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ジェノサイド
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ジェノサイドの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.77pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全390件 81~100 5/20ページ
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人類の脅威になる未知の生物と、不治の病の特効薬開発っていうつ全然違うテーマが上手く組み合わさってとても面白かった | ||||
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知的好奇心を刺激し、生きる意味や人間とはと哲学的な問いかけもあり、且つストーリー展開も 飽きさせない、素晴らしい本といえる。こういう本は想像を絶する知識量、勉強量が必要だろう。 その底辺には、人間の知性への信頼と、残虐性に対する懸念があるように思う。 ハインズマンの言葉、「すべての生物種の中で、人間だけが同種間の大量虐殺(ジェノサイド)を 行う唯一の動物だ。ヒトという動物の脳が生まれながらにして異質な存在を見分け、警戒 するようになってるのさ」。 武装勢力が村を蹂躙し、少年達を狂気な少年兵に変質させる描写は、ヘドが出そうなほど凄惨だった。 核のボタンを押すこともできる政治的権力者が、自ら痛みを感じず殺戮を命ずるのは、人間の本性なのだろうか。 ハインズマン「現生人類は、誕生から20万年を費やしても殺し合いを止められなかった哀れな知的生物だ。 殺戮兵器をかき集めて威し合わなければ共存できない。この現状こそが人間の倫理の限界だったんだ」 戦場で多くの殺戮をしてきたはずのイェーガーは言った、「父親というのは子供を愛してるし、何があっても 子供を守ろうとするはずだ」。 娘を持つ父親としてウルっときたセリフだった。 人間の愛と知性に、希望を持ちたい。 | ||||
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これは面白い、というか凄い!これまで読んだ中でもかなり上位に入る、ダイナミックでリズミカルで意外性があり強烈なストーリーです。 | ||||
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減点ポイントが何一つ見つからない最高の作品だと思います。 残虐なシーンもありますが、人間という生き物の本性や背負った業というものを言葉を通じて想像力に訴えかけるその技量はもの凄いと感じました。 そして読者の誰もが作者のその想像力の大きさや深さに驚きながら、読むことの楽しさを十二分に満喫することになるでしょう。 この作品のために作者が得た知識の量にも感服、そしてその知識をふんだんに取り入れてこんなにもすばらしい小説に仕上げてくれた才能と努力にただただ感謝し感銘しました。 読書嫌いの方も騙されたと思って百ページだけでも読んでみてください。そこで読むことを止められる人はきっと一人もいないことでしょう。 | ||||
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すごく面白かったので、みんながどう感じたか知りたくて、こちらの皆さんのレビューを拝見しました。 なぜ評価が低いのでしょう? 低い方の意見を読んでみました。どうも、作者の偏った見かたに共感できない、ということらしいのですが、これ、実話じゃないんですよ?「架空」のお話なんだから、現実の紛争とか人種、偏見、そういうのとはちがって当然だと思うんです。 物語の中の「アメリカ」は実在するほんとのアメリカじゃなく、架空の国で、仮にアメリカと呼びましょう、ぐらいの読み方をしていけばいいんじゃないでしょうか?気になるならちぇるちぇるらんどとでも置き換えてみたら? こういう架空の世界のお話を読むときは、もっと肩の力を抜いて、「設定」を素直に受け入れていかないと、楽しめないとおもうんだけど。 「設定」をするうえで、作者がその架空の国、人物、事件がどういう性質のものか、決めて行くんだから、どんな「国」「人物」「人種」「思想」であっても自由だと思うんです。このお話は「人間は残虐です」という「設定」で読んでくださいっていう大前提の意図を一番最初に感じ取って、読んでいくものじゃないでしょう か? 冒頭で「設定」をくみ取れなかったら読めば読むほど、もうあとは作者の意図とずれていくだけだと思います。そりゃおもしろく読み進めないと思います。 宝塚に行って、最初から「なんで羽つけて踊ってるの?人間に羽なんかないじゃん」と言ってしまうようなもんだと思います。 | ||||
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ホモ・サピエンスとはラテン語で「賢い人類」という意味ですが、これって我々が自分たちのことをこう名付けたのですよね。私自身地球上の食物連鎖のトップにいて、世界で一番反映している動物種だと思っていました。 が、本書を読んでいて、チンパンジーから分かれて以来の人類の進化を考えてみると、「本当にそう?」と思わされました。現生人類がネアンデルタール人と共存していた時代があり、ネアンデルタール人が絶滅した理由が、自分の中にもあるという恐ろしさを感じてしまいました。 ストーリー展開も見事で、様々な伏線があり、一気に読んでしまいました。ただ40年ほど前に薬剤師免許をとりましたが、有機化学には苦労したし、文中に出てくる機器は高価で触らせてもらえませんでした。今の薬学生には研人君のような優秀な人がいるのかなと思ってしまいます。 | ||||
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下巻は一気に物語が進展するため、ジェットコースター感が否めないが、そこも含めて読みふけってしまう作品。歴史認識や描写でいろいろ意見もあるようだが、壮大なSFエンタテイメントとしてお勧めしたい。 | ||||
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SFと現実、そして近未来画が錯綜した世界観でぐいぐい引き込まれる。日本、アメリカ、アフリカで同時進行するストーリーがテンポよく章立てしてあって気持ちよく読める。難しい科学的な記述は全く読まなくても本筋とはあまり関係ないので大丈夫。一気に読むことをお勧めしたい。 | ||||
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相当な取材量と勉強量だっただろうと思う。いいものを読ませてもらった。 | ||||
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これほど自分好みの小説が存在した事に純粋に驚いた。すでに周知の事実だろうから、スピーディな展開だの、緻密な設定だのは敢えて書かない。また、科学や医療の関係者なら違和感に頭が痛くなるだろうが、そこはSF的なご愛嬌としたい。なぜなら、それらはエンターテイメントとしてのみの要素であり、真に重要な部分ではないからだ。 この作品は、表向きはエンターテイメント的ハッピーエンドだ。意図せず混乱に巻き込まれた、帰るべき国を持ち合わせる人々は、おおむね平和な日常へと戻ってゆく。しかしその裏で、先進国が自国の利益目当てに起こした戦争は終結しない。権力者の不正が暴かれることもなく、搾取され殺戮される弱者や「お袋をレイプし首を切れ、さもないとお前も殺す」と命ぜられる少年兵の権利は守られない。これこそがフィクションならぬ、現実に極めて近しい記述である。耳が痛かろうが吐き気がしようが、今まさに似たような現象が頻繁に他国では起きている。つまり本書は、エンターテイメントという皮を被った、戦争(人類)への風刺である。しかもリアルな現実には、大統領に釘を刺せるだけの超生物は存在しない。それでこそ読者へは問われるのだ、「今現在、これほどの過ちを担う人類が、真の人道的かつ博愛的な生物へと進化する日は来るのか?」と。これほど世界がグローバル化しても、戦争は消え去らない。その一端は、平和な国に生まれたというだけで、この作品に(ジェノサイドという表題にも関わらず)娯楽性だけを、あるいは自国への讃美を期待する、読者の利己主義にも現れているだろう。着眼点としては人類全てが持ち合わせる残虐性にこそあり、国家や組織に拘泥しても意味はない。「人類自身が起こした戦争から目をそらすな」「止められないならせめて現実の酷さを受け止めろ」。この作品の、そんなメッセージにこそ留意すべきである。 | ||||
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日本・米国・アフリカ、政治と薬学と戦闘現場、世界を跨いで展開するサイエンス・ポリティカル・フィクション。読後に何か余韻を残すものではないが、純粋なエンターテイメント小説としては存分に面白かった。ハリウッドで映画化されてもウケるのではないかと思うストーリー。 | ||||
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漫画チックともとれる設定や展開にリアリティを付け、映画のようなエンターテイメント性を押し出し、 ぐいぐい読者を引っ張るのがこの作者の作品の傾向であると思うのですが、私は毎回気持ちよく引っ張られ世界にどっぷりはまり込む一人です。 毎度細かいツッコミがいろいろあるのは非常によくわかるのですがまあいいじゃないですか、楽しいんだから。 超一流になり切れないところも大好きなのです、B級映画っぽくて。(失礼かな?褒めているのですけれど。) ただまあその分深いテーマとか、考えさせられる何かみたいなご立派なものが読後に心に残らないので、 真面目に何かに感銘を受けたいと思って小説を読む人には向いてないかもしれません。 主人公大変な目に遭う!→超頑張る!→怒涛の展開!→やったあ!・・・この作者の作品は毎回そんな感じです。 色々な対比が出てきます。 人類と同類でありながらそれよりも知能で劣るチンパンジーの関係と、人類よりはるかに高度な知性を持った新人類と人類の関係との対比。 高度な文明を持っているが同類同士殺しあいの歴史を重ねてきた先進国の人間と、 原始的な生活を送っているが同類同士の致命的な争いを極力避け平等に平和に暮らすピグミー族との対比。 多くの方が気になっているらしい傭兵チームの日本人の残虐さは、縄張り争いで同類の子殺しをするチンパンジーとの対比です。 人間だって子供を平気で殺すしチンパンジーと同じく残虐な獣の部分を持っている、と。 文明を発達させた人類の獣性、そのような比喩や表現が作品には繰り返し出てきます。 そのシーンで、傭兵のアメリカ人リーダーは少年兵をいかに殺さないで済むかを考慮した方法でその場を切り抜けますが、 それも含めて命を懸けて息子を救いたいと願い他人の子供まで救いたいと考える父親と、 自分の命とミッション成功のために少年兵を殺す人間との対比だったのではないかと思います。 残虐に描かれているのは日本人だけではないですしね。 う~ん、と一部分だけを引っ張り出し引っ掛かりながら難しく考え読むものではありません。 楽しいSF映画観るよ、くらいの気持ちで楽しむ作品かと。 薬の研究に関する専門用語など全部すっ飛ばしても意味がわかるくらいの、楽に読むエンターテイメントです。 | ||||
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上のみ買って読んでいましたが,すぐに下も読みたく購入しました。上に比べて下の方が書き方が少し荒いように思いましたが,それでも一気読みでした。面白い内容でした。 | ||||
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この作家にこの作品以上は期待できないのではないかと思うほど。 読むたびに新しい発見があって、読むたびに登場人物の心理が深く読めて、 繰り返し読み続けています。通読は3度以上です。 | ||||
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さえないもてない日本人学生(薬学部、院生)古賀研人。 イラクで闘う傭兵ジョナサン・イエーガー。 二人の運命が、ネット空間を介して、コンゴの密林に誕生した「次世代人類」の抹殺・救出劇をめぐって交錯する。 日本にもこんなにスケールの大きな小説を書く作家がいるのか。 1、次世代人類の可能性と、アメリカによる抹殺作戦。 コンゴの密林の中で、ピグミー族の中に誕生した突然変異の新しい種、ヌース。大富豪の文化人類学者の庇護のもとにあるヌースを、アメリカ政府は「現生人類への脅威」と認定し、民間軍事会社の傭兵による抹殺を諮る。 文化人類学者とヌースは、傭兵たちを寝返らせ、アフリカからの脱出を図る。 重低音のように、同じ人類を大量殺戮(ジェノサイド)し続ける現人類に未来はあるか、という問いかけが響いています。 2、分子生物学と創薬。 傭兵のリーダー役イエーガーがヌース側に寝返る大きな要因が、息子の難病の特効薬です。いかにもありそうな「肺胞上皮細胞硬化症」をめぐる分子生物学的なオハナシが、まるで門外漢の読者を物語にひきこむ重要な仕掛けになっています。 そうか、いまどきのSFは、分子生物学が最先端なのか。 3、アフリカの運命、ピグミー族の運命。 アフリカで今も繰り返される民族間の大虐殺。それは白人によるアフリカの植民地化、現地住民の奴隷化や大虐殺の歴史の後遺症なのだ、ということがなまなましく伝わってきます。 文字をもたず、ジャングルの狩猟採集民として数万年を生き抜いてきたピグミー族の中から超人類が生まれるという設定も秀逸です。 誕生した超人類を抹殺しようとするアメリカ・ホワイトハウスの傲慢な権力者たちと、森の民・ピグミー族との対比があざやかです。 高野は、軍産複合体が支配するアメリカこそ世界の災厄の元凶になっていることを、冷静に描き出します。白人によるアフリカでの悪逆非道を描く筆で、日本が先の大戦で中国・韓国・アジアで行なった蛮行も描きます。 単純な正邪などない。それぞれがおのれの信じるところにしたがって、力を尽くして生きるよりない、というメッセージが全編に流れています。 大傑作エンターテイメント小説に、乾杯。 | ||||
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「よくこんな小説を書こうと思ったな」というのが最初の感想です。 ストーリーよりも著者の気概に感動しました。 作品のスケールよりも、参考文献の膨大さに気が遠くなります。 謎が一つ一つ解明されるに従って、話の面白さはどんどん尻つぼみになりますが、 著者への敬服はMAXで本を閉じました。 よって星五つです。 | ||||
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アフリカで極秘ミッションにつくことになった、不治の病の息子を持つ傭兵、ウイルス学者の父を持つ薬学部の大学生、死んだ父の謎めいた遺書、遺書をめぐる不可解な人物たちの出現、遺書に関係したゲノム製薬的な問題、アフリカの内乱とそのうちに潜んでいた人類の存亡すら影響しかねない存在が、、、といった流行といえば流行の内容がからみあい、派手でおもしろい作品で、一気読み。 上巻末でちょっと小松左京の某有名作品を思わせる展開が出てくるあたりで、ちゃんと上下巻で収束できるのかな、という危惧がを覚えましたが(細かいところで引っかかりだすと、この物語はまったくアンチな感想しか出ないと思います)、この作者の持ち味は、いい意味のB級感とそのコウケイムトウさを読者に有無をいわせず引き込む腕、ネタ選びのセンスだと思うので。10年、20年後はわからないけど、今読んで古い感じはしないですけどね。 続き読みたさに、思わず今日下巻を買いに近所の本屋にいきました(アマゾンさんすみません)。 | ||||
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ストーリーは他の方のレビューにもある通り、大変面白いです。 そして何よりテーマと、そのテーマを伝える手法が凄いです。 他のレビューで、日本のジェノサイドばかり挙げて、韓国人は優等生で、公正じゃないとか、日本に対する嫌悪がひどい、このストーリーに必要ない描写だ、とかいう批判を書いている方が多くいますが、そのような批判をしているのはこのストーリーのテーマを読み取れていない証拠です。 このストーリーでは人類の他人種に対するジェノサイド、残虐性を表現し 人類とは異なる視点を作り出すことで、 同じ人間で殺しあう醜さを伝えているのです。 他人種だろうと同じ人間。日本人がどうだ、韓国人がどうだ、という話は止めよう、同じ人類じゃないか、というストーリーなのです。 このテーマに気付いた時、そして人類と異なる視点を作りそれを伝えるという上手い方法を用いていると気付いた時に私は感動しました。 是非みなさんもこのメッセージを感じ取っていただきたいです。 | ||||
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他の方も書かれているように、この作者さんは片寄った政治的価値観をお持ちのようです。ですがそれを差し引いても面白い!物語の内容も緻密でとっても濃く、それでいてスケールが壮大で読んでいて先が気になってワクワクしちゃいました。僕はお薦めです。 | ||||
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読者の感情を強くゆさぶる点で★5です。 以下ネタバレ注意! 家事放棄でした。やっとジャングルから帰ってきました。まだ胃が縮んでいます。 日本を卑下している描写は気になりますが、作者に試されてるのか誘導されてるのか、ニアの戦術を作られたのですから、そんなこと織り込み済みのはずですので違和感をストレートに受け取っていいのかわかりません。 私の疑問はふたつ ひとつ目、ニックの母親は目撃証言をせず生きているとありましたが、最後に身辺は誰も居ないと。亡くなったと解釈でいいのでしょうか?それなら取り付く島もない、そこは母親で挽回しろよ!って怒りを表面します。 ふたつ目、あの残酷な大統領が、なぜピアーズ財団や会社に言いがかりを付けて行政圧力をかけず無傷にしているののか?です。ピアーズ博士と新人類を自らおびき出すには格好の材料だと思うのですが。 | ||||
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