アガサ・クリスティーの秘密ノート
評判
アガサ・クリスティーの秘密ノートの評価:
3.86/5点 レビュー 14件。 C ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1〜4 1/1ページ
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アガサ・クリスティーの秘密ノートの評価:
3.86/5点 レビュー 14件。 C ランク
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僕はクリスティーを普通小説も含めてすべて読んでいる。そんな、一応熱心なファンといってもいいであろう僕でもそんなふうに思ってしまうのだから、これはもう「ごめんなさい、ジョンさん」としか言いようがない。それでも『スリーピング・マーダー』が書かれた時期の考察などは、なかなか面白かった。それがどういうわけか、話が微に入り細を穿ってくると、途端に退屈になってしまうのだから不思議。
もしかして翻訳がまずいのかな? と思ったところもある。例えばP193〜194で、『カリブ海の秘密』と『バートラム・ホテルにて』にはタイトルページに「アガサ・クリスティーによって創作された独創的人物ミスマープルが主人公」という注が付いている、という説明をした後で、「マーガレット・ラザフォードもどきが、最近の画面でミス・マープルを演じているせいに思える」と書いてある。この2冊は確かに映画でラザフォードがマープルを4作演じた61〜64年の後、64年と65年に発刊されており、当時その映画シリーズはそれなりにもてはやされたのだろうが、現在では「原作とは似て非なるもの」という評価が一般的なので、おそらくジョンさんもそういう視点で裁いているのだろうと思うのだけれど、ならば「マーガレット・ラザフォードが最近の映画でミス・マープルもどきを演じているせいに思える」という文章になるべきなのだ。ああそれなのに、マーガレット・ラザフォードもどきとは何だ? 最近の画面とは何なんだ?
それはとりあえずいいとして(いいのかな?)、本書の最大の目玉は、新たに発見された短編「犬のボール」が収録されていることだろう。未発表とはいっても長編『もの言えぬ証人』の原型なので、物足りないとか言い始めると、まあ確かにそれはそうなのだけれど、これはこれで値打ちがあるのではないかと僕は思った。久しぶりにポアロとヘイスティングズに会えたことは、素直にうれしかった。なので、ファンとしてはぜひ★5つを付けたいところなのだが、客観的な評価だとやっぱり「普通」の★3つあたりが妥当かもしれない。