■スポンサードリンク
ジェノサイド
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
ジェノサイドの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.77pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全390件 201~220 11/20ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
圧倒的なスケール、ストーリー展開で、読後の感想は文句なしに五つ星でした。 しかし、多くの方々が指摘されている通り、作者の歴史観、日本人観には偏向が見受けられます。 薬学を始めとするディテールにこれほどこだわった作者が、なぜ「南京大虐殺」などは安易に安直に描いたのか。 確信的な悪意を感じざるを得ません。 そうした点を重く見て星を減じるか、それとも物語の凄さそのものを評価してこのまま行くか。 苦渋の決断でした。 最終的にこの評価としたのは、「日本」と聞けば理性を失い暴挙に走る隣国の人々と同レベルに落ちたくなかったからです。 一部許しがたい記述があるにしても、物語として凄いものは凄いのだ、と自分に言い聞かせました。 作中で「愚かな先祖」と断じられた我々の先達の汚名が雪がれ、作者が自身の誤解を恥じる日がいつか来ることを、切に願います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とてもスケールの大きな話でした。 前半は、コンゴに潜入する傭兵と、日本人の大学院生という一見なんの脈絡もない舞台と登場人物の話が交互に進み、 中盤からこれにアメリカ政府のシンクタンクの研究員がもうひとりの主人公として加わります。 そして後半でこの3つの物語がみごとに一点に集まり、大きく広げた風呂敷を上手に畳んでいます。 読み応え十分で、寝る間も惜しんで一気に読んでしまいました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
素晴らしいの一言。最後の最後でいささか伏線回収に走りすぎた感はあるものの、高野和明らしい人物描写やバックグラウンドの厚さが素晴らしい化学反応をおこしてくれた。資料を調べすぎて、それを説明しすぎる傾向があった高野和明もエンターテイメントとしてのバランスをこの作品では完全に自分のものとしている。 スケールの大きさは経済小説の十八番だったが、そのお株を奪うような壮大さ。この広い世界観に対比された一人の日本大学生のストーリーも等身大でよくマッチしている。足元に広がる謎の大きさを体感させるような物語展開は流石。自虐的見方ととる読者もいるようだが、むしろ二人の日本人の価値観はひとつの国の中に混在する多数の考え方をよくあらわしていると思う。むしろ自分は同作家の『6時間後に君は死ぬ』という作品を通して見ると、自虐的なのは対外的なものより恋愛的な部分に向いている気がする。あくまでも個人の意見であり、ネタバレにもなるので言及はしないが。 とにかく自分の武器を生かしつつも新たな分野で生かす挑戦的な作品。壮大さ云々ではなく、これからもこういった自分の長所を違う場面で生かした作品が他の作家からもでると、出版界の不況の流れも変わるのではないかと思わせる作品だった。文句なしの☆5. | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
日本人の大学院生が(一応)主人公で好感が持てる。 父親とのことや韓国人との友情もよい。 とにかく圧巻。 けちを付けようと思えばいくらでもつけれるかもしれない。 しかしすべてをまとめ、はらはらどきどきと楽しんで読ませてくれる力強さとラストの心地よさ。 素晴らしい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
プロローグはアメリカ大統領の執務室、次にイラクへと移り、暫くは翻訳小説を読んでいる感があり、章が変ると、日本を舞台に大学院生が登場する国内小説になり、どうやらこの二つのストーリーが同時進行で描かれ、共通点は何かと探すと、肺胞上皮細胞硬化症という難病がキーポイントになる。 メインは人類絶滅の可能性があるアフリカに新種の生物が出現した情報から、アメリカの要請を受け、コンゴに派遣された民間軍事会社の傭兵たちの当初のオペレーションが急展開していく過程がスリリングで面白い。 また分子生物学や遺伝子の仕組み等から導き出された新種の生物に相対する世界は、SF的興味と、山中教授がiPS細胞の研究でノーベル賞を受賞した現実的興味も重なり、この本をフィクションの範疇に入りきれない深いものにしている。 個人的に文章が硬いとか、作者の主張が前面に出過ぎるとか、アフリカからの脱出がもたもたしているとか、色々と注文が無いわけではないが、これだけの内容を描き切った力量に感服すると同時に、今は読書の感動を静かに噛み締めたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
海外在住のため、実家の者に船便でまとめて送ってもらった話題の本をやっと読了しました。アマゾンさんも船便・SAL便で送ってくださると良いのですが。 もうたくさんレヴューが出揃っているのですけれど、ひと言どうしても言いたくて書き込みます。登場人物の設定や作者の歴史観云々をネガティヴに捉えているレヴューがあまりにも多すぎて驚いた、ということを。いつの間に日本中、歴史修正主義が蔓延っちゃったんだろうと思いました。 私は学生時代、史学を専攻したのですが、最近のみなさんが「自虐史」と仰るような出来事についても「あったことはなかったことには出来ない」ということは言えると思っています。確かに南京大虐殺など、犠牲者の数については確実なことが言えず、中国政府は自国の都合の良いように数を水増ししているようですが、起こったことは確かですから。同じく関東大震災時のデマによる朝鮮人虐殺についても、起こったことは事実、です。それを作中で作者は意図的・自虐的に捉えてはいないと思いましたけれど。あくまでもエンタテイメント作品の背景にさらりと導入しているだけで。例えそれが日本人にとって触れられたくない部分であったとしても(という言い方もおかしいですけれど)十分読み流すことの出来る程度だと思いました。 「13階段」や「グレイヴ・デッカー」などとは確かに毛色の違う作品ではありますけれど、なんというか大変ハリウッド映画的な大掛かりな作品で、それはそれで読みごたえがありましたよ。もしかして映像化を念頭において書かれたのかも知れませんね。主人公(と呼ぶべきなのか?)の相棒が韓国人留学生である、というところにも引っかかりを覚えているような書き込みも見られましたけれど、確かに韓国人留学生は割と真面目で勤勉なタイプが多いのです。私の周囲でも。日韓関係がギクシャクしている時なので、韓国という国に対しては好印象を持ちようが無いかも知れませんけれど、私の場合、個人的な付き合いで嫌な思いをしたことは無いですので。 ただ、確かに日本人傭兵のキャラクターに違和感はありました。少々現実的ではないように思えましたので。あのような設定・性格付けをするのであれば、彼の背景についてもう少々説明があっても良かったのではないか、と感じました。何といってもあらゆるものに満たされている国(日本)の人間として生まれたのに、何故自衛隊からフランス外人部隊に行って傭兵になる、という人生を選び、精神(あるいは人格)に瑕疵を来たしたのか?彼の過去にはいったい何があったのか?なまじ日本人という設定だったので、そこらへんが少々気になってしまいました。日本を舞台としない作品だったら、ロシア人とか旧共産圏の東欧辺りの出身者に割り当てられそうなちょっと陰のある役柄とでも呼ぶべきか・・・・。 いずれにせよ私にとっては一流のエンタメ作品でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
現存する生物種の進化の可能性、難病治療への創薬研究と、ネオコンが絡む軍産複合体や民族紛争や内戦などを、細かに伏線を張って膨らませた壮大な物語となっている。戦闘シーンの描写には心を痛めるが、圧倒的なリアリティがある。 また、『自虐史観』と言われている箇所は、3頁/590頁ほどで、全体の0.5%の文量。過去の「虐殺有無論争」では、否定派さえ認めていた事項で、著者の歴史認識を疑問視する内容ではない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本書は昨年話題の本でしたが、全くのノーマークだったため、図書館で予約をして1年越しで手元に来ました。(多分予約から入手までの最長記録です) 本の厚みに一瞬引きましたが、読み出したら5時間半ノンストップで読破しました。 当初はミステリーと思っていましたが、しっかりSF活劇で純粋に面白かったと思います。 一部過激な表現や、自虐史観が気になりましたがそれもご愛嬌の内かと・・・。 個人的には本作は映画化してほしくないです。 もし、映像にしてしまうと、他のレビューで指摘されているように、大変薄っぺらな似非ハリウッド大作のような作品が出来上がりそうです。 レビューも良い、悪いに2分されているようですが、とりあえず多くの人に読んで頂き、その上で好き、嫌いの判断を各自でして頂きたい作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
何年かに一度こういう本に出会うために読書をしている。次に出会うのはいつになるだろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
戦地サバイバル物である。 ストーリーは最終的にハッピーエンドで終わるのだが,その鍵になるのが,高度な頭脳を持ったスーパー人類だったというオチ。 したがって,物語の構成としてはそんなにひねったものではなくシンプルそのもの。 ただし,メインストーリーにからませて,タイムリミットの設定されたサブストーリーを差し込んで同時進行させることによって,物語を重層化させている。 そこに現代的なさまざまな小道具(最新の戦闘兵器,国際情勢,医学・生命科学の知見)をちりばめて,作品としての新奇性を出している。 さらに,不治の病,親子愛,権力者の残虐性とそれに対する強烈な批判,科学知への探求心,国籍を超えた友情など,ハリウッド好みのようなさまざまな味付けをまぶしていて,非常に面白く読ませる。ミステリ・サスペンスとしては,最高の部類と言ってよいだろう。 しかし,本書の主題は何かと言われると,やはりハリウッドの娯楽映画を見た時と同様,はたと考え込んでしまう。 敢えて言えば,人間の残虐性と,それに対するアンチテーゼおよび希望的楽観主義か? 純文学ではないのだから,あまり主題にこだわらずに楽しく読めばよいのかも知れないが…。最近評価されている他の大衆小説のいくつかが,純文学的な人間の本質に関わるテーマをプロットにからませてきているのと比較すると,どうしても本書は少し見劣りする面が否めない。ミステリーランキングの上位ないしは1位になるくらいの作品なら,やはりそのくらいのレベルは要求してしまいたくなる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
他の方のレビューを見ると、事実と反するとか、 主義主張は聞きたくないとかありますが、 私はこれは小説なんだから、本人が書きたいことを 書いたらいいんじゃないかと思っています。 どこまでが本当で、どこまでが作者の想像なのか。 歴史的な側面、科学的な側面、それからITの技術的な側面において。 ホントのことってはてさてなんだろうか。 しかしそれってどうやって判別するんだろうか。 ぼんやり、漫然と目先のことで精いっぱいな日々に、 「それでいいの?」と問いかけてくれる一冊でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
高野氏の著作は初めて読んだが、スケールの大きく、600ページ弱のボリュームにも関わらず最後まで楽しむことができた。 というより、最後まで一気読みで引っ張られてしまった、が正しい表現である。 細かい部分で気になる点もいくつか感じたが、SF的要素もあるので、リアリティーを突き詰めることはさておき、まずはこのスピード感に満ちた映画のような物語を楽しむことをおすすめする。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私が今までに読んだ本の中で特に記憶に残るもの。 読んでみなくちゃわからない この充実感や満腹感! 本って素敵だなと改めて思ったし、読んで正解だと確信した一冊。 買うか迷ってるなら、買うべしです。 頁数もたっぷりあるので、読破後の達成感も十分にあります。 ちなみに私は一週間位かかりました。 サスペンス好きなら絶対読んで! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いやー、最近の売れっ子作家の粗製濫造作品とは一線を画す作品。文句なしに面白かったです。 何がそんなにオモシロイかというと 「大どんでんがえし」 これがどんでんがえしっ、どんでんがえしっって何回も繰り返される。 作者には引っ張り回されました。 こんなに読み応えのある作品は最近お目にかかってなかったのでとてもうれしかったです。 これぞ小説。 さすがです。 ☆10個ぐらいあげたいけどないので五つ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
今読み終わったところ。読後感も軽い興奮でいいかんじ。 感想は「おもしろい!」 エンターテイメントとして、楽しいですね。 ストーリーは、死亡した父が残した研究から新薬開発に挑む「大学生」。 病気の子供を救うために、汚い仕事を行う「傭兵」。 人類滅亡の脅威。アメリカ大統領が発令する作戦。 これらが、リンクし、新たな側面を見せて収束していきます。 ストーリーも面白いですが、時事ネタ、ニュースで見たことある事柄 (例:エシュロン、プレデター、ピグミー、アフリカ情勢、新薬開発)が、 スパイスで話にリアリティがあり、ドキドキします。 甲殻機動隊が好きな方は、楽しめるとおもいます。※私は甲殻機動隊 好物です 今ある政治情勢、テクノロジー、IT などから想定される事件には、想像力掻き立てられます。 壮大でお金をかけたハリウッド映画で見たい気もしますが、 実際みたら、イメージが大き過ぎてガッカリすること間違いないぐらい、小説で読んで欲しいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ま、いろんな人種の男が登場しますが、それぞれの人種とそのキャラクター設定を紐付けて文句を言い出したらきりがない。 単純にエンターテイメント作品として面白かった。日本で映画化するにはキャパオーバーな感じですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
状況設定が複雑なため冒頭はしんどい部分もありますが、状況が飲み込めてくるとぐいぐい引き込まれます。特殊部隊出身者の戦闘描写は船戸与一作品に通ずる部分があり好きです。設定はSFなので、船戸好きかつSF好きの読者ならばハマる確立が高いと思います。グロい描写も含まれているので、十代の読者には勧めません。大人の精神の持ち主限定の書です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
面白いか面白くないかと問われればそれはもう圧倒的に面白かった! 「日本の歴史をこき下ろしていて公平じゃない!」なんて批評されているが その部分の受け取り方は人それぞれ。私は特に気にならなかったし。 日本人が大量虐殺をしたのもたしかに歴史の一部ではあるし それを「あの国もこんな事をした、この国もこうした」など わざわざ書き連ねる事に意味は無い。 テクノロジーを駆使したアフリカ脱出作戦と超人類の存在と少しの科学的要素で これほど小説が盛り上がるのなら、作者にはそれなりの読ませる腕があるのだと思う。 結論・・・文句なしに楽しめる作品だ! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
突っ込み入れてる人多いけど、そりゃあ「作り話」何だからしょうがないでしょ(笑) 1位って書いてあるから買っただけの本書だったけど「人類滅亡」の言葉が出て来てからの一揆読みったら無かった! 寝る間も惜しんで読んだけど「終わらないで」とずっと思いました SF小説です、小説だと映像の凄さがないから相性悪そうですが映画で色んな描写を観た現代人だからこそ、劇中のイメージが伝わるんだと思います 絶対オススメですね ※作者が左寄りな人なのは目をつむりましょう、参考資料の中には出版停止になってるものもありました | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
日本人作家でここまでレベルの高い現代SF作品を書いた 作家さんはいないのではないか? ネタばれになるから書けないが あの発想はなかなか出来ないのではないか。 傭兵と日本の研究者の話がパラレルに進んでいくさまに ページをめくる手が止まらなかった。 本屋大賞、直木賞をとってほしかった一冊。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!