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オフシーズン
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オフシーズンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.02pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全37件 1~20 1/2ページ
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良い | ||||
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内容紹介を読んで本書の薄気味悪さは覚悟していた。 その本領は中盤あたりから発揮されるが、恐怖は予想以上にすごく、私は悪寒に見舞われた。 でも途中放棄は絶対できない、止まらない。それだけ読者を引き込む内容だ。 「人間を殺して食する」という行為については、第二次世界大戦において日本軍が捕らえた米兵に対して事実行ったという文書を数か月前に読んだ。その日本軍の上官は率先して食し、部下にも強制したという。確かに狂っているが、だからと言ってこの時代精神異常者として処分されたわけでもない。人食に関しては異常なりとも長い歴史において実際あったことだ。 私が本書で恐怖を強く感じたところは、殺人のグロテスクな描写。非常におぞましい。 ……だが見入ってしまう。野生人たちの生きざまなども、読者を惹きつける筆力が見事だ。 そしてラスト。<作者あとがき>によると編集側と大いにもめたという。私も最初は読後感が悪かった。しかし少し時間をおいたら、この方が現実的だし重みや暗さがさらに増すと思えた。作者の本意はそこにあるのだろう。 私にとってこの暗さは『無垢なる者たちの煉獄』(カリーヌ・ジエベル/2019.1/竹書房文庫)以来だ。 | ||||
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「オフシーズン "Off Season"」(ジャック・ケッチャム 扶桑社BOOKSミステリー)を読みました。初出は、2000/9月だそうですね。初期のスティーヴン・キングは読み漁りましたが、近頃はホラーを積極的に読む習慣はありません。今回、ダグラス・E・ウィンターの序文も巻末の幾人かのあとがき、解説も読まずにこれを書いています。 舞台はそのキングの土地、メイン州の海沿い。書籍編集者・カーラが借りた家に6人の男女が休暇でやってきます。背景にはそれはそれ、何らかワケありの人間関係があります。その到着した晩に事件は起こります。<食人族>が彼らに襲いかかり、中盤からはこの時代に読んでも、極端で、グロテスクで、読むに堪えない(笑)、死闘が繰り返し描かれます。かつての映画、ペキンパーの「わらの犬」の死闘なども想起しましたが、とてもそれどころではなかった(笑) 私はホラーとしてよりも或る種の「冒険小説」として読みました。十分、ページターナーだと思います。途中、地元警察も加わり、誰がサヴァイブするのか?幕切れはどうなるのかというストレートなスリラーとして読むことができたと思います。とても面白かった。 かつてボストンから、ニューハンプシャー、メイン州・ポートランドを通って、カナダのニューブランズウィックまでドライブしたことがありました。セントジョンで昼食のため、ローカルのレストランに立ち寄りましたが、1軒目は入っただけで剣呑な雰囲気が漂っていて、注文もせずに出ることになりました。アジア人が来るところではないという視線のようなものにたじろいだのだと思います。勿論、私の思い過ごしかもしれませんし、所詮は昔のことです。決してオープンではない土地柄にあって、オフシーズンであれば、様々なことが起きるのかもしれませんね。 | ||||
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ケッチャムがいいと聞いて初めて読んだ。 血みどろだが端正で、極力装飾を排した、突き放したような筆致。 「恐ろしい」出来事に晒された人間からあらゆる欺瞞が剥ぎ取られ、 本質的な部分が骨のように露わになる。 ものすごく醜悪な肉片の山の中に、ほんの少しの美しさと読んでもいいものがあるような気がする。 多くの流された血と暴力の果てに、不思議な静寂にたどり着く作品。 | ||||
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本作の主人公は二組だ。かたや都市部に住む人間たち。かたや田舎で近親相姦し、幼児を拾ってきては自分たちの子として育てている一族(ソニー・ビーンがモチーフとなっているのは有名な話だ)。 都市部の人間たちが彼らに標的にされ、一人、また一人と喰われるのはB級ホラーの王道路線である。 ……などと油断してはいけない。痛々しい暴力描写は強烈だし、展開も「物語がどうすれば盛り上がり、読者がページをめくる手を止められないのか」をわかっている手練れ職人のそれだ。 大まかな展開は『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』や『サランドラ』と同じである。作者のあとがきにもそっくりな展開で自分が寝ている間に驚いた、という記載があるぐらいだ。 遭遇、闘争、監禁、と三つの展開から魅せる食人族との戦いは『グリーン・インフェルノ』と比較しても劣ることはない。この後、ケッチャムは現代ホラー小説史に名を残すおぞましい傑作を発表することになる。 | ||||
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展開が早く、エロもグロもあります。どんどん殺されます。終わり方も良いと思う。 | ||||
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まず序文は読まずに飛ばして下さい。 ラストの重要なネタバレがされています。 ケッチャムの小説は「隣の家の少女」を数年前に読んだだけで他に代表作とされるこれをなんとなく読んでみました。 中盤からグロ描写が凄くてこれがケッチャムか…と圧倒されながら読み終わりました。 この作品を好きだということも憚れるし、リアルで人に勧めることが出来ない作品ですね。 しかしいい意味でも悪い意味でも感銘を受けてしまい、その後ケッチャムの小説を何冊も買ってしまいました。 ケッチャムの原点でありアメリカンホラーを代表する一冊だと思います。 | ||||
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内容に関しては世捨て人みたいな食人族がバカップルたちを襲うって言う、エロありグロありのB級ホラー映画そのものって感じの話です。悪魔のいけにえやクライモリなどのホラー映画が好きなら一読して損はないかと。 他の方も仰ってますが、一番最初に糞みたいにカッコつけた「序文」という名の「駄文」があるので、そこは飛ばして読んでください。絶対です。 それから気に入らなかったところと言えば、翻訳が下手な気がします。(もしかするとキンドル版を買ったせいかも知れませんが)へんな誤字を文中一箇所見つけました。なんか文字の間に脈絡なく「遊」って書いてあった気がします。それから女の子達をからかうときの台詞、男の兄弟が続けて同じことを言うシーンがあるんですが、ここがすごく読みづらくて、えっ?えっ?ってなりました。たいして重要なシーンでもないのにテンポが悪くて・・・。例えばブラックバードのような声がどうのとか言ってるんですが、これカラスのことですよね・・・?カラスでいいじゃん(笑)。そのほかにも硬い翻訳だなあと思うところが多々ありました。慣れるまでは正直疲れます。最後のほうに訳者のあとがきが癪に障りますね。そんなものいいから本編読み返してよって思いました。 内容に関しては良くあるホラーとしていいなって思ったんですが、作者の言っているような「世の中ってこんなものだ」感はあんまりありません。訳のせいかも知れませんが。あとがきを見る限りそこを大事なテーマにしてたみたいなんですけど、読み終わった私からすると「え・・・そこなんだ・・・へぇ」みたいな感じです。ようするに高尚なことは考えないで楽しんだほうがいいです。 食人族を虫みたいな表現で描くのはいいなと思いましたが、アクセサリーを身につける知力はあるのに、家族愛はないってとこにはちょっと首を捻りました。なんかそれって完全に悪魔的な存在すぎませんかね。どっちにも善悪や正義があって、お互いにとっては間違いじゃないみたいなことあとがきで言ってるんですが、それにしては食人族の設定があってない気がします。 | ||||
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今となってはそれほどの衝撃的な内容とは言えないかもしれないが、ラストまで一気に読んでしまった。意外と爽やかな読後感でした! | ||||
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悪魔のいけにえシリーズや二千人の狂人みたいなホラーが好きならすらすらページをめくってしまうような本です。 残虐ではありますが、読むに耐えないような内容という印象はありませんでした。 ホラー映画をだいぶ観てきたこともありグロ耐性がついてしまったようで、 登場人物(=被害者候補)が思ったより少ないのを残念に思ってしまったりしてしまいました。 最後あたりのシーンは普通の感覚の人だと確かにきついかもしれません。 ストーリーはアメリカンホラーのごとく単純明快で、日本のホラーのような精神的にジメジメした おどろおどろしさはありません。私は一本の洋物ホラー映画を観ている感覚で楽しませてもらいました。 | ||||
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アメリカ最高の鬼畜系作家の1人ケッチャム。 本格的な長編の第一作目であり、かつ最初の出版社から何度も書き直しを求められたいわく付きの作品です。 こちらの日本語版は、結末などをケッチャム版(いわゆるディレクターズカット版?)みたいになっています。 物語の内容としては、都会人vs食肉人の血なまぐさい争いって感じなのですが、 基本的にダークで、エグくて、とことん後味も悪い。 どーんと重く、それでいて切れ味も鋭いですが、 それでも、某スプラッターネット小説とは違って、何かすがすがしさも感じるのは、 人間の善と悪、美と醜、生と死みたいなものにきちんと向き合っているからでしょう。 プロットも良く練り上げられていますし、翻訳版でも文章はキレイでうまい。 「東京伝説」「独白するユニバーサル横メルカトル」の平山夢明、粘膜シリーズの飴村行が好きな人には超おすすめです。 | ||||
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背筋が凍るとはこういうことか・・・ってくらいの作品。目を伏せたくなるような言葉なのに、とりつかれたように読みすすめてしまう矛盾差が、この人の作品って感じ。怖いの、えぐいの好きな人は読むべし。 | ||||
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出版当時そのあまりにもリアルで残酷な描写、救いのない物語と結末により大幅に削除されて出版されたケッチャムの処女作。 本書はその削除部分を復刻し、結末も暗黒の現実をつきつける新版の翻訳である。 女編集者カーラは人里離れた海岸沿いの土地に家を買った。 友人6人がバカンスに訪れる。しかしこの地は遠い昔から自分たちの伝統と食生活を持つ「食人族」たちの居住地であった。 先住民と侵入者(新入者)の文明の衝突が始まる。 腐臭をはなち、血みどろで人肉だけを食物とする人々と、都会人たちの凄惨な殺しあいと救いのない結末。 ケッチャム文学はここから始まった。 | ||||
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避暑を目的とした遊楽客が去り、「オフ・シーズン」となったメイン州の片田舎。 アメリカにならどこにでもありそうな、この小さな町も、例年どおり平凡で退屈な日常を取り戻すかに見えた。 ――ひとりの女性が半死半生の大怪我を負って発見されるまで。 そう、このありふれた町の藪陰には、人間を狩り、喰らう恐るべき異人達が潜んでいたのだ…… 時季外れにこの地を訪れた6人の避暑客は、この異人達の凄惨極まりない暴力に晒されることになる。 ――と、設定だけ見れば「それ何てラノベ?」と突っ込みを入れたくなる荒唐無稽かつ陳腐な筋です。 グロテスク、ゴア、ショッキングなシーンもありますが、そこを推せるほど描写は鮮烈ではありません。 しかし、面白いのです。 まず、敵が「意思疎通が不可能な集団」という点。 「彼ら」はひたすら愉しみを求め、笑いながら私たちの胸部から性器までを一直線に切り裂き、素手で内臓をえぐり出して、むしゃぶるように喰います。 しかし、「彼ら」の行動は終始意味不明です。なぜそうするのか、私たちにはほとんど何ひとつ理解できません。同じ人間なのに。 固有名詞のない「子ども」、「少年少女」、「男女」に集団で襲われ、囚われれば死んだ方がマシだと思えるほどのなぶり殺しに遭う。怖ろしすぎます。 登場キャラクターの心理描写も読んでいて引きこまれます。 極限状態に適応するのが早すぎるだろ感も否めない所ではありますが、全体としてはパニックホラーに相応しい激しい躁鬱の波がきちんと描写されていて、登場人物と一緒にドキドキできます。 そして何より、物語の締め方は特筆すべきでしょう。 ネタバレになるので詳しくは書きませんが、最高のENDでした。こういう終わり方でなければ、ケッチャム自身が言うように、この物語を書いた意味がありません。 最終章は是非刮目して読んで下さい。ここにこそ、「オフ・シーズン」の全てがあります。 【こんな人にオススメ】 ・パニックホラーが読みたい気分だ(要グロ耐性) ・アメリカ文学が好き(要グロ耐性&解説必読) ・ゾンビ映画が好き 【こんな人にはオススメできず】 ・暴力描写が苦手 ・スプラッターフリーク ・謎を残す物語が好きではない ・本を読むと「またこのパターンか」と思う傾向がある | ||||
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ちょいちょいアメリカンなジョークや、皮肉めいた表現が引っ掛かってイライラしました。 読解力を要求されている感じがして☆減 本の3/5くらいからはジェットコースターのように、数日で読み終わりました。 グロすぎてカットされた部分もあったようなので、そこが気になります。 | ||||
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久々にそう思える作品に出会えました。 本物の恐怖に浸りたい、ホラー映画では飽きてしまったという方にはお勧めですが、 普通のホラー映画でさえ一人では観られないまたは、トイレに行けなくなる方にはお勧めできません。 これほどの暴力的な表現はこれまでに見たことがなく、初めは理解するのにも努力が必要ですが、 自然と吸収できるようになっている頃には、すっかりこの作品にはまっています。 丸一日で読み終えました。 まえがきは読んでも読まなくてもいいです。大したこと書いていないので。 海外の作品で、日本語に翻訳されている作品ですが、案外読みやすかったです。 | ||||
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本物の恐怖に浸りたい、ホラー映画では飽きてしまったという方にはお勧めですが、 普通のホラー映画でさえ一人では観られないまたは、トイレに行けなくなる方にはお勧めできません。 これほどの暴力的な表現はこれまでに見たことがなく、初めは理解するのにも努力が必要ですが、 自然と吸収できるようになっている頃には、すっかりこの作品にはまっています。 丸一日で読み終えました。 まえがきは読んでも読まなくてもいいです。大したこと書いていないので。 海外の作品で、日本語に翻訳されている作品ですが、案外読みやすかったです。 | ||||
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隣の家の少女を読んだ後ではあまり衝撃はありませんが 普通に面白かったです 隣の家の少女とは違ハラハラ感がありました | ||||
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だいたい、私という人間は、集中力に欠ける性格で、いざ本を読み始めても他の事が気になって、いつのまにか他の事をしてしまっているのですが (;°Д°)この作品は違った… 悲惨で危機迫る恐怖、その場に居る様に情景が無理なく浮かんで…ケッチャムのこの作品はもう冒頭から既にその世界に引き込まれ、読み続ける事しかできませんでした。 昔、本当に海岸の洞窟に住む食人鬼の集団家族が居た様です。 彼等は近親相姦を繰り返し、かなりの大家族だったとか… 子供達だけで狩をして失敗して足がついたそうですが その話のノンフィクション?! とにかく…平日の寝る前、数日に分けと少しづつ読む代物ではない 翌日差し支えない休日前や、休日には食事を先にして準備万端で読み始めた方が良い本です。 胸糞悪いけど怖い。 読み続けてしまう文章力 ちょっと脱字があるけど… それをカバーする力 ビックリ… | ||||
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こんな事って、本当にありそうな、なさそうな。あったら困りますが・・・ 襲われる側は、悲惨このうえない!でも、生きようとする力、何とかしようとする努力ってすごい。その反面、自分が助かるための他人の犠牲を望んでしまうダークサイドな部分。 子供から妊婦から、人間としての一線のない生活。ある意味、欲望、本能のままに生きるってこういう事?何が正しいのかさえ、自分でも説明のつけ方が、よくわからない感じになりました。そして、胎教について考えてしまいました。その環境に育つということは、疑いもなく受け入れその世界に生きると言う事の恐ろしさ。今地球上で起きている事と、類似点が沢山あるように感じました。色んな意味で考えさせられる作品でした。食人族ってむかし聞いたことありましたが、この本の描写はリアルで寝る前に読んでしまったため、しばらく寝付けませんでした。恐怖を倍増させたい人は、深夜に読むことをお勧めします | ||||
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