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蒼穹の昴
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蒼穹の昴の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全268件 161~180 9/14ページ
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時代小説。しかも全四巻ということで敬遠していたが、ついに読んだ。 難しそうなところは飛ばしつつ、雰囲気だけを読んでも十分面白かった。 読んでいて、歴史の知識を踏まえつつ読むともっと最高に面白いんだろうと思った。 悔しいなー、自分の知識の無さが悔しい。 知識がないなりにも、歴史上の実在の人物が出てきたときには興奮した。 毛沢東が出てきたときなんて鳥肌が立った。 序盤の科挙のエピソードが一番分かりやすくて好きだった。 | ||||
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浅田次郎先生の超力作。歴史をベースにお得意の猟奇譚的手法を随所に取り入れて大変に読ませる作品だと思う。これだけの作品を仕上げるためにはどれくらいの史料を読み込まないといけなかったかと想像すると、プロの作家さんとは本当にすごいなあと感心せざるを得ない。西太后を中心に歴史上の人物も生き生きと描かれていて、清代歴史マニア(なんているのか?)にはたまらない内容。NHKで田中裕子主演でドラマ化されたが、必見。よくぞこんな超大作をドラマにできたもんだ! | ||||
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読み終えるのがもったいないと思いながらも夢中で読みました。ずっと読んでいたかった。おすすめです!映画化しないかな。世界史に興味を持ち、中国にも行ってみたくなりました。 | ||||
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2巻まではとっても面白かったです。2巻で西太后が亡くなったあと、物語を主としてひっぱっていく力をもったキャラクターに欠けたように感じて・・・失速したまま終わってしまいました。もちろん春児と春雷の再開など、胸つまる場面もあるのですが、イマイチ迫力にかけたまま終わってしまいました。張さんでは引っ張りきれなかったか・・・。私の中では、蒼穹の昴には追いつけなかったように感じます。 | ||||
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ものすごく面白いです。長い小説なのに一気にのめり込んで読めてしまいます。ストーリーテラーとしてのこの作者の力量は本当にすごいと思う。感動する。号泣できる。中国の歴史もわかりやすくひもとかれているし、この小説を機に、近代中国史に興味を持った。登場人物もみな魅力的で、健気に人生を切り開いていく姿は、読むものに勇気を与えてくれる。特に科挙試験の描写などは、驚くほど詳しく、リアルで、興味深い。しかし、この作家の小説は、いつも読後感がとても空しいのは私だけだろうか。散々感動して、涙を流した後で、ものすごく徒労感を感じてしまうのだ。善人のオンパレード。浅田人情節炸裂。史実につじつま合わせをしようとするあまり、フィクション部分に無理が出てきてだんだん馬鹿馬鹿しくなってくる。後半、いきなりキャラクターが変わってきてしまう登場人物たち、特に、西大后が下町のおばちゃんみたいになってしまったのには失笑してしまった。というわけで、やはり娯楽大作ということで、二度読み返すことはないだろう。陳舜臣さんのあとがきが酷かったのは、もしかしてこの作品に対して暗に抗議しているのかなと思ったりもしたのだが。 | ||||
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ものすごく面白いです。 長い小説なのに一気にのめり込んで読めてしまいます。 ストーリーテラーとしてのこの作者の力量は本当にすごいと思う。 感動する。号泣できる。 中国の歴史もわかりやすくひもとかれているし、この小説を機に、近代中国史に興味を持った。 登場人物もみな魅力的で、健気に人生を切り開いていく姿は、読むものに勇気を与えてくれる。 特に科挙試験の描写などは、驚くほど詳しく、リアルで、興味深い。 しかし、この作家の小説は、いつも読後感がとても空しいのは私だけだろうか。 散々感動して、涙を流した後で、ものすごく徒労感を感じてしまうのだ。 善人のオンパレード。浅田人情節炸裂。 史実につじつま合わせをしようとするあまり、フィクション部分に無理が出てきてだんだん馬鹿馬鹿しくなってくる。 後半、いきなりキャラクターが変わってきてしまう登場人物たち、 特に、西大后が下町のおばちゃんみたいになってしまったのには失笑してしまった。 というわけで、やはり娯楽大作ということで、二度読み返すことはないだろう。 陳舜臣さんのあとがきが酷かったのは、もしかしてこの作品に対して暗に抗議しているのかなと思ったりもしたのだが。 | ||||
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私自身、還暦にして、はじめての浅田小説である。きっかけは、NHKテレビドラマ(田中裕子が好演するも、ストーリー展開はかなりイージーかな)文庫本の1、2巻はよくある歴史ドラマで、ゆったりと読んでいたが、3、4巻と進むうちに、虚実入り乱れてのストーリー展開にひきこまれ、最後は一気呵成に「爆発」して、大団円を迎える。あるレビュアーも書かれていたが、私がもっともゾクっときたのは、本筋に関係ない4巻目の後半、敗残の王逸将軍が、幼少期のM少年と出会うシーンだ。こう来たか!という感じ。納得しにくいのは、いくら逆境にあったとはいえ、幼い春児が自分の手で去勢するという状況。こんなこと、可能とはとても思えない。2010年の日本は、中国と日本海の小島の領有権でトラぶっているが、ほんの数十年前、日本や列強が中国で行ってきたことは。やはり中国人民の心の奥底に沈澱しているのであろう。(もっとも、この小説の中では、いい日本人しか出てこないが、、、)続編の「中原の虹」を読める楽しみが残されていることは、私には嬉しい限りだ。 | ||||
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中国を舞台にした歴史小説。極貧の中に生まれた主人公が西太后の側近として最高位に昇るまでの成長物語です。アヘン戦争・日清戦争・列国の領土割譲・伊藤博文から孫文、毛沢東まで登場し、大スケールで描かれています。周到に複線が張られ、それらが綺麗に全部解決して後味の良い作品にまとめ上げたるあたり作者の真骨頂でしょう。また、夢や勇気をストレートに表現しているあたりが浅田節か。全四巻、一寸たりとも気を抜けず、話に引き込まれます。とにかく名作。お勧めです。 | ||||
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どうしても日本の歴史観で読んでしまうので、戸惑うことがあるのは毎度なのですが頭のリセットしてみるといろんな事件の裏側は見えてきます。しかしその時代に中国にわたった人はたいしたもんだな、浅田さんの作品は歴史小説より冒険小説ですね | ||||
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NHK地上波でのドラマが始まるのと並行して,原作本として読み始めた.中国物は漢字が多く読みにくいだろうなぁと思っていたが,そこは浅田次郎,平易な話し言葉を織り交ぜながらぐいぐい読ませてくれた.前半は宦官の春児と、官僚の梁文秀の立身出世が中心となっているので春児の苦労話も,安心して読める.あまりにもトントン拍子過ぎる気もするが娯楽小説なのだから,素直に楽しみたい.後半は梁文秀がどうあがこうと,清朝末期の混乱へ物語が流れ込む様を一気に読ませる.史実故,どうにもならない切なさとその中にも光る「決め台詞」の連発に本から目をあげ,何度も涙した.本好きのための必読書の一冊といえる. | ||||
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初読はもう10年以上前ですが、『マンチュリアン・リポート』発売記念に 再読したのでレビューします。 浅田次郎氏の作品は9割以上読んでいますが、やはりこの作品を越える名作は未だにないと感じます。 上巻では、主人公・春児と梁文秀が宮廷の両翼で出世していくまでの様子が描かれています。 その過程で、「宦官になるという苦悩」、「科挙の壮絶さ」、そういったものが分かり易く表現されていて、 とっつきづらい印象の中国史をテーマにした小説の割りに非常に読みやすい点が高評価のポイント。 「小説はあくまでも大衆に読みやすいものでなければならない」という浅田氏の思いが結実しています。 奇しくも、作中に登場するある人物が述べている 「簡単なことを難しく言うのは簡単だが、難しいことを簡単に言うのは難しい」ということを 痛烈に実感させてくれます。 下巻に比較しても圧倒的に読みやすく、二人の出世は見ていて気持ち良い気分になれます。 (そうなるために散々苦労しているという描写があるから、余計に) この本を高校時代の国語の先生に薦められなければ、私が読書に目覚めるのはあと数年は 遅かったであろうことを考えると、個人的には非常に偉大な作品であるということができます。 何度でも読みたくなる、そんな名作。 | ||||
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西太后とそれを取り巻く人々の苦悩と希望が生々しく感じられる一冊です。世界が大きく変わろうとするとき、天命を授かった者とそれに打ち勝った者が入り乱れ、最後に残ったのは強い意志を持った者でした。秋の夜長におすすめの一冊です。 | ||||
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日本は近代史の教育をあまりしないので、この辺が「空白」になっているんですが、司馬遼太郎とかに始まって、そうはいっても、いろいろな本があります。けれども、同じ同時代の、中国や、韓国や、台湾やその他の地域から見たモノというものがあまり見たことがなく、できれば、エンターテイメントで全体が網羅できる(それが多少ファンタジー入っていても)物語を探していたのだが、これは圧巻。この時期は、つまり清朝末期は中国文学の世界でもあまり面白いというか、大衆に人気がある時代ではないらしく、なかなかいい物語がないそうなのですが、この物語は別格です。浅田さんの他の作品が好きでなくとも、これは特別に面白いので、ぜひトライを。どんな物語か?と言えば、日本でいう「幕末」と「明治維新」の物語です。中国にとっての、清朝という巨大王朝の末期に、近代化を成し遂げ、中国という国を良くしようとした人々の志の物語です。こういうのを待っていた!!!というものです。この後、『珍妃の井戸』『中原の虹』と続く壮大な中国近代史の物語です。特に、植民地になりそうで虐げられる中国に同情を寄せるジャーナリストのアメリカ人と日本人が、それぞれが南北戦争で敗北した南部の白人と戊辰戦争で賊軍となった会津藩士という設定も、凄く見事だった。これは、同時に康熙帝や乾隆帝の清朝の建国気の話も、同時並行的に描いているので、これを読むと中国の大ベストセラー作家金庸の『鹿鼎記』とか、同じ同時期の豊臣秀吉の朝鮮侵略とか李舜臣の話を描いた朝鮮のベストセラー『孤将』とかも面白いです。ファンタジー入りすぎですが、荒山徹の『柳生大戦争』で当時の朝鮮の王が、東アジアの中国(明朝)と北方の有望区民族の女真族(のちの清朝)と日本の豊臣秀吉と朝鮮の政治バランスを独白するシーンとかを読んでいると、ああ、、、この時代の関係はこうなっているのか!と眼から鱗が落ちます。お薦めです。 | ||||
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上海で仕事をして、6年になります。今まで中国の歴史にあまり興味がなかったのですが、中国人の同僚と仕事をしていく上で彼らのメンタリティーや歴史的なバックグラウンドを知りたいと思い、歴史小説を読み始めました。「大地の子」、「ベイジン」(ちょっと違うか)を読破して、現在はこちらと「ワイルドスワン」を並行して読み進めています。 歴史について事実は一つなのですが、利害関係者の視点の違いや、時代の違いによって評価が変わってくると思います。そこで、一人の著者だけではなく、複数の書物から自分なりの歴史観を身につけたいと思っています。複眼的思考ですね。大学時代の社会科学概論で最初の授業で習ったことを思い出しました。 これらの中国の歴史小説を読み進めていくうちに、いかに今の上海と違うかがはっきりと分かりました。以前は、「悲惨」というようなイメージで不条理な権力闘争や貧困、革命と民衆が時代の中で翻弄されたことが分かります。 上海では空前の好景気で、新築マンション、新車、新しいレストラン、ショップが林立しています。あたかも、昔の鬱憤や不幸を忘れ去るような状態です。 これからいくつかの調整局面を経て、中国は安定期に入るのではないでしょうか。 | ||||
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この本を読んで北京旅行をするといい。北京市内にはこの本に描かれた当時のままに残された遺構が残され、権力者の夢の跡を見ることができる。浅田次郎が後に書いた 張作霖が主人公の小説ともリンクしている。 | ||||
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一連の新撰組小説など、浅田次郎の小説は面白いものが多い。NHKの放送に先立読み始めたが、巻が進むに連れ無理な筋立てが目立ってしょうがない。詳しくは書かないが、清朝最大にして最高の乾隆帝が、慈母で観音の生まれ代わり(!)の西太后の懇願にも拘らず、亡国を指図し、そのように進めていくことには無理がある。我々が習った歴史と違い、こういう解釈があり得る、とも思えない。ただ直木賞候補作のことはある。 | ||||
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さすが、浅田さん、娯楽性に飛んでいて、やっぱり読み物はこれでなくっちゃなあという感じがいたしました。しんねりむっつり自己の体験をシコシコ書いている芥川賞系列の純文学とはえらい違いです。ただ、どうしても一つだけ気になる言葉遣いが。中国の大河小説というだけあって途中漢文がふんだんに登場し、地の文にもそのような言い回しが多く見られるのですが、その中の「すべからく」。これは「当然」「必ず」という意味の副詞で、文末は「べし」(あるいはそれと同内容の言葉)で結ばなくてはなりません。非常に誤用が多い語でもあります。浅田さんもごたぶんにもれず、「すべて」の意味で使っておいでのように受け取れます。登場するたびに気持ちが悪くてかないません。(合っている部分も少しありますが)。版を重ねるときに直してくださらないかなあ。 | ||||
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糞拾いを生業とする男子春児(チュンル)と、科挙の受験に赴く静海梁家の次男梁文秀は、それぞれの運命を信じて末期の清朝廷に仕えることとなるが。 地方の名家に生まれていても家人にも期待されていなかった次男の梁文秀は、難関の科挙を最優秀の成績で受かり清朝廷で光緒帝に仕えることになります。 一方春児は、飢え死にするしかない家族と自分の運命をかえようと自ら浄身をし宦官として宮廷への出仕を目指します。 政治の中心である清朝廷とはかなり隔たりのある地方の豪族の次男。もっと隔たりのある糞拾いの子。 それぞれが誠心誠意勤める事によって西太后と皇帝のおそば近くに勤める事になり清王朝末期の事件に次々と巻き込まれていきます。 「主人公が宦官」というでとっつきにくそうに感じたのですが、読み始めるとそれぞれの登場人物がとても魅力的であっという間に物語りに引き込まれてしまいました。 不良めいた言動で家人や地元民をあきれさせる次男坊が科挙に合格して周りをますますあわてさせたり、 機械の様に動く大学者の楊先生が優秀な答案に笑顔を見せてまわりの同僚をおびえさせたりと親しみやすく楽しいエピソードを盛り込みながら物語が進み歴史的展開をします。 物語に最初に張られた伏線が終わりにかけて結びついていくのもとても興味深いです。 歴史の大きな動きにそれぞれの人物の思想の転換や、行動が描かれとても読み応えのある小説でした。 | ||||
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この本をまだ読んでいない人は、とってもラッキー!今は、文庫本も単行本もあるから、なおさらラッキー!取っ付きにくそうな中国語読みも、案外慣れます。とにもかくにも、一気に読んでほしい。本書に続く『珍姫の井戸』そして『中原の虹』も一気に。一気に。一気に。一息に。今から読む人、ほんと羨ましい。 | ||||
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上下巻のハードカバーを読みました。 面白い部分は皆さんが書かれているので、あえて不満を。 宦官の春児のサクセスストーリーだった上巻はわくわくしましたが、 うってかわって下巻はクーデターをもくろむ文秀たちの話に終始。 上巻の終わりで、春児が宮廷に入ると、その後はあまり出てきません。 こういったスケールの大きい物語は、主人公が一人でないものが多いとはいえ、 これは上巻の続きで進んで欲しかったです。 下巻の最後では、亡命する文秀の独白に涙したものの、 個人的には上巻に星5個つけるとしたら下巻は星3個です。 激動の時代なのに、戦(クーデターなど)の場面や 騒乱の場面が一切なく、場面転換の後は一気に形勢が逆転していて たぶん一番迫力があっただろうシーンが省かれていたのも惜しかった。 どなたかも書かれていたとおり、人目のないときに西太妃が コギャルっぽい態度になってしまうのもなんだか急にくだけすぎて変でした。 何代か前の皇帝の時代にイタリアから来た画家の挿話も、 雰囲気が変わってちょっとした彩りにはなっていたものの、 本当に必要だったかな?と。そのシーンだけ浮いていたような…。 宣教師と報道特派員を重ねてみる言及がちょっとありましたが…。 各主人公達のシーンがばらばらに存在していて、 全体としての盛りあがりが不足していた感が否めないです。 もっとスケールでかくできたんじゃないかと。 怒涛のような盛り上がり、本をとじたときに「ああ、戻ってきちゃったなあ」 という現実とのギャップ(?)が欲しかったなあというのが感想です。 | ||||
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