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プリンセス・トヨトミ
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プリンセス・トヨトミの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.42pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全122件 81~100 5/7ページ
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マキメさんの本だったので読んでみました。 前半は読んでいてもなんだか不思議な感じでした。 なぜなら、二つの話が同時並行で進んでいるのです。 「この二つは関わってくるのか?」と思いながら前半部は読みました。 その不思議を抱えたまま後半へ進むと「なるほど!」と納得します。 何気ない行動や言動がキーをもっていたので、そうか!と思いながら後半は読んでいました。 あまりの驚きに思わず声をあげてしまうかも… 最初は鹿男の「鹿vsネズミ」のような感じで「大阪国vs会計検査院(日本国)」をメインとした話なのかと思っていました。 しかし、父子の絆のほうが大きなウエイトを占めている気がします。 実際に絆について書かれている部分は相対的には少ないのですが、絆が印象に残る作品でした。 | ||||
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ストーリーが突然すぎるという気もするが、最後まで飽きさせることなく読める。 大阪人だと共感できる部分は多いのだろう。 | ||||
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よく、考えられた文章だと思いました。 大阪には行った事は無いけれど、行きたくなりました。大阪国は無いけれど。 読んでいくうちにスケールの大きい作品だ、と驚きました。 登場人物も一人ひとり良い味だしてる!ってカンジです。 個人的に茶子が蜂須賀の顔面に蹴りを入れたところは、笑えて、スカッとしました。((笑 「鹿男あをによし」、「鴨川ホルモー」を読みましたが、どちらにも負けないくらい、面白いし、読みごたえがあります。 | ||||
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「それは父の言葉だからだ、松平さん」 (P446) ****** 関西を舞台にした日本史ファンタジーシリーズ、大阪編。 『鴨川ホルモー』が好きなので読んでみました。 今回もなんというか、広げた大ボラの風呂敷の大きいこと大きいこと…! 平凡なお好み焼き屋のおじちゃんが、じつは……などなど、 いい感じに力の抜けたリアルな日常と、ドラマチックな幻想のギャップがたまりません。 また、途中までは「いまいちテーマが読めないなあ…」と思って読んでいたのですが、 後半に浮かび上がる父子の繋がりが感動的で、すごくよかった。 おすすめです! ただ、途中で若干読むことに疲れたのと、タイトルにある“プリンセス”には もうちょっと萌えたかったのに…! という寂寥感から★は4つで…。 ここでプリンセスを美女にしないのがマキメ作品の良さだとは思うんですがっっ。。 ああ、複雑〜。 | ||||
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舞台設定だけで十分おもしろかった。各人物像も好感が持てた。主人公だけは?なぜ女装?作者の意図が何かあるのか?最初は気にしてしまいましたが、途中からどうでもよくなり入っていけました。いい作品だと思います。 | ||||
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鴨川ホルモーを読んだ時、 あまりの面白さに、ドラマ化した『鹿男あをによし』を見なかった事を後悔したのですが 同じく万城目学さんの作品、『プリンセス・トヨトミ』も、 『鴨川ホルモー』同様、引き込まれる架空の話なのかな?と気になり、読んでみました。 会計検査院というあまり聞き慣れない公務を遂行する松平、旭、鳥居。 キャラ設定がしっかりしているため、3人の掛け合いが可笑しく、 みるみる話に引き込まれてしまいます。 一方で女の子になりたい大輔と、幼い頃からずっと一緒で気の強い女の子、茶子。 こちらも 「この展開どうなるの?」 とぐいぐい引き込まれてしまいます。 一章にこの二組の話が同時進行されるのですが、 少し3章、4章は引き込まれ感が少ない気がしました。 ただ、あまりにも展開や人物のキャラや生い立ち、 様々な要素がガッチリハマる構成は 読んでいて 「うそー!?」 と声をあげてしまう程でした。 思い返しても、 ・なんだか言葉に出来ない、切ないような悲しいような気持ち。 ・愛らしいと思う感情。 ・ふっと笑いたくなる感覚。 いろんな感情に自然となってしまいました。 しっかりと作り込まれた素晴らしい作品だと思います。 | ||||
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「鹿男あをによし」の大阪女学館剣道部顧問の南場先生に、 そんな「使命」があったなんて! 絵心は無いようですが。 確かに粗もありますが、 父から息子に受け継がれる絆に、私は感動しました。 終盤の鬼の松平さんの涙に、おもわずもらい泣き。 もしも映像化があるのなら 大阪城中心に交通規制してエキストラを募って 実際にやってほしいものです。大阪人のノリのよさが みられることでしょう。 | ||||
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この本の構想時に、おそらく祖父の死があったのかと思います。(エッセイの万歩計によると) 過去の作品にはない切なさがあり、いままでに無い深みがあって非常によかったです。 さらに私もまさに空掘あたりに中・高があって通っていたため、非常に懐かしさを覚えながら 読み終えました。 ところどころにはさまれる面白いエッセンスも健在で是非オススメします。 主人公の真田はやっぱり真田幸村から取られてたものでしょうね。 ひさびさに清々しい気持ちで読み終えました。 | ||||
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ここ数日間、「鴨川ホルモー」「鹿男あをによし」に始まり、「プリンセス・トヨトミ」に至る京都、奈良、大阪の関西三都を舞台にした3作品を一気に読破。万城目ワールドを存分に堪能した。 著者お得意の荒唐無稽さという意味では過去の2作品に劣るかもしれないが、舞台となった街を描くという意味ではこの作品が群を抜く。大阪出身の著者だけに思い入れが強いのだろう。大阪人の持つお上嫌い、庶民性、おもしろいもの好きといった気風がうまく描かれ、ひと昔前の大阪ならさもありなん、とさえ思わせる。ただ、こうした大阪の美風も弁護士出身のタレント知事が支持される姿を思うと、随分薄れつつある気もするのだが……。 ただ、読者は欲張りなもの。独特な「世界観」も見慣れてしまえば新鮮さを感じなくなる。「徳川方」を思わせる3人の会計検査院の人物描写も際立ち、「普通」の世界でも十分読ませた。ODA絡みの検査でベトナムに飛んだ3人の続編も読んで見たい。 | ||||
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お役所と、太閤秀吉時代からの大阪の歴史に絡んだ、 結構な蘊蓄+ものすごいほら話で思いっきり笑ってしまった。 ちょっとダビンチコードなんかを意識しているのかも。 地味なはずの役人がとってもキャラクターが立っているのは、 海堂尊のチームバチスタ***なんかを彷彿させた。 特徴的な容貌や、行動があって、 きっと映画になっても面白いだろう。 たしかに、面白い。 でも、この人の書きたかったものはナンだったんだろうか、、。 まじめに読んでいくと、父息子関係、、を書きたかったんだろうか? でも、役人三人と、中学生達などのこーいキャラクターと、 突飛な行動なんかを読んでいると、 すごくバラバラな感じで、 なんだかよくわからなくなってしまった。 まあ、面白いんだけど。 | ||||
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京都の鬼、奈良の鹿、と来て、今度はなんだろうって思ったら、なんと大阪城と豊臣。大阪には去年も行って、しっかりと大阪城を見学して、帝国式建築の大阪府庁舎で写真を撮っていたので、確かに府庁舎からは大阪城がはっきりと見えるだろうな、なんて妙な親近感を持って読みました。空堀商店街も本当にあるみたいだし、現実と虚構がうまく混ざり合って、おもしろい万城目ワールド全開って言ったところでしょうか。 確かに長いし、会計検査院と、大輔や茶子達の世界ががなかなか交わってこなくて、ちょっとダルっていうところもあるけれど、大輔のお父さんや社団法人OJOのおじさんたちは真田、蜂須賀、長宗我部、石田という豊臣系の名前で、こっけいなんだけど、真面目な様子がとっても愛らしかった。 大阪城での「16」に集まる大阪の男たちの描写が良い。でも本当はそんな大阪の男たちは大阪の女たちにしっかりと手綱を握られて、見守られているっていう落ちが効いている。 次回はどんな万城目ワールドになるのか、とっても楽しみです。 | ||||
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確かに面白い。ぐいぐいと引き込まれていく。 大阪を舞台に、会計検査院の調査官と都心の商店街の人たちが、 大坂城の地下にある「大阪国」をめぐって、絡み合うミステリアスな物語。 豊臣家の末裔を守るために存在する大阪国。 そこに、会計検査院によって調査の手が及び、 5月31日午後4時。大阪は全停止する。 大阪出身の作家だけに、耳慣れた地名がポンポンと飛び出してくる。 大阪を知る者にとっては、その街の佇まいや雰囲気を思い描きながら 読み進むことができる。 そんな中、こうした奇想天外の話を「なぜ信じるのか?」という調査官の問いに、 大阪国の代表が「父の言葉だから。」と答えるくだりが、とても印象的だ。 驚天動地のエンターテインメントの面白さのなかで、 背景に著者の原体験があるのではとも感じさせる、とても教訓的な場面である。 大阪に縁のある方はもとより、大阪に興味と関心をお持ちの方にお薦めの一冊である。 | ||||
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わけのわからん設定を青春で押し切り、さわやかに泣かせる万城目ワールドの到達点。 父が息子へと何を伝えるのか、伝えなければならないのか、そのくだりは泣けます。子どものいるお父さん、お父さんと仲違しがちな息子たちは必読。若いのによくぞ掴んだ、えらいよ、万城目さん。 7月末発売のPCfanに万城目学インタビューがあり、欧米文学を神とセックスと切って捨てる万城目学が、では何を目指すのかが気になるところ。 大人の怪しい実験室 | ||||
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西の方々が放つ「アホ」というのは、私たちが使う「バカ」とは同義ではないと聞いたことがあるけど、そういうことかと思いました。いいなぁ、本当だったら楽しい。大阪だからありえるかも、と思わせる。 人物名からうっすら見えてくるものはそれはそれで百も承知でいいのです。わからないのは直系の子孫ってどうやって決めるんだ?まず橋場市子さんがOJOだったんですよね。お父さんは浅井さんからの婿養子だったのかなあ。おばさんは違って? すぐ映像化されそうな作品。 確かにもう表紙絵からして、ミラクル鳥居がドランクの塚地さん以外に考えらえないっていうか。 | ||||
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面白かったです。 文学としてどうとか、芸術としてどうとか、文学史に残る傑作なのかとか、そういう難しいことはよくわかりません。 ただただ、エンターテイメントとして楽しめました。 私なりに考えた面白さの要素は4つあります。 1.リアリティ 小説に出てくる地名とか施設名がほとんど実在のものなんです。そのことに気づいてからというもの、大阪市街地図を傍らにおいていちいち場所を確認しながら詠み進めました。もともと地図とか眺めるのが好きだったので、これは楽しかったですね。たまにGoogle Street Viewで現地確認したりして。。。我ながら好きだねえ。 2.登場人物のキャラクター 会計検査院の3人の人物造形がわかりやすくて楽しいです。副長の松平さんなんてテレビドラマ化するならキャスティングは阿部寛さんしかないでしょ、とか、主任の鳥居は「チームバチスタの栄光」の主人公に似てるなあ、とか、大阪の中学生たちもそれぞれ個性豊かで、性同一障害と思しき大輔の逆説的な男らしさとか、とにかく愛着の持てる登場人物が楽しくて飽きさせないのです。 3.ヒューマニティー この小説全般を流れるヒューマニティーというのでしょうか、リベラルな懐の大きさというのでしょうか、がちがちとした堅苦しさとか、わざとらしい深刻さとか、狭量な視野の狭さとか、そういうものとは無縁なところに強い共感を抱くことが出来ます。(ま、これは人によるのかな) 4.虚構というものについての考察 そして最後はちょっと哲学的になるかもしれないけど、虚構の意味というのでしょうか、そもそもこの世とか人生とかに意味があるのかどうかといわれれば、まあたぶんないんじゃないですか?と答えざるを得ないところは多々あると思うのですが、たとえどんなに荒唐無稽でばかばかしいと思えることでも、様々な関係者たちが様々な思いを抱きつつそれでも愚直に守り続けることで「意味」は自然を生まれてくるものなのだろう、という問題提起のように読めました。もちろん、すべての虚構が良いわけではなく、例えば他の民族とか他のグループの人々に多大な迷惑をかけるような種類の虚構もあるわけで、そこは慎重にならなければならないのでしょうが、でも、慎重にありながら大切に思いを醸造することの大切さというものもあるのではないか?という意味での啓発にはなっているように感じました。 | ||||
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万城目作品を読むのは初めてのため、著者の性格がつかめていませんが、 500頁にも及ぶ大作です。 登場人物の名前が、大阪国,大阪城などを舞台にしている関係上からか、 『豊臣秀吉』『徳川家康』の一族、家臣の名前が使われているため、分かり やすいようで、分かりにくいところもあります。 主人公3人の名前からしてである。(推定) ・【松平】・・・(松平 元康) ・【ゲーンズブール・旭】・・・(朝日姫) ・【鳥居】・・・(鳥居 強右衛門) 小説の内容は、話があちこちに飛んでいるところもあるため、分かりにくい。 読む人次第でしょう。 歴史の勉強もさせていただきました。 | ||||
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大坂夏の陣以降、連綿と続いてきた大阪の、知られざる風習。 読後、(大)嫌いだった大阪出身の人々が愛しくなり、「何だかんだ言いながら、結構深いんだ」、少しだけ好きになった。 先年、亡くした父を思い出す。じんわりと。 僕が父から受け継いだものは、悲しいけれど、全く無い。 「これ、肌に合わない」という輩もきっといるだろうが、そういう人とは永遠に話が合わないことだろう。 | ||||
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私は大阪ではないですが、「大阪」というものが持つ イメージのようなものをうまく使ってる。 タイトルにも表現したように、 男の子から男に男から漢になる時がある。 これがこの作品のイメージでしょうか・・・ 加えて「父親」 自分が父親なら息子に何を伝えるのか? 自分は父親から何を伝えられたのか・・・ そういった感覚を読後に残してくれたような、 なのでもう一回読むかも。 もしかしたら二度目が楽しみな作品。 あと、やっぱ女は偉大だな、、、と再認識。 | ||||
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本作品は万城目 学氏の前作『鴨川ホルモー』『鹿男あをによし』と比較すると、奇抜さや不可思議さのインパクトはそれほどないと思います。前作の舞台となった京都、奈良ファンタジーの大阪版という視点から読むとおそらく期待を裏切られるのではないでしょうか。 しかし、お上や権力を極端に嫌い、総じて庶民的な「大阪人的気質」がいったいどこに由来しているのか。 歴史上、豊臣方についた真田信繁(=真田幸村)が大坂冬の陣・夏の陣を通じて強大な勢力を誇る徳川家康を相手に、討死覚悟の上で武士道と義の精神を貫いて家康を追い詰めたことはよく知られていますが、本作中で国家権力や東京(江戸)を徳川方に、対する庶民性を軸とする大阪(大坂)を豊臣方に置き換えると、作者の意図するところが垣間見えてくるのではないかという気がします。 特に本作中で主人公父子の姓が「真田」など登場人物の名前の多くが戦国武将からとられており、史実の上で真田信繁(幸村)が父昌幸の精神を受け継いだように、作中「大阪国」の人々も父子の伝承を通じて豊臣家の末裔(ここでは王女)を守ることで、少なくとも精神の上では国家権力や東京中心主義に対峙して現代に至っているのではないかと…。そんな視点から読むと、大阪人気質そのものが万城目ワールド独特の歴史小説としてその中に取り込まれ、前作とはまた違った意味で面白さが感じられると思いました。なお、主人公の少年(少女?)が有する両性具有の設定については意味するところが今もよくわかりませんが。 | ||||
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荒唐無稽な話なのですが、「大阪」と言う土地柄を十分に生かしきった作品になっています。 実際、空堀商店街の人たち、もっと大きく言えば「大阪国」の人たちは、イメージ通りの「大阪人」です。 それだけこの話が「大阪」と言う町に密接に繋がっており、それ以外の町ではとてもこの物語はなりたたなかったでしょう。 テンポが今まで程良くないという批判もあるようですが、それだけ登場人物がしっかりと描かれており、短い段落で区切られた物語が、読む者をどんどんクライマックスへと追い込んできます。 最初から最後まで、大いに楽しめる作品でした。 | ||||
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