごとな結末で締めくくっているところが
とてもすばらしい

著者に代わってストーリーを語る二人を登場させ
一見するとふざけた悪趣味なアングラ小説か
何かになってしまいそうな設定を
特に小説っぽい体裁にしたりせず
出版社の人が遺稿と医師の取材の報告の本という形で
奥付けまでつけてまじめな形で載せている

このような形の小説に
著者のみごとなアイデアと知性を感じる
廃用身Amazon書評・レビュー:廃用身より
4344003403
No.38:
(5pt)

面白い〜全部入り小説

医者が書いた老人介護の実態。そこから始まる「Aケア」という新しい治療。
その画期的な治療法をめぐる様々な人々の思いを読みながら、
「あぁこれは老人介護の未来の姿だな。Aケアもありかも…」
と思っていると、途中から編集者への語りに変わる。
マスコミ報道を通して、各方面からのものの見方、裏から、またその裏からの視点。
そして当初の著者である医師と周りの人たちの劇的な物語。
まるでノンフィクションかのような世界。

いろんな角度から読者を楽しませてくれる全部入りの小説。
廃用身Amazon書評・レビュー:廃用身より
4344003403

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