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名誉領事



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名誉領事の評価: 3.67/5点 レビュー 3件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.67pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(3pt)

訳がイマイチ

小田島雄志氏の訳が読みにくい。

原文の語順に忠実にしたかったのか、
「彼は微笑みながら答えた、(略)父の希望の表情と同じように。」
みたいに、やたら倒置している。
個人的に、グリーンの小説は、現在と回想が複雑に入り混じっていて
混乱しやすいので、なかなか話の流れに乗れない。
慣れない訳文はつらい。ここで減点1つ。

また、イギリス人が南米を舞台にした小説、というのもマイナス1つ。
パラグアイやアルゼンチンの男性を「マチズモ」という言葉一つで要約しているが、
例えば日本を舞台にした外国作家の作品で、日本人気質を「サムライ」や「カミカゼ」
といったキーワードで十把一絡げにされたら国辱もののトンデモ本になるだろう。

やはり、住み慣れたイギリスを舞台にした作品の方が、信頼できそうな気がするのだが、
彼の小説は中南米を舞台にしたのが多いんだな。
グレアム・グリーン全集〈24〉名誉領事Amazon書評・レビュー:グレアム・グリーン全集〈24〉名誉領事より
4152003243
No.2:
(4pt)

グリーン後期の傑作 

1973年、69歳になる大作家グレアム・グリーンが発表した長編で、英米、独仏でベストセラーになったものだが、日本ではあまり売れなかった。物語は、アルゼンチンで、反米ゲリラが米大使と間違えて誘拐してしまった「名誉領事」チャーリーと、英西混血で英国から亡命した男の息子の医師プラーが中心で、チャーリーは酒びたり、売春宿にいた女クララを妻としているが、プラーはそのクララと密通しており、ゲリラの中に幼馴染がいたため、隠れ家へ呼び出される。 グリーンお得意のサスペンス小説だが、奇妙なリアリティがあって、日本でよく読まれる『ヒューマン・ファクター』より引き締まっている。完璧ということはできないが、読み進むうちに、人間の孤独、老い、死への恐怖といったものがひしひしと迫ってくる。
グレアム・グリーン全集〈24〉名誉領事Amazon書評・レビュー:グレアム・グリーン全集〈24〉名誉領事より
4152003243
No.1:
(4pt)

グリーン後期の傑作

1973年、69歳になる大作家グレアム・グリーンが発表した長編で、英米、独仏でベストセラーになったものだが、日本ではあまり売れなかった。物語は、アルゼンチンで、反米ゲリラが米大使と間違えて誘拐してしまった「名誉領事」チャーリーと、英西混血で英国から亡命した男の息子の医師プラーが中心で、チャーリーは酒びたり、売春宿にいた女クララを妻としているが、プラーはそのクララと密通しており、ゲリラの中に幼馴染がいたため、隠れ家へ呼び出される。
 グリーンお得意のサスペンス小説だが、奇妙なリアリティがあって、日本でよく読まれる『ヒューマン・ファクター』より引き締まっている。完璧ということはできないが、読み進むうちに、人間の孤独、老い、死への恐怖といったものがひしひしと迫ってくる。
グレアム・グリーン全集〈24〉名誉領事 (1980年)Amazon書評・レビュー:グレアム・グリーン全集〈24〉名誉領事 (1980年)より
B000J89GGM

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