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雷電本紀



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雷電本紀の評価: 4.48/5点 レビュー 27件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.48pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全27件 1~20 1/2ページ
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No.27:
(5pt)

江戸時代後期に現れた史上最強力士

本書は江戸時代後期の1800年前後に活躍して最強力士と謳われた雷電爲右エ門を描いた作品である。

この時代の江戸は、凶作による飢餓、疫病の蔓延、大火事と、厄災が続き、貧しい民衆は鬱屈を溜め、打ち壊しなどの騒動も頻繁に発生していた。また当時の大相撲は力士が全国各地の藩に雇われているというシステムになっていたが、藩の名誉を守るため拵え相撲と呼ばれる八百長が横行し、それを民衆から見抜かれる有様になっていた。

そんな時代に登場した雷電は、無類の巨体と怪力に加え、スピードと体の柔軟性を備えた怪物力士であったことに加えて、拵え相撲を一切せず常に真剣勝負で他の力士を圧倒するため、民衆から絶大な人気を得ることになる。

本書はそんな雷電のど迫力の土俵上の活躍のみだけでなく、貧しい農村から力士になるに至る経緯や深い思慮と思いやりを備えた人間性、そして雷電一派と言われた個性的かつ魅力的な他の力士との関係が描かれ、非常に読み応えがあった。

また、もう一人の主人公と言えるのが、雷電と深くかかわることになる鍵屋助五郎という江戸の商人で、彼の毅然とした生き方や恋物語にも引き込まれた。
雷電本紀 (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:雷電本紀 (小学館文庫)より
4094033130
No.26:
(5pt)

国策捜査

咎なくて死す人の話
拵え相撲とガチンコ勝負
江戸時代の汚いイメージも知れた。
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4094033130
No.25:
(4pt)

よかったです

あまり知らないことがわかりました
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4094033130
No.24:
(5pt)

満足しています

商品も梱包も大変満足しています
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4094033130
No.23:
(5pt)

飯嶋和一ハズレ無し

この作品の作者は、何を読んでも構成の緻密さに、圧倒される。
雷電本紀 (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:雷電本紀 (小学館文庫)より
4094033130
No.22:
(5pt)

おもしろい

時代考証が実に細やかに書かれています。
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4094033130
No.21:
(3pt)

雷電本紀

凶作、飢餓、貧困に悪政が追い打ちをかけた天明、寛政年間、後世まで語り継がれる一人の力士が彗星のように現れた。巨人のような体躯、野獣のような闘志で、生涯にわずか十敗。豪快に相手をなぎ倒すこの男の相撲に、抑圧され続けてきた民衆は快哉を叫び、生きることへの希望を見いだしていった。実在する伝説的相撲人・雷電の一生を、雄大な構想と綿密な時代考証をもとに、足かけ六年の歳月を費やして執筆。
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4094033130
No.20:
(5pt)

雷電と鍵屋の物語

いつか再読しようと思っていました。

主人公は雷電為右衛門と鍵屋助五郎。背景は浅間山の噴火、繰り返される江戸の大火。作者の視点は飢えと渇きに苦しむ農民と馬鹿な糞侍や自己顕示の大名。

出だしは雷電が赤子や稚児の病魔祓いをしているシーンから。相撲取りが赤ん坊を抱くと病気にならない。だから、雷電だけでなく、雷電の息のかかった相撲取りが赤ん坊を抱くシーンがよく出てくる。

鍵屋助五郎は火事で焼きだされ、奉公人の麻吉と逃げ出し、助かったところで、なくなった自分の親の店の再興を誓い、それぞれが奉公し、やがて鉄物商の鍵屋を再興します。

このふたりのまわりはいい人ばっかり。それを乾いた筆致で克明に描いていくのは、この作者の腕です。ユーモアも人情もあります。

再読してみて、覚えていたのは赤ん坊を抱くシーンだけで、記憶とはなんとあてにならないものかと思いました。
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4094033130
No.19:
(5pt)

目の前で行われているような臨場感ある取り組みの表現に感嘆。登場人物も深掘りされていて、非常に優れた小説に感じました。

江戸時代の最強力士、雷電為右衛門(らいでん ためえもん)の伝記的な歴史小説です。読み進むのに時間がかかりましたが、それだけ濃密で手ごたえのある内容。雷電と、取り巻く人間模様、社会の様子などがこまかく描写されていて、まるで江戸時代にタイムスリップしたような気持ちになります。

とりわけ、取り組みの描写は、立ち合いから結末まで手に汗握る戦いの様子が細かく描かれていて、すごいです。
江戸に起こる火災、打ちこわしといった社会問題も織り込まれていて、非常に勉強にもなりました。

相撲好きな方には、ぜひ、お勧めしたい唯一無二の相撲小説です。
雷電本紀Amazon書評・レビュー:雷電本紀より
4309009166
No.18:
(4pt)

主人公より

なぜか周りの人間が魅力的な、いつもの飯島作品です。

だからかなぁ切実が浮かび上がる。
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4094033130
No.17:
(5pt)

登場人物のひとり一人の情が、心に滲みます。飯嶋和一さんの本は間違いない。

地位や名誉に頓着せず、権威や力に屈せず、情をかける、つながりを大切にする。そんな人たちの生き様を見ていると心安らぎ、豊かな気持ちにならずにはいられません。
作家の飯嶋和一さんは、そんな情の描き方がうまい。「雷電本記」の登場人物の多くが、溢れんばかりの情を持ち合わせていて、周囲の人間と交誼を結んでいます。
                      ◇
 本の題名は「雷電本記」ですが、雷電を描き出すのは鍵屋助五郎であり、この二人の交わりがこの話の中心軸です。雷電がいかに情のある相撲取りであったのか、いかに庶民、特に下層の人々に人気があったのか、いかに徳があったのかが縷々描かれています。
 また、その二人を取り巻く登場人物の多くが、たまらなく情の深い人ばかりです。幼くして火事で父母を亡くした助五郎に情をかける幸兵衛。助五郎と手代の麻吉の交誼。店の金を使い込んだ嫌疑をかけられ店を追われた小僧真吉への情。貧しい人々にただ同然で手当を施す医者の恵舟(けいせん)。派手で遊び好きだが、相撲に対する心がけや弱者への情に関しては、雷電と心を一つにする千田川。どの人物の言動も心に滲みて、温かい気持ちにしてくれます。
 登場人物の周囲には、様々な悲劇が襲いますが、彼らの思いやりが、まるでそれを和らげているように感じさせます。
 中盤に取組の記述が続き、唯一スピード感が緩む所があり、それを差し引いて☆☆☆☆
雷電本紀Amazon書評・レビュー:雷電本紀より
4309009166
No.16:
(3pt)

退屈な中盤

勧進大相撲や江戸大相撲の取組場面が延々と続く中盤が結構退屈。微に入り細にわたる取組の描写も最初はいいが、これでもかというくらい読まされるとつらいものがある。著者は本書の執筆に六年かけたというが、時代考証を厳密におこなったせいか(これらの取組の一番一番は史実なのでしょう)、小説としてのドラマ性や盛り上がりに欠けてしまった印象。雷電の人間像もはっきりと浮かび上がってこない。確かにすごい力士だった、というのはわかるが、それは容貌や取組など外からの描写によるもので、雷電の内なる感情が読む者に伝わってこない。対して雷電のタニマチで反骨の大商人助五郎の生き様は魅力的。助五郎を主役にした方が、面白い小説になったのでは?
雷電本紀 (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:雷電本紀 (小学館文庫)より
4094033130
No.15:
(5pt)

読みごたえのある歴史小説

本の上体は良かったです。内容については重厚な歴史小説で、もう一度じっくり読み返そうと思います。
雷電本紀 (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:雷電本紀 (小学館文庫)より
4094033130
No.14:
(2pt)

なんかいまいち・・・

相撲好きにはわかると思いますが、玉錦をイメージして書いたところが多すぎ。気づいてからは白々しくて読む気なし。雷電が四股を踏むときの描写で、足の裏を見せて云々とありました。横綱の土俵入りで足の裏を見せて四股を踏んだのは玉錦が最初なんですよ。それに、巡業中に亡くなった人がいましたよね(誰だか忘れた!)。あれなんかモロに玉錦そのもの。玉錦を知らなければ感動的な小説ですが。始祖鳥記で感動して本作を読みましたがなんか納得いきません。並の面白さですね。
雷電本紀 (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:雷電本紀 (小学館文庫)より
4094033130
No.13:
(5pt)

むさぼるように読んでしまった

むさぼるように読んだ。最近は、買っても積読してる本が多い中で、これは買った瞬間から読み始めた。ほかの読みかけの本を読むのを中断してでも、読みたかった。この人の着想、物語力、そして熱いメッセージ。雷電という名前を知ってはいても、その人生など知らなかった私が、最初の数ページを読んだ瞬間から、雷電にのめりこんだ。巻末の久間十義氏との対談も飯嶋氏の作風の秘密に触れることができて、興味深いが、しかし、この綿密な調査に基づくディテールの書き込みでは寡作も責められない。まだ何冊か未読が残っている。特に今年出た新刊はもっと味わって読もう。
雷電本紀 (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:雷電本紀 (小学館文庫)より
4094033130
No.12:
(5pt)

まっすぐな心

飯嶋本の主人公たちは、いつも、凛としている。 そして、いつも、少し切ない。この人の書く本の、テーマは「まっすぐな心」なんだと僕は思う。まっすぐな”心”や”生き方”に感動したい人には、歴史小説という”枠”を超えて読んでほしいと思います。きっと、感動します。
雷電本紀 (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:雷電本紀 (小学館文庫)より
4094033130
No.11:
(5pt)

強きを挫き弱きを助ける<英雄の理想像>こそ大関雷電なのだ!

無敵力士なのに雷電爲右エ門が横綱ではなく大関のまま終わったことを、現代人の私たちが何故、どうしてと不思議に思うのも無理ありません。江戸の昔、確かに力士の実力最高位は「大関」でした。でも、雷電の先輩力士たる谷風梶之助が「横綱」を締めた土俵入りを考案したと、本書『雷電本紀』には書かれています。NHK番組の「知る楽・人物伝」で相撲通のデーモン小暮が熱弁を揮ったとおり、谷風が<発明>した当時の横綱は相撲興行向けの名誉職、悪く言えば人寄せパンダに過ぎませんでした。だから、子供好きで心の優しい<八の字眉の仁王様>が「横綱」になれなかったのではなく、なる気も、なる必要もなかったと納得がゆくのです。神がそこに「住まう」神聖な土俵上で神に近づこうと努める相撲人にこそ、五穀豊穣を寿ぐ神事を起源とする相撲は、神技御業(みわざ)を期待するのでしょう。ただ余人より体力腕力が強いだけでは誰もそれを「英雄」と呼ばないのと同様に、単に相撲だけの強者や巧者が第一人者たる資格を有することにはならないのです。<家元免許制>時代の「横綱」と<協会推挙制>による「横綱」とはまた別物でしょうが、私には綱の重みを体現するという「横綱の品格」とは、強きを挫き弱きを助ける<英雄の理想像>と重なるように思えるのです。主人公=大関雷電が<英雄>たるに相応しい器量人、傑出した相撲人であったかどうか、『雷電本紀』の読者であれば確信をもって答えられる筈です。
雷電本紀Amazon書評・レビュー:雷電本紀より
4309009166
No.10:
(4pt)

日本一の相撲人

日本の相撲史のなかで最強の力士「雷電」を描いた本です。当時の相撲人がどのような立場であり、庶民がどれほど相撲人に対して憧れを持っていたのかが良く分かります。相撲人気と当時の治世や自然災害等が深くかかわっていたこと、そして相撲が神聖的行事であったことが分かります。これも著者の研究力の賜物だと思います。ただし本書の特徴として時間軸が多少前後する傾向があり、読み進めて「あれ?」っと思う場面が何度かあり、決して読みやすいものではありませんでした。その分だけ星4つとさせていただきます。
雷電本紀 (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:雷電本紀 (小学館文庫)より
4094033130
No.9:
(4pt)

日本一の相撲人

日本の相撲史のなかで最強の力士「雷電」を描いた本です。当時の相撲人がどのような立場であり、庶民がどれほど相撲人に対して憧れを持っていたのかが良く分かります。

相撲人気と当時の治世や自然災害等が深くかかわっていたこと、そして相撲が神聖的行事であったことが分かります。これも著者の研究力の賜物だと思います。

ただし本書の特徴として時間軸が多少前後する傾向があり、読み進めて「あれ?」っと思う場面が何度かあり、決して読みやすいものではありませんでした。その分だけ星4つとさせていただきます。
雷電本紀 (河出文庫―文芸COLLECTION)Amazon書評・レビュー:雷電本紀 (河出文庫―文芸COLLECTION)より
4309404863
No.8:
(5pt)

優しくて悲しい「すまう人」

焼け跡の中ひとりの関取が世の中を変えていく。なんて作品かと思って読み始めたらちょっと違いました。優しいが故に徹底的に土俵の鬼になることを自分に言い聞かせ続けた雷電。引退したら他の関取とも楽しく話せるだろうなと思っていた。それなのに、同時期に活躍した小野川も柏戸も同門の千代田川も既にいなくなり気がつくと独りぼっちになった。寂しさの中、他の「すまう人」の供養を決める雷電。それがこんな形で結末を迎えるとは。実史に基づいているので、そんなのありかよと思う方も出るでしょうね。この本を気に私は雷電関の墓がある報土寺に行ってみようと思うのです。
雷電本紀 (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:雷電本紀 (小学館文庫)より
4094033130

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