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海の底
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海の底の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.26pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全129件 121~129 7/7ページ
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リアルティーがある。 潜水艦や自衛隊の事を本当に良くしらべてあるなぁと思った。 作者の小説に対するこだわりは半端じゃない。これでもかと徹底して作っている。 そんな人が小説を書いたら当然面白い訳で、見た目は分厚かったが、すいすい読めて厚さはあまり感じられなかった。 自分が特におもしろいと思った点はとにかく魅力的な人物が多い事。 カッコイイと思える人が何人も居るし、憎まれ役の少年にまで魅力を感じてしまうとはどういう事だ。 心理描写が巧みすぎる。上手いなぁと読んでいる時に何度も感じていた。 しかし、少しばかり心理描写に割きすぎた、物語に大きい転機が無いというか、盛り上がりが弱かった。充分おもしろいんですけれども。 安心して人に薦められる作品です。 | ||||
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突然変異した海洋生物が人間を襲う。全く荒唐無稽な設定と思うかもしれないが、海上自衛隊や機動隊の行動に関するディテールと海洋生物の細かい設定が、それを補ってあまりあるリアリティを形成している。 メインテーマは「十五少年漂流記」みたいなものかもしれないが、子供たちが立てこもっている潜水艦の外で繰り広げられる、自衛官・警官の活躍が見所。法律の枠の中で、不条理とも思える行動を強いられる中、いかに自分達の最善の結果を出すかに奮闘する姿は、尊敬に値すると思う。 SF的設定を馬鹿馬鹿しいと思わない方ならば、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。きっと、本当に日本にこんなことが起こったら…と不安な気持ちにさせられることでしょう。でも、不快な気持ちにはなりませんよ。 | ||||
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前作が知的生命体なのに対して、今回は巨大ザリガニということもあってか少しインパクト不足なようでした。しかし、有川さん特有のリアリティーは相変わらずで、エンディングもとてもよかったです。 | ||||
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機動隊とか自衛隊モノには全く興味がなかったのですが、前作『空の中』に続いて素直に楽しめました。 『ザリガニ(正確には違うけど)の大群VS人間』と書くと子供向けの特撮のような印象ですが、その中にある人間ドラマや裏方の苦悩と奔走など、実に細かいです。 作者が女性であるためか、女の子ならではの悩みやトラブル、親と子供の確執と温度差なども嫌味なく、序盤のある人の死を巡る、子供たちと大人二人の想いの違いや考えの変化も双方の視点に立って描かれています。 是非実写映像で見てみたいと思いました。宣伝文の『死んでこい』はかなり衝撃的でしたが、読むと納得です。 | ||||
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基本的には、もしも巨大なザリガニが群れで上陸してきたら…というパニックもの。警察庁と自衛隊のなわばり争いや弱腰内閣の迷走、軍事オタクのチャットなど、その後は徹底してリアルに描かれる。自衛官・警官としての誇りをもって決然と戦う人たちの姿がりりしく描き出されている。同期の友情、上官への畏敬、異端者同士の協同…。 そこに、学園ドラマのような少年少女の確執・成長が盛り込まれる。さらに一本太い恋愛ドラマも貫かれるのだ。しかも主舞台は、動きの取れない潜水艦の中。 どんな小説なんじゃ、と思われるでしょ?面白いんだな、これが。 ただ、甲殻類は外殻のため自重がありすぎて、物理的にこんなに巨大化できないんですけどね。それは作品の価値には関係ないし…。 | ||||
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前々作塩で埋め尽くされる終末世界を描いた「塩の街」が陸自で、前作空の中の秘密とのファーストコンタクトを描いた傑作「空の中」が空自、それで横須賀に襲来した巨大甲殻類から横須賀を守るというドタバタSF「海の底」が海自、となっています。自衛隊三部作ですね。個々の話につながりはありませんが。 はなしは、襲来してきた巨大甲殻類から横須賀を守る自衛隊や機動隊、警察を描いたパートと、巨大甲殻類襲来によって潜水艇に閉じ込められた少年少女の群像劇のパートに分かれて話が進みます。 最初、巨大甲殻類襲来によるいきなりのパニック状態で、すぐ作品に引き込まれたと思ったらあとは一気読みでした。 ふたつのパートに分かれ、しかもこれだけデカイ話だと一歩間違えればものすごく読みにくい話になってしまうのではないかと思いますが、ここでは要領よくテンポよく、逆にものすごく読みやすいです。 自衛隊機動隊警察、さらにマスコミやら軍事オタクやらの動きが綿密かつ大胆に描かれているところには興奮し、警察と自衛隊の裏でのやり取りには考えさせられ、潜水艇の中のあざとい青春群像もすばらしいです。そしてなにより、これは有川浩の作品にすべて共通するのですが、大人たちがカッコイイ。 今回は「空の中」ほどスケールが大きくならず、そこが少し不満でもあったのですが、そのおかげか「空の中」で感じた少年少女の青春描写への不満がほとんど解消されていて良かったです。最後は思わずニヤリとしてしまいました。 手軽で、楽しく、面白い。まさにエンターテイメントの傑作です。 | ||||
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結構な厚みのある本でしたが、不気味な甲殻生物の襲撃、パニックに陥る大人、潜水艦に逃げ込んだ13人の子供達、密室の中で繰り広げられる人間模様に外で蠢く甲殻生物、読者を惹き付けてやまない、そういう魅力と要素を多大に含んだ作品でした!読み終わった後の充実感は読んだ方にしか味わえない一品です。 | ||||
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塩の町、空の中を書いた有川浩さんの新作です。 前作(空の中)と比べるとやや内容は劣るように感じますが、個人的にキャラクターは今作のほうが馴染みやすいかと思います。 潜水艦に取り残された自衛官と子供達(下は小学生から上は高校生まで)のやりとりが面白かったです。喋れない弟と控えめだが芯の強い姉の姉弟とリーダー格の子の対立のなかにも子供なりの複雑な思いがあったりして、そこのところが面白かった。弟が声を取り戻すところが少しありきたりだったのが少し残念でしたが、兎に角個性豊かな子供たちが可愛らしかったです。あっという間に読み終えてしまいました。 | ||||
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塩の町、空の中を書いた有川浩さんの新作です。 前作(空の中)と比べるとやや内容は劣るように感じますが、個人的にキャラクターは今作のほうが馴染みやすいかと思います。 潜水艦に取り残された自衛官と子供達(下は小学生から上は高校生まで)のやりとりが面白かったです。喋れない弟と控えめだが芯の強い姉の姉弟とリーダー格の子の対立のなかにも子供なりの複雑な思いがあったりして、そこのところが面白かった。弟が声を取り戻すところが少しありきたりだったのが少し残念でしたが、兎に角個性豊かな子供たちが可愛らしかったです。あっという間に読み終えてしまいました。 | ||||
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