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ボストン・シャドウ



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【この小説が収録されている参考書籍】
ボストン・シャドウ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 281-2))

ボストン・シャドウの評価: 3.83/5点 レビュー 6件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.83pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全6件 1~6 1/1ページ
No.6:
(4pt)

時代性(史実)、地域性との絶妙な比率のブレンド。

ある人物の本棚の並び、全体の突き放し具合もエルロイオマージュとして及第。
ボストン・シャドウ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 281-2))Amazon書評・レビュー:ボストン・シャドウ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 281-2))より
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No.5:
(4pt)

「警察+犯罪+猟奇+怪盗」小説

舞台は、戦後の再開発中のボストン。3兄弟の絆と反目が縦軸。汚職、猟奇的犯罪、怪盗を横軸に物語は進む。長編だがけっして飽きさせない展開は作者の筆力が光りお見事。さまざまな要素がテンコ盛りで最後まで一気に読み切れる。第一作の衝撃の結末も凄かったが、本作もスピード感あるれる小説として仕上がり度高し、です。
ボストン・シャドウ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 281-2))Amazon書評・レビュー:ボストン・シャドウ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 281-2))より
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No.4:
(4pt)

1960年代のボストン、デイリー3兄弟の生きざま

ケネディ大統領が暗殺された1960年代のボストンが舞台。再開発ラッシュの狂乱、市民を震え上がらせた連続殺人事件という実際の史実に、警察官、検察官、空き巣のデイリー3兄弟の生きざまを重ね合わせた、ミステリというよりは歴史小説のようなストーリー。細部までしっかり描かれていて重厚な読み応えがあるが、少し長すぎて冗長な感じが否めない。
ボストン・シャドウ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 281-2))Amazon書評・レビュー:ボストン・シャドウ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 281-2))より
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No.3:
(3pt)

重い読後感

JFKが暗殺された時代の「新生ボストン」の奥にある深い闇を描いた作品である。スペンサー・シリーズやデニス・ルヘインの舞台となるボストンとはまったく異なる街が浮かび上がる。むしろエルロイの雰囲気を漂わせ、アメリカの暗部を抉る、クライム・ノヴェルである。シャドウではなくもっと暗く深い闇である。ボストン絞殺魔とマフィア、それに関わるアイルランド系家族をめぐって物語は展開するが、すべてが行き所のない破滅へと向かい、誰一人として救われていない。復讐は成就しても結局は重い荷物を余分に背負うだけの結果にしか終わらない。「最終楽章」ではその思いがさらに募る。重い読後感しか残らない。筆力以前の問題として、作者は読者に何を伝えたかったのか分からないままに、読了することになった。
ボストン・シャドウ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 281-2))Amazon書評・レビュー:ボストン・シャドウ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 281-2))より
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No.2:
(5pt)

2作目の壁を超えた。驚異の筆力。

デビュー作『ボストン、沈黙の街』では、新人離れした筆運びに衝撃を受けたものの、
いまいち登場人物に感情移入できなかった。だが、今作でランデイが描いた
3兄弟の絆は震えが来るぐらいリアルだった。物語の肝となるサスペンスも
しっかり組み立てられており、大満足の読書だった。

また、前作はラストがアンフェアーに思われたが、今回はそのような欠点は
払拭されている。

著者は確実に進歩を遂げているようだ。
ボストン・シャドウ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 281-2))Amazon書評・レビュー:ボストン・シャドウ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 281-2))より
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No.1:
(3pt)

原題より邦題のほうがずっといい。

『ボストン、沈黙の街』で鮮烈なデビューを飾ったウィリアム・ランデイが、今年発表した2作目の長編である。

舞台は前作と同じボストンだが、本書は時代も作品の雰囲気もずいぶん異なっている。
時は1960年代前半、地元出身の大統領ケネディ暗殺事件や市内で発生している連続女性絞殺魔事件などによる市民の不安感、都市再開発事業推進にともなう光と影、イタリア系ギャングの台頭と暗躍、警察の腐敗など、当時のボストンの様子がまざまざと描き出されている。

ストーリーは、この時代のボストンで、はからずも一連の事件に巻き込まれてしまったアイルランド系三兄弟の姿を中心に進行する。彼らが、上記に掲げた事件とどう絡み合って行くのか、そして次々と明らかになってゆく事実。その事実の断片をつなぎ合わせた先に見える真実とは何か・・・、ここのところが本書の最大の読みどころだろう。

本書は、ハードボイルドと言おうか、クライム・サスペンスと言おうか、とにかくミステリーの側面を持った、都市小説であり、歴史小説である。実在の事件と実際の社会状況を背景にしながらも、あくまでフィクションとしての彼らの視点と行動を通し、約半世紀前のボストンの暗い影が浮かび上がってくる仕掛けになっている。そういう点では、本書は原題の『ザ・ストラングラー(絞殺魔)』より、邦題の『ボストン・シャドウ』の方がよほどしっくりくるし、ずっといいと私は思う。

ボストン・シャドウ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 281-2))Amazon書評・レビュー:ボストン・シャドウ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 281-2))より
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