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蒼穹の昴
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蒼穹の昴の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全268件 241~260 13/14ページ
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李鴻章「人間の力をもってしても変えられぬ宿命など、あってたまるものか」印象的な言葉でした。 | ||||
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この本は私が今まで読んだ中で、間違いなくベスト5に入る素晴らしい本です。偽りの予言を信じ、真っ直ぐに前を向き生きていく春児の姿に、鬼と言われた西大后の光緒帝を思う心に、幾度涙を流したか分かりません。もう何十回と読んでいるのに、本屋で立ち読みしただけで泣けます。歴史小説ってちょっと苦手だな、と思う人にこそオススメしたい作品。文庫化されるまで8年もかかった待望の本です! | ||||
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浅田次郎に「鉄道員(ぽっぽや)」から入ったぼくは損をした。あの本を読んだのは何年前だったか、おかげでそれ以来浅田次郎という作家を完全に無視してきたのだが・・・。それが今回「蒼穹の昴」文庫版の書評を見かけ絶賛されているのを知り、買うまでもないだろうと図書館に行って借りて読み始めたらすぐさまハマっちゃいました。 この作家がよくよく指摘されるところの「お涙頂戴」的テイストが随所にあり、ちょっと素直に感動できなかったりもするのですが、そんなひねくれ者のぼくでもこれは傑作だと太鼓判おします。純粋に、面白いです。 それまでのぼく同じく「浅田次郎?ちょっとね・・・」という人も、一度読んでみることを自信をもってお勧めします。 | ||||
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~本の内容については、みなさんにおまかせするとして、感想だけ。中国読みの漢字はなれるまで、とても読みにくかったですが、ページが変わるごとにふりがなを付けてくれているので、最初の方のページに指をはさんでおく必要とかはありませんでした。ストーリー自体は、とてもおもしろく一気に4巻読み終えてしまいました。中国の歴史的背景や、主人公の~~純粋さ。そして、どこまで史実通りなのかは知らないですが、実際にあったであろう、いわゆる宮廷内の悪者たちの真意。そういった内容を、文字の間に発見することの出来る素晴らしい本だと思いました。ただ生意気いうと、ちょっと仕上げがおおざっぱかな?って感じました。ストーリー内に矛盾まではないんですが、腑に落ちないというかすっきりしないという~~か、何らかの事情で執筆を無理矢理終わらせたというような印象を後半で持ってしまいます。ラストエンペラーとか、歴史的にこの本の続きになるものを読みたいと感じました。ともあれ、読んで後悔するような作品では絶対にないと思います。~ | ||||
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19世紀末。列強に浸食される清朝末期を舞台とした感涙の人間ドラマ。極貧の中で、燃料に使う糞を売って糊口をしのぐ春児と、兄の影として誰からも期待されずに育った富豪の次男・梁文秀。「天子を補佐する」「西太后の財を全て手にする」。二人は、老占い師から聞かされた天命を信じ、運命に立ち向かう。上巻は、「太閤記」を思わせる出世物語です。それぞれが相手を気遣いながらも、決して交わることの許されない、全く異なる道を歩む二人。それぞれが自らの天運に従い、順調に出世を重ねていく姿は痛快そのもの!気がつけばハラハラしながら2人の出世を必死に応援していました。そして、下巻は激動の19世紀末、近代化を目指す皇帝派と守旧派の争いの中で翻弄されていく人々の姿が描かれています。西太后や袁世凱など歴史上実在の人物と架空の人物の絶妙な関わり方が見事。歴史の教科書からは読みとれない魅力に溢れています。そして、春児の天運の正体は・・・もう涙なしでは読めません。素敵なエピソード満載のこの作品でも、特に僕のお気に入りは、「もう一人の主人公」(と思われる)郎世寧です。故国を捨て、名誉を捨て、恋人を捨てて異国の地に留まった彼が遺したもの、それに接したとき不覚にも涙が溢れてしまいました。あえて難を言えば、前半に比べて、後半はちょっと消化不良な部分(龍玉の話とか・・・)はありますが、それでも星5つでも足りないくらい十分に楽しめました。是非読んでみてください。 | ||||
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何気なく買った本がとても面白かった。1から4まで一週間もかからずに読み終えてしまった程です。1997年の香港返還との繋がりが面白く思います。ただ最初の頃の物語の展開があまりにも広がりすぎてしまい 蒼穹の昴の印象が少々弱くなってしまっているように感じます。中国の歴史には興味があります。このように引き込まれて読み進める作品にまた出会えることを望みます。 | ||||
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浅田次郎氏の作品には、いつも泣かされますが、この作品は、人前で読めない程、泣かされます。チャップリンが、人生に必要なのは、勇気と少しのお金だ と言ったそうですが、私も 蒼穹の昴を読んでそう思いました。 | ||||
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私は歴史小説を読むのが好きだが、清の時代の話はまだ読んだことがなかったので、少しとっつきにくさを感じていた。しかし、何気なく買ってみて読むと、すぐに引きこまれてしまった。次は、次はと読み進めるうちにすぐに読みきってしまった。個人的には春児のかわいさがよかった。自分の運命をひたすら信じて生きる姿に、頑張れ!と応援してあげたくなった。 | ||||
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第4巻では、主人公の李春雲と梁文秀がいよいよ、歴史の激動に巻き込まれます。「戊戌変法」と言われる、歴史的事件と架空の主人公とを筆者がどう料理するかが楽しみの一つ。また筆者独自の個性をあたられた実在の人物がどう動くかももう一つの楽しみである。歴史事件という骨格の間をドラマという肉をいかにつけるかが、歴史小説の見所だが、この作品は上手くいった例だ。 また清朝宮廷の動向を追跡する、岡圭之助トム・バートンら外国人記者が夏の北京を奔走する。読む際には北京の地図を手もとに置いたら読みやすい。 | ||||
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科挙や宦官に代表される旧弊が残り、役人は賄賂にあけくれ、人民は貧困にあえぎ、列強から食い物にされかかっている大清帝国。その清朝末期から次の時代へを、幼なじみでありながら科挙と宦官に分かれ、そのトップにまで登りつめる文秀、春児という主人公を中心に、西太后とそれを取り巻く体制派、康有為らの改革派、そして列強のジャーナリスト等々の多種多彩にして魅惑的な登場人物をからませ、雄大なスケールで描いた小説です。もちろん、いつもの浅田作品に見られる感動場面に加え、歴史作品として、毒婦としての印象の強かった西太后像、日清戦争において李鴻章はなぜかくも簡単に敗れたのかといった面に新たな解釈も加えられています。また清末期から新しい時代を象徴する人物へのバトンタッチの描かれ方もさすが浅田次郎とうならされる筆致です。唯一残念であったのは、第1巻で非常に魅力的な人物として描かれていた文秀と春児の個性が第2巻以降、やや薄れたことでしょうか。それも大清の巨大さがなせる業でしょうか。ただ、そういった面を差引いても、4巻一挙に読み通してしまうだけの面白さを持った本です。 | ||||
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中国の歴史小説は登場人物も多く、スケールが大きくなればなるほど主人公への感情的な思い入れは少なくなってしまいがちです。この小説も途中、春児はどうなったんだろう、史了は?と外れそうになりますが、そこを一気に最後まで読ませるのはさすがです。この物語は西太后が大きな柱で、全編この女性を中心に話しは展開しており、そのことが二人の主人公を際立たせていると思います。素直に感動しました。4巻は本を置けません。夢や勇気など期待して本を読むことはありませんが、それをここまでストレートに感じる小説はそれほどありません。「泣けます」だけが目立つ最近の風潮の中で、ここまで真っ直ぐに正面からくる作者の迫力を感じた物語は珍しいと思います。たくさんの人に読んでもらいたい本です。 | ||||
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人に勧められて読み始めたときは、中国の歴史物・・・?と思って抵抗がありました。しかし解りやすい文体、一気に読ませる筆力。貧窮の極みの生活から駆け上る、生きる力強さに感動します。電車の中で読んでいても、何度も涙しました。わたしにとっては本当に大切な物語です。人に勧める本を1冊、と言われたら、躊躇なく、この本を推します。 | ||||
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本が好きな方は休みの前の日から読み出されることをお奨めします。最初は漢字の中国読みがうっとうしかったのですが、ページをめくるたびに何度もふり仮名を振ってくれているので気にならなくなります。 話は明治初期の中国-清朝。主人公春雲の幼少から西太后の側近として最高位に昇るまでの成長物語です。その中に、アヘン戦争・日清戦争・列国の領土割譲・伊藤博文から孫文、毛沢東までからんできます。突拍子もないような複線が綺麗に全部解決して後味の良い作品にまとめ上げたのは作者の真骨頂でしょう。 日本の維新を理想とする革命派と保守派の権力争いを横軸にして魅力的な登場人物が何人も出てきます。西太后の性格描写がうすっぺらい事だけが残念でした。 なお、文庫本の陳舜臣さんの解説は自分の知識だけをひけらかして、解説になっていませんでした。 | ||||
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文庫化されるのを長い間まってました。すでに図書館で読みましたが、手元において、時々読み直して、生きる勇気をもらいたい本です。当然、4巻まであわせてお勧めです。 | ||||
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蒼穹の昴…タイトルからして難しいし、中国語の名前も馴染めないし、歴史的な背景も複雑そうだし…と、食わず嫌いしている人もいるかと思います。私もそのひとりでしたが、読んでみたら大丈夫!浅田次郎ファンなら楽しく読めると思います。主人公の春児は、貧しい境遇から予言により示された己の天運をつかむために旅立つのがこの第一巻ですが、「おいらは男だから、口が裂けたって没法子(仕方ない)だなんて言っちゃいけねえんだ。待ってちゃいけねえんだ!」と「天切り松闇がたり」シリーズの松蔵少年のように、「男の心意気」をしっかり胸に抱いて運命に立ち向かいます。そのためには自分で自分を傷つけることすら躊躇なく…。彼の守護星、昴が照らす彼の運命を一緒に追って行きたく、ぜひ続きが読みたいと思いました。さて、2巻を買おうかな…。 | ||||
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本書は中国最後の王朝「清」を舞台に様々な人々が入り乱れる群像劇です。第一巻では、世界史の教科書でサラリと紹介されている「科挙」と「宦官」について詳しく書き込まれていて実に興味深い。王朝が変わっても代々継承された文人政治を機能させた科挙の「合格」するまでのシステムは気が遠くなるほど深遠です。さらに宦官。前々から「切った」後のケアがどのようになっておるのか、と素朴な疑問を抱いていたのですが、こちらも深く納得することができました。やっぱり切っちゃったら大変なのです。また切っちゃったモノをきちんと壺に入れて保管しておかなくてはならないとのこと。ふうん。ぼくは小学生の頃にビデオゲームで「三国志」を遊んだぐらいで中国の歴史に関する知識は皆無に等しいのですが、そんな中国歴史音痴も安心して楽しめます。映画「ラストエンペラー」を見ておくと文章から喚起されるイメージもより具体的になってくるのではないでしょうか。 | ||||
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第115回直木賞候補作 「宝島社 このミステリーがすごい!」 97年版 6位 「週間文春 傑作ミステリーベスト10」 96年 34位 列強が続々と侵略してくる動乱の中、旧態依然としている清王朝。しかし、そんな清も少しづつではあるが、変革の芽が出始める。そのような変革期を旧態依然を維持しようとする者の視点から、また変革を目指すものの視点から、そして侵略をしてくる列強の新聞記者の視点から描く。 人間には運命がある。しかし、運命に翻弄されながらも必死に生きようとする人々を通して、人間には運命を変える力があるということを訴える作品。 必死に生きる登場人物達を見ていると、自分も頑張ろうと元気が出てくる。 「宦官」になるために男性のシンボルを切り落とす場面が物凄くリアリティのある文章で書いてあり、その場面を読んだ時、男性としては冷や汗ものであった。 ソレデハ… | ||||
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すごいとしか言いようがない。よくこんな話かけるなぁ。映画になったってこれより面白いはずはないんだけど、浅田氏にお金が入って浅田氏が喜んでくれるなら映画化してもいいと思う。原作の6割くらいでも世の中的には最高傑作になるからね。いっぱい人物が出てきて、それぞれのセリフに泣かされたので何度号泣した事か。本当に、おすすめ。読んでない人は人生ひとつ損してる。 | ||||
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素晴らしい歴史小説であり、大河ドラマを超え、ミステリー大作でもある。主人公・李春雲少年の波乱の人生だけでなく、登場人物一人一人にドラマがある。そして、歴史の勉強であれほど暗記がわずらわしかった人物達が、魅力たっぷりに生き生きと動いている!「これを書くために作家になった」という浅田次郎渾身の名作を堪能してください! | ||||
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全面的に否定するわけでもないのですが、浅田次郎は少々巧すぎます。そして、その巧さゆえに、浅田次郎の書物から手を引いている方も少なからずいらっしゃるのではないかとも思います。ですが、それはこの作品を前にした時、正直、「愚」の選択だと思います。この作品は違います。巧さを超えています。乱暴に言い切ってしまえば、浅田次郎を超えています。浅田次郎が物語を支配しているのではなく、この物語が浅田次郎を突き動かしているような感じさえしてくるのです。中国の宦官、科挙制度のリアルな描写、西大后に対する新しく魅力的な解釈、・・・ 惹きこまれます。そして、惹きこまれたまま、この清朝末期の怒涛の時代の波に翻弄されつくされてしまいます。・・・ 間違いなく、物語の力に呑まれ、ただただ、夢中に読まされてしまうという本読みの悦楽を十二分に味あわせてもらうことのできる作品です。 | ||||
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