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寝台特急殺人事件
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寝台特急殺人事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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1978年当時、カッパ・ブックスからリリースされた本書をリアルタイムで読んでいますが、内容をほぼ忘れかけていました(笑)。「寝台特急(ブルートレイン)殺人事件」(西村京太郎 光文社文庫)を一気に再読しました。 西村京太郎先生への追悼のための読書であり、昭和の<トラベル・ミステリ>への郷愁から読むことになりました。 作者については、乱歩賞を受賞した「天使の傷痕」から「名探偵」シリーズを経て、1970年代の終わり頃までは読み続けましたが、その後五社体制時のプログラム・ピクチャーのように量産される作品を追うことができなくなり、次第に読むことがなくなりました。 寝台特急(ブルートレイン)から消えた美しい女。「はやぶさ」に乗車したはずの新聞記者が、何故か「富士」で目覚め、その美しい女が多摩川で溺死体となって発見されます。そして、浮上する五億円詐取事件。犯人は早々に姿を現し、松本清張風「アリバイ崩し」がメイン・プロットになるのかと思えば、より大きな(今読んでもかなり破天荒な(笑))仕掛けが用意されています。しかしながら、そのロジックは整然としており、伏線はほぼ回収されています。「アリバイ崩し」+かの有名なパズラーの換骨奪胎と言っていいのでしょう。冷静に読み込んでいくといくつもの違和感を覚えましたが(笑)、その読書の楽しさを損なうものではありませんでした。令和の時代に入っても尚、再読に耐える正真正銘のページ・ターナーだと思います。 1977年から78年、私は屋久島、種子島にフェリーで渡るべく西鹿児島までブルートレイン「はやぶさ」に数回乗車しました。かつては、その機会にまるまる一冊ミステリが読める贅沢な時間がありました。そのことが、単純に懐かしい。 西村京太郎先生のご冥福をお祈りいたします。 | ||||
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1978年に発表された作品ということで、どうかな? と思っていたのですが、ミステリーとして普通に楽しめました。確かに、時代背景は今とは異なりますが、寝台特急じたいは今とはそんなに変わらないので、違和感なく楽しめました。トリックも偶然が重なることによって捻りが加わり面白かったです。ただ、海外の某有名作家の某有名作品の核心部分と似たところがありました。これは同じ寝台列車ものとしてのオマージュなのでしょう。 | ||||
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作家性さえ期待しなければ、最後まで飽きずに読み通せます。そういうシリーズです。 他事ですが、今のインフラを当たり前に思わない自戒の意を込めて読む意味もあります。 | ||||
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1978年当時が舞台の著者のトラベルミステリーの原本とも言える作品だそうです。 時代背景、世相、当時のブルートレインブームを合わせ、 十津川警部、部下の活躍が楽しくハラハラしながら、 最後まで目が離せず一気に読みました。 犯人の真意真相が汲み取れない感は残りましたがそれは読者それぞれの 想像にまかせるという部分もミステリーの醍醐味でしょうか…。 余談ですが当時の大人子供を合わせた列車ブームに【ピッカリコニカ】という カメラを手にした子供たちが写真を撮りに来ているという文面があります…。 当時、小学生だった当方は【ピッカリコニカ】を憶えていませんでしたので 調べてみたくなりました。 時代だなぁ〜と思わせる記述がまた別の意味で面白いです。 氏の作品を読んだのはこれで3作目ですが傑作秀作と言われている作品には 30年を経てもなお愛され続けている理由があるものなのだと思いました。 | ||||
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トラベルミステリーの第一人者といわれてる西村京太郎の第一作。昭和54年のブルートレインブームの頃の作品で、当時の鉄道旅行人気が垣間見えます。寝台特急はやぶさの 個室寝台を舞台に展開されるストーリーで、トリックやアリバイ崩しに不可思議な部分は多少ありますが、寝台特急の乗車経験のある人、興味のある人は十分楽しめる内容だと思います。 | ||||
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彼のトラベル・ミステリーの最初でかつ今なおベスト・セラーを続けている作品です。1978年に刊行されて以来、相当版を重ね読まれてきた作品ですので、現在の量産作家としての西村京太郎とは一味違う風合いが感じられ、違う面白みを持っていると思いました。 作品の質は構想にかけられた時間と熱意によって高められていくと思います。売れない時代、すなわち様々な職業を経てきて、やっと小説家として評価されてきた頃の西村京太郎です。初期の作品はある種ゴツゴツしたところが感じられますが、近年の作品とは違う迫力が伝わってきます。それゆえ、この頃の作品は再読に値すると思っていますので。 今はもう廃止されている西鹿児島行き寝台特急(ブルートレイン)「はやぶさ」を舞台に繰り広げられます。途中駅のホームで到着するブルートレインを待ち受けているカメラ小僧の描写は当時の熱狂ぶりを上手く伝えていますし、隔世の感がありました。寝台特急の個室寝台の室内描写、食堂車でのメニューと値段、意外なところから30年前の寝台特急の状況を知るエピソードが見えてきます。 第1作ですが、警視庁の十津川警部もカメさんも登場していますので、最初から西村京太郎のトラベル・ミステリーのスタイルは出来上がっていました。その特徴とも言える読みやすさは、最初から魅力となっています。 推理小説ですからこれ以上は書けませんが、この頃の作品は、ミステリーファンを一定満足させるものがありました。 | ||||
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