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ジェノサイド
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ジェノサイドの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.77pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全390件 361~380 19/20ページ
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タイトルはあまりいい意味の単語ではないが、内容はとんでもなく素晴らしい。ありとあらゆるテーマを扱い、読者にとても多くの情報量を与えながら、無駄が何一つない。体脂肪率は限りなくゼロに近い。この文章力・構成力はお見事というしかない。そしてやはり、物語性が抜群によい。素晴らしいキャラクター・手に汗握る展開・そしてラスト。読了後は多くの人が「これはとんでもない小説だぞ…」と感じたのではないだろうか。 未読の方は、本の帯を見る程度で、何も先入観も待たず、「これは何の話?」と思いながら読み始めてほしい。タイトルの持つ本当の意味や核心が見え始めたころには釘付けになっているはず。素晴らしい作品であった。 他の方のレビューもべた褒めではあるが、読む前に見るべきではないレビューがちらほら。私も読了前に見たレビューの中にラストが想像できてしまうものがあり、ちょっと腹が立った。気を付けましょう。 | ||||
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ホワイトハウスでの機密事項が進められる様子、大統領とその閣僚の駆け引きが目の前で行われているかのような細かな描写。 難病治療の医薬品合成に関わる創薬の単語・用語。それに取り組む1薬学大学院生とその友人の友情・信頼・葛藤がよく描写されている。 全く関係ない登場人物がアメリカ・コンゴ・日本のトライアングルで、ヌースをキーワードにつながっていて、 薬学の医学に対するコンプレックスも素直に表現されうなづける(ちょっと笑える)。 ヒト・人類の進化。実在しない新人類描写はあたかも実在するかのような錯覚に陥らせてくれ、 アフリカ大陸・コンゴ・ウガンダなどの地理や、その内紛など戦争における心理なども緻密に表現されており、息を呑む作品だった。 最後に化学者としての誇りを息子に託した父親のメールに同じ?薬剤師として感動した。それにしてもこの作者:高野和明は頭がいい! | ||||
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圧巻です。ずば抜けて凄い本です。今年のナンバー1の予感。 本書は日本、アメリカ、コンゴという3つの地域をまたぎ、創薬・アメリカ政治・傭兵の戦闘という3つの舞台がそれぞれ交差し物語を織りなす。 本書に出てくる要素を見ると、新薬開発、インテリジェンス、アメリカ政治、傭兵の戦闘、アフリカ問題(内紛)、ジェノサイド、少数部族、人類進化、カニバリズム、情報セキュリティ、言語といった幅広い要素が深く惜しげもなく出され、しかも周到にリアリティが確保されている。そこに父と子という人間模様・想いが織り交ぜられ、物語に厚みを与えている。 本書の内容をもってすれば、良質な長編小説が3冊はつくれたはずだ。 冒頭に抱いていた予想は途中で見事に覆され、僕の想像を超えた展開で物語は進んでいった。タイトルの「ジェノサイド」は読み進める途中で、なるほどこれしかない、と納得。 しかし・・・読んでいて辛い個所が何度かあった。 著者の圧倒的な筆力もあり、読者も登場人物と一緒に人間の極限状況に連れて行かれる。 残酷な描写もある。人間の一番醜悪な一面が描かれている。「子供がひどい目にあう場面なんて想像もしたくない」と強く感じる人や、そういった描写が本当に苦手な人は読まない方がいいかもしれない。 ただ、本書は単にインパクト重視で外道の描写をしているわけではなく、これは私たち人間に対する重大な問題提起であると感じた。なぜ、我々は戦争を止められないのか。なぜ、互いに殺し合うのか。私たちの安全は、実は非常に危ういところにかろうじて存在しているのではないか。かくいう自分自身の中にも、そういった負の片鱗は存在するかもしれない。 お手軽な博愛主義で簡単に“平和”を結論付けるのではなく、本書を読むことによって、読者はそういった問題に真剣に向き合うことになる。というか、突きつけられる。 本書は構想20数年、著者渾身の作品。約590ページあり、文字・行間・質・エンターテイメント性、いずれもギッチリつまっている。重たいテーマを取り扱っているが読後感は良く、未来には希望を感じることのできる本。こんなに凄い小説をつくってしまうなんて、この作者の頭の中(構成力)はどうなっているんでしょう?? おすすめします。 | ||||
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書きたいことは、ほかの方が全部書いておられるので何もありません! とにかく、最高に面白くて、深くて、新しい小説の誕生です。 この作家の恐るべき最高傑作です。 とにかく、読んでください。 徹夜になります! | ||||
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とにかくお薦め! 読んでみて下さい。 電車で読んでいて涙を堪えるので必死でした。 いつまでも読んでいたい気持ちと早くどうなるのかを知りたい気持ちの せめぎ合いでした。 日米合作のハリウッド映像化も期待したい。 素晴らしいの一言! 人物描写も深くここまで重厚な小説はなかなかない。 あったら読んでみたいので教えて下さい。 著者のインタビューが↓ http://www.kadokawa.co.jp/sp/201103-07/interview.php?KeepThis=true&TB_iframe=true&width=700&height=550 | ||||
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もう皆さんがさんざん書かれているので、遅れ馳せながらですが、おーーーもしろいです!!!! どなたかが映画化に言及されていましたが、私も読んでいる途中で、映像化したら興奮する作品になるかもと思いました。 でも、読了後、わからなくなりました。やはり、この小説のすべてを映画にするのは不可能ですよね。 結果、活字で楽しむべき世界ですよ、これは!! | ||||
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実は、あまり期待しないで読み始めた。作者は手堅いが地味、という印象だった。 しかし、リーガルものからの一気の飛躍に驚愕した。軍事、ミステリー、ホラー、あらゆるエンタテイメントが盛り込まれている。そして、突然変異により、超知能をもった個体が、愚かな現人間社会を嘲笑うかのように翻弄する。それは、自らの生存のために、この地球を愚かな現人類により破壊されることを嫌い、そして憎む。 今回の震災を「天罰」といった政治家の見識を疑うが、一方で、殺戮を行い、原子力発電を今後我々の生活の中でどう評価し、存置するのかに拙い議論しか出ない我々「下等人類」が、文中でわらわれているようでうすら寒い。 現下の状況も、この書中の新人類のコントロールにより導かれているのか、などという発想が頭をよぎってしまった。いずれ、今年度ベストワン候補の一角を確実に占めるに違いない。 | ||||
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即、映画化の交渉をしたいと思います! 小説の内容は、沢山の方のレビューをご参考にしていただくとして 日本人作家から、こんなすごい作品が創り出されたことを、とても嬉しく思います。 アフリカの民族間対立の構図や 創薬化学・人類の進化等について、非常によく理解できます。 登場人物のキャラクター 子を想う親、親の残した研究を全うしようとする息子 関わる人々。 とにかく、一級品のエンターテイメントです。 私なら、古賀研人は二宮和也で! | ||||
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こういう小説を読むために、読書を続けているのではないか、 そう思わせてくれる傑作だった。 ジャンル分けはできない。ただただ、その世界観と 物語に揺さぶられていく感覚。 情報量は非常に多い。 専門用語のオンパレードもリアリティを出すために必要なのだろう。 だが、作者の構想力で無理なく物語の展開に引き込まれる。 ミスリードや展開の妙に唸らされた。 個人的には、「ジェノサイド」の主体者というテーマに惹かれた。 「ジェノサイド」の多重構造。 「狩る者」と「狩られる者」が時によって入れ替わる。 作者が意識的にジェノサイドの歴史を取り入れているのは明らかで 本作品は幾星霜紡がれてきた大量虐殺に対する、 作者の回答の一つなのかもしれない。 物語の展開という意味で若干のあざとさはあるものの、 作者の最高傑作であると同時に、2011年の代表作になるだろうと 「予見」させられる圧倒的なスケールの物語。 こういう小説にこの先も出会いたい。 | ||||
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この作品は、まさに超ド級のエンターテェイメントである。 主人公二人の設定で、舞台を日本とアフリカとし、これらをクロスさせることで、 物語に強烈なスピード感を作り出しています。 創薬と戦闘、警察の捜査とコンゴの武装勢力、一見まったく関係ない 土地がいくつかの共通項で見事にリンクしている。 それらが作品の中で直接つながったときに、まさに化学反応のように 物語が爆発的に展開する。 とにかく読むことをお勧めします。星はつけられないほど高い。 | ||||
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一気読みの本でした。 知的好奇心も刺激され、最後まで満足いたしました。 怒涛のごとく読み進んでいただけに、ラストは個人的に肩透かしに感じました。 | ||||
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この段階で、全員の評価が5です。そういう作品です。 エンターテインメント性だけではなく、著者の思想も色濃く出てきます。日本人もジェノサイドとは無関係ではないということも。 ただ、私はミックのあの時の行動はやむを得ないように思います。嫌な奴ですが。 | ||||
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待望の、高野さんの新作です。 今回の作品は今までの作品とは比べものにならないほどのスケールのでかさでした。 高野さんの作品は全て読んできましたが、間違いなく本書がいちばんの傑作です。 戦地でのシーンなど、多少残虐なところもありますが、無駄なグロテスクはありません。 一字一句が、意味をなしているような気がします。 また、専門的な用語やそれを含む話題が多々出てきますが、それをきちんと説明してくれ、 その分野に関しては素人の私にも理解することができました。 作者の取材力にも頭が下がります。 帯にある「未曽有の興奮がここにある」という言葉はひとつも嘘をついていません。 買って損はない、というよりも、買わないと損をする、そう言いたいです。 | ||||
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ここでの評価が高かったという理由で読んでみましたが、 全員が★5つをつけるのも納得の面白さでした。 こんな良作に導いていただいて、皆さんにありがとう と言いたいです。感謝、感謝です。 | ||||
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高野さんの作品が好きで、「幽霊人命救助隊」に出会ってから、すべて読んできました。 高野さんの作品に共通するのは、「続きが気になり一気に読ませるストーリー性」「複雑に絡み合う伏線」「タイムリミットシステム」「膨大な取材に基づく圧倒的な情報量」といったものが挙げられますが、これらの特徴を相変わらず存分にフル活用し、かつ何倍にも進化した、そんな内容でした。 今回ほどこの人の取材力やそれを文章に練り込むパワーに驚いた事は無いです。完全文系の私が、超理系のこの話を理解できるということがまず驚き。 この本には、このストーリーを読者に理解させるのに必要な情報があふれていて、かつ無駄がない。無駄が無いのに内容は600ページにビッシリ。笑 それを一字一句すべて読まなくては!理解しなくては!と思わせる文章力。ほんとうに感服しました。 一冊でエンタテインメントを完結させているような、「超大作SF映画」をあますところなく本にしたような作品。 エンタメ性といい写実性といい、なにかの賞をとってくださいと心から応援したくなるそんな作品。 ときおり目を覆いたくなるようなシーンもあったけど、そこも含めて「とにかく考えさせられる」のも高野作品の特徴。 今回も、いや今までで一番ずっしりと心に響きました。そして、油断したところに感動ポイントが来るので、何度不意打ちで涙した事か・・・。 ノンフィクションだけど、ある意味フィクションなんだろうな・・・と思える部分も多々あります。 読まれるときは時間の余裕のあるときにしてください、気になって出かけられなくなりますから。笑 個人的にはジェノサイドを読み切ったいまでも「幽霊〜」が一番大好きなんですが、ジェノサイドはそれとは別次元の「良書」です。 なので間違いなく星は5コ!超オススメです! | ||||
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興奮気味のタイトルをつけてしまいましたが、正直な気持ちです。 13階段以降「著作が出れば、とりあえず購入」リストの作家さんでしたが、 いやもう脱帽です。「著作を心待ちにする」リスト入り。 それもリストトップに躍り出ましたよ。 内容ですが、タイトルから想像する血みどろの戦いではありません。 他の方も内容に触れているので、詳細は割愛しますが、メインは物理的な戦闘では ありません。 もちろん、二つのメインとなる物語の、一方は戦場が舞台なので、眼を塞ぎたくなるシーンもあります。それでも、そこには救いとなる人間性があります。 私の語彙が乏しくて、うまく伝えられないんですが、重厚な中にもエンターテイメント性が詰まっている、そんな物語です。 小説好きなら、きっと一気に読んで、ここにレビューを書いている人に共感出来るでしょう。 そしてまたレビューを書きこんで下さい。 某小説大賞などで、出版の世界にがっかりさせられた方! 素晴らしい作家の方が、こうして傑作を書いて下さいます。 日本の文壇も捨てたもんじゃあないです。 私たち読者が、本当に良い作品を認め、一緒に広めていきましょう。 | ||||
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これだけの構想力をもった作家が日本にも現れたのかというのが、まずもっての感想。ジャンルはSFの部類に入るであろうが、そんな枠組みからはるかに超越した人間に対する洞察力が素晴らしい。 また、筆者の取材力も緻密であり、物語に出てくる専門分野の内容も、かくあらんと素人の私たち読者に圧倒的に迫ってくる。薬学研究の世界、理系・文系の所得差の話。アメリカの民間軍事力と政府の関係。ホモサピエンスの果てなき闘争心と残虐性。そして人類の進化にまつわる話。どれもこれもが専門書のガイダンスを読んでいるように素直に私たちに届けられる。 しかし、なおすごいのは、物語の展開においてそれらの説明が単なる説明に堕することなく、きっちりと計算されて描かれていることだ。 主人公の思考や体験の中からだったり、主人公が検索して調べたことだったりと様々な形を取りながら、筆者が取材し私たち読者に伝えたかったことを語り尽くしている。そのことが本作を硬質で重厚な読み応えのあるものとしているのだ。 さらに本書のテーマは「脱出」にある。タイムリミットがある中、どう困難な状況下から脱出するのか、手に汗握るエンターテイメントとして楽しめる要素がここにある。 アフリカのピグミー族のある部族の殲滅を命じられるイエイガーと仲間たち、父の突然の死のあと、その父からメッセージが届き、警察公安当局に追われながらも新薬製造に奔走する古賀研人、そして「ハインズマンレポート」と呼ばれる人類絶滅のシナリオ、もうどれもこれもワクワクドキドキする要素が満載なのだ。 これほどのことを盛り込みながら、少しの破綻もなく書き上げた筆者の筆力!ぜひ堪能してほしい。2011年を代表する素晴らしい一作である。 この前のSF大賞はなんだったんだ!という思いを持つのはわたしだけではあるまい。 | ||||
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薬学の研究をしている日本の大学院生と暗殺任務を受けたアメリカの特殊部隊出身の傭兵。まったくの畑違いで何の関係もない二人の人生が複雑に絡み合い、アメリカ国家を揺るがす一大事件に発展していく。 とにかくおもしろかった。序盤は、物語の全容が分からなかったのでなんとも言えなかったのだが、ハイズマン・レポートを巡るやりとりのあたりから急激におもしろくなってきて、約600ページと長めのストーリーを一気読みしてしまった。薬物を研究しいてる研人、特殊任務の実行部隊のイエーバー、特殊任務を陰で指揮するルーベンス、それぞれの現場で次から次へと予想できない事実や問題が発生する展開は手に汗握った。 物語の内容的にも、DNAの塩基配列、人類の進化論、創薬研究、戦争の恐怖、人間心理など難しいテーマが多岐にわたっており、事前取材や調査の量も膨大だと思うし、それを読者に分かるよう丁寧に伝えているのも素直にすごいと思った。 | ||||
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ただただ、面白かった。読むのを止めるのに苦労しました。先が知りたいばかりに、読み飛ばす癖のある私ですが、それが出来ない位に興味深い文章でした。特に第一章は素晴らしい!気になるのは新生命の今後でしょうか…物語として完成しているので、これ以上のエピソードは蛇足になるとは思うのですが、知りたい気持ちもあります。 | ||||
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みなさんが★5をつける中、非常に月並みで恐縮ですが、 もうこれなんともほかにいいようがないです。 おもしろいし、すごいし。 実はちょっと買うのをためらっていました。 帯に「未曾有の興奮がここにある。」 そして「2011年大本命!未曾有の面白さ!!」とありました。 北上次郎氏の宣伝がついていて、これは私たちの未来を語る物語だと結ばれています。 これだけなら買うのをためらう理由にはならないのですが、 でも、初版2011年3月30日でしたし、本屋さんで見たのも地震の後でした。 そうすると、こういう宣伝文句が、今の時代の気分にどこまで見合うものなのかな? と思っていたのです。 「ああ、そんなこといっても現実の地震後の世界の方がずっと…」みたいなことに なりはしないかと。 杞憂でした!!すいませんでした。 スケールの大きな話を考えるときの作家の構想力、創造力、想像力は、とてもうまくは いえないのですが、凡人のいだく懸念をかるーくかるーく乗り越えるのですね。 あらすじはもうあえて書く必要ないのでしょう。いろんな紹介がありますし。 地震の後の気分でも感動したということを付け加えるだけのレビューになりました。 | ||||
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