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シンセミア
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【この小説が収録されている参考書籍】
シンセミアの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.38pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全68件 41~60 3/4ページ
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渡部直己『不敬文学論序説』の文庫本にだけ付いている補説で、妙に評価が高いので文庫化を気に読んでみました。渡部氏は作中の田宮家と天皇家の系図的相関関係を元に、この本を「不敬」な天皇小説として評価しているらしい。なるほど、『ニッポニア・ニッポン』も書いていた。 たしかにここにはスガ秀実氏いうところの「偽史的想像力」たっぷりだし、戦後日本の権力のありさまが批判的に描かれてもいる。しかし強調されているのは、その『視覚』的な側面。「見る−見られる」という弁証法的関係に留まらず、監視、盗撮、幻覚、現実から目を逸らすこと、見たくないものが見えること、映像にだけ欲情すること、などなどといった「見ることの変奏」が奏でられている。それは、耳や鼻はともかく目だけは失いたくない、という拷問される者に象徴的に描かれるが、登場人物は全員、いわば『視覚』的な人間で、おどろくほど見ることにこだわっているのだ。 これは天皇制なんていう、もう抜け殻でしかないことよりもずっと重要な、「見ないという選択肢がない」という現代的な権力の問題だと思いますが、いかに? | ||||
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一度たがが外れてしまった悪意の侵攻を見事に描いている。 小さな村社会の中で起こっていること事態が現実性を深めているのかもしれない。 この小説は阿部公房的な閉塞世界を描くことが目的ではなく、 むしろ現実社会の中での人間の悪意を描くことが目的なのだと思う。 そういう意味では、神町を神秘的なものではなく、 どこにでもありうる一つの小さな町に見せる工夫が、 もう少しあっても良いのかと個人的には思う。 人間が2人以上集まると生きるためには必要のない感情が生まれる。 | ||||
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一度たがが外れてしまった悪意の侵攻を見事に描いている。 小さな村社会の中で起こっていること事態が現実性を深めているのかもしれない。 この小説は阿部公房的な閉塞世界を描くことが目的ではなく、 むしろ現実社会の中での人間の悪意を描くことが目的なのだと思う。 そういう意味では、神町を神秘的なものではなく、 どこにでもありうる一つの小さな町に見せる工夫が、 もう少しあっても良いのかと個人的には思う。 人間が2人以上集まると生きるためには必要のない感情が生まれる。 | ||||
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ややこぎれいにまとめてしまった感じはあるものの、暴走する狂気の連鎖がすさまじい。人間の悪意というのはやっぱりときとして、反吐がでるほどに醜悪で、醜悪な人間ばかりを配置したこの作品も、どこか危なく、ある意味で、ぎりぎりの均衡を保った爆弾みたいな感じだ。 しかし、「グランド・フィナーレ」でも思ったが、終わりかたがあいかわらず不気味。グランドフィナーレも、そのタイトルとは裏腹に本当の終わりはこのあとにくるから、ある意味じゃ終わらないんだけれど、 シンセミアも終わりはない。たぶん、べつの作品で語られるんだろうけれど、神町をテーマにした一連の作品群、ますます興味深い。 | ||||
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ここ十年の日本の文学の中でも最高傑作である、らしい。もっとも、阿部和重に言わせれば、高橋源一郎の「日本文学盛衰史」が最高傑作、ならしいけれど。 無冠の帝王と言われた阿部和重がえがいた1600枚。しかも、このシンセミアでさえ、三部作のうちのひとつでしかない、という。 内容的には、一見したエンタメでありながらも、純文学としての節度を保っている。強固な文体とゴシック体の文字で表せる凶悪な心理描写、80人以上の登場人物、おまけに、まともな人間はいない。ロリコン、盗撮サークルなどなど、本当にいい人が全然いない。ドラッグと暴力とセックスにまみれた小さな街の中で繰り広げられる群像劇、上巻しか読んでいないけれど、きっちり話はまとまるらしい。 読もう。 | ||||
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ここ十年の日本の文学の中でも最高傑作である、らしい。もっとも、阿部和重に言わせれば、高橋源一郎の「日本文学盛衰史」が最高傑作、ならしいけれど。 無冠の帝王と言われた阿部和重がえがいた1600枚。しかも、このシンセミアでさえ、三部作のうちのひとつでしかない、という。 内容的には、一見したエンタメでありながらも、純文学としての節度を保っている。強固な文体とゴシック体の文字で表せる凶悪な心理描写、80人以上の登場人物、おまけに、まともな人間はいない。ロリコン、盗撮サークルなどなど、本当にいい人が全然いない。ドラッグと暴力とセックスにまみれた小さな街の中で繰り広げられる群像劇、上巻しか読んでいないけれど、きっちり話はまとまるらしい。 読もう。 | ||||
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大西巨人が褒めているそうなので、刊行より2年遅れて読了。構想力の大きななおかつ錯綜したストーリーを上手くまとめた力作であることに疑いはないが、古い言い方ながら「通俗小説」「中間小説」「大衆小説」そのものという印象だ。構想力なら同じ通俗小説の『半島を出よ』の方が話だけはでかい。警察官の倒錯的な少女性愛にしても、ほとんど図式的な描写に終始しているし、戦前・戦後の歴史的な堆積の過程で街を牛耳るようになってきたファミリーとその関連群像劇にしても、先行する大衆小説の大家たちの手練手管に及ばないのではないか? 先の『半島』にしても、出すもの全てが絶賛の桐野夏生にしても、どうしてこの人が褒めるのかと首を傾げるような人たちが褒めているのが解せない。『神聖喜劇』の大作家が本作を褒めるのはなぜなのか? 『半島』は毎日出版文化賞まで取ったらしいが、これは文壇力の故か? 何よりも中条省平が、この緩みきった文体の与太話を絶賛していることが解せないのである。安原顕ならけなしまくるだろうに。 ついでに言えば、桐野の諸作品も褒めすぎである。福田和也の鑑賞眼は、都知事のエッセイに毛の生えたような「小説」を持って世界文学とするような甚だ困ったものだが、慧眼とする向きもあろう。しかし、その桐野評も困ったものだ。きっちり批評して欲しいものだ。その都知事の手遊びに対して、真っ向から「否」を突きつけた豊崎由美は現今稀なブレない評者だが、その桐野評は「?」だ。文体・構成とも、近作はいずれも通俗小説としてさえ緩みきっていると思われるのだが。『ママ、アイムソーリー』なんてとくに・・・・。 | ||||
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大西巨人が褒めているそうなので、刊行より2年遅れて読了。構想力の大きななおかつ錯綜したストーリーを上手くまとめた力作であることに疑いはないが、古い言い方ながら「通俗小説」「中間小説」「大衆小説」そのものという印象だ。構想力なら同じ通俗小説の『半島を出よ』の方が話だけはでかい。警察官の倒錯的な少女性愛にしても、ほとんど図式的な描写に終始しているし、戦前・戦後の歴史的な堆積の過程で街を牛耳るようになってきたファミリーとその関連群像劇にしても、先行する大衆小説の大家たちの手練手管に及ばないのではないか? 先の『半島』にしても、出すもの全てが絶賛の桐野夏生にしても、どうしてこの人が褒めるのかと首を傾げるような人たちが褒めているのが解せない。『神聖喜劇』の大作家が本作を褒めるのはなぜなのか? 『半島』は毎日出版文化賞まで取ったらしいが、これは文壇力の故か? 何よりも中条省平が、この緩みきった文体の与太話を絶賛していることが解せないのである。安原顕ならけなしまくるだろうに。 ついでに言えば、桐野の諸作品も褒めすぎである。福田和也の鑑賞眼は、都知事のエッセイに毛の生えたような「小説」を持って世界文学とするような甚だ困ったものだが、慧眼とする向きもあろう。しかし、その桐野評も困ったものだ。きっちり批評して欲しいものだ。その都知事の手遊びに対して、真っ向から「否」を突きつけた豊崎由美は現今稀なブレない評者だが、その桐野評は「?」だ。文体・構成とも、近作はいずれも通俗小説としてさえ緩みきっていると思われるのだが。『ママ、アイムソーリー』なんてとくに・・・・。 | ||||
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人間の悪意のつながりを描くのならば,いまや田舎町が最も濃厚な舞台となるのだろう.ねっちょりとした悪意や不快の連鎖に,現代的な変態を織り込ませて物語りは紡がれる.そして,町が沈み,人が死ぬ.というような,希望があんまりない話です.1600枚一息に読めますが,心に暗いものは今は入れたくないという人は避けた方が身のためかもしれません.でも,村上龍好きの小説読みの方にはお進めの2冊です. | ||||
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人間の悪意のつながりを描くのならば,いまや田舎町が最も濃厚な舞台となるのだろう. ねっちょりとした悪意や不快の連鎖に,現代的な変態を織り込ませて物語りは紡がれる. そして,町が沈み,人が死ぬ.というような,希望があんまりない話です. 1600枚一息に読めますが,心に暗いものは今は入れたくないという人は避けた方が身のためかもしれません. でも,村上龍好きの小説読みの方にはお進めの2冊です. | ||||
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「ニッポニア・ニッポン」、「シンセミア」、「グランド・フィナーレ」と、つづけてみてくると、阿部和重のロリータ・コンプレックスがジグザグにスパークしていくことに気づく。ふりかえれば、「インディヴィジュアル・プロジェクション」ですでに、仕事場にときどき遊びにくるモギリのオバハンの娘の小悪魔ぶりが顔をのぞかせていた。ぼくは個人的に彼の趣味判断に賛成だが(*)、その政治的選択をつかみあぐねている。あんまりアモラルだから。とはいえ、ただのロリコンになりはてて破滅するには早すぎる。それならば阿部は、一体ぜんたい、何をたくらんでいるのか?なんとか閃いた!今後、阿部和重は、彼なりのやり方で「美少女教育」にむかうのかもしれない、と。「文学の終焉」を嘆いてみせる猿芝居をここで上演する教養も神経もないし要らないが、それにしたって嫁入り前のだいじなだいじな女の子たちの読み物にはほんとうにろくなものがないではないか。「細雪」のようなものは現在絶無。ただし今後どうかわらんぜ。この推論があたっていれば、次回作は、お嬢様学校のノーブルな娘さんたちが教師にバレないようにはにかみながら回し読みする啓蒙小説でなければつじつまが合わないことになる。阿部和重に、オルタナティヴな「恋愛レボリューション21」(モーニング娘。)が描けるだろうか。「つんく党独裁」を阻止できるだろうか。(*)「Berryz工房」の握手会行っちゃった!イェーイ。(土産=マンガ本=「らんま1/2⑫」) | ||||
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「ニッポニア・ニッポン」、「シンセミア」、「グランド・フィナーレ」と、つづけてみてくると、阿部和重のロリータ・コンプレックスがジグザグにスパークしていくことに気づく。ふりかえれば、「インディヴィジュアル・プロジェクション」ですでに、仕事場にときどき遊びにくるモギリのオバハンの娘の小悪魔ぶりが顔をのぞかせていた。ぼくは個人的に彼の趣味判断に賛成だが(*)、その政治的選択をつかみあぐねている。あんまりアモラルだから。とはいえ、ただのロリコンになりはてて破滅するには早すぎる。それならば阿部は、一体ぜんたい、何をたくらんでいるのか? なんとか閃いた!今後、阿部和重は、彼なりのやり方で「美少女教育」にむかうのかもしれない、と。「文学の終焉」を嘆いてみせる猿芝居をここで上演する教養も神経もないし要らないが、それにしたって嫁入り前のだいじなだいじな女の子たちの読み物にはほんとうにろくなものがないではないか。「細雪」のようなものは現在絶無。ただし今後どうかわらんぜ。この推論があたっていれば、次回作は、お嬢様学校のノーブルな娘さんたちが教師にバレないようにはにかみながら回し読みする啓蒙小説でなければつじつまが合わないことになる。 阿部和重に、オルタナティヴな「恋愛レボリューション21」(モーニング娘。)が描けるだろうか。「つんく党独裁」を阻止できるだろうか。(*)「Berryz工房」の握手会行っちゃった!イェーイ。(土産=マンガ本=「らんま1/212」) | ||||
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阿部和重について個人的に思うことは、いつも内面にふつふつと何かがに沸き立つ感覚と、演劇的ともいえる客観的な自意識との不可思議なバランスである。「シンセミア」も長編で多くの登場人物が、街を襲う洪水をクライマックスに巻き込まれていくが、映画のような複雑なストーリーの組み合わせをわくわくしながら読むことができた。だが、読者としてはそれぞれの人物に共感はあまり出来ないのだ。それはあえてそのように作者に仕組まれているように、読者はそれを遠くから眺めているような感覚が残る。登場人物の思いはそれぞれすれ違っていて、神町がすべてに影響する閉塞感と、入り組んでやり場のなくなった悪意とが入り混じっている。その違和感は大きなドラマツルギーとしてして、読む人間からも消化不良のように沸いてくる。阿部和重はその意味で素晴らしく意地悪な作家だ。 | ||||
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阿部和重について個人的に思うことは、いつも内面にふつふつと何かがに沸き立つ感覚と、演劇的ともいえる客観的な自意識との不可思議なバランスである。「シンセミア」も長編で多くの登場人物が、街を襲う洪水をクライマックスに巻き込まれていくが、映画のような複雑なストーリーの組み合わせをわくわくしながら読むことができた。だが、読者としてはそれぞれの人物に共感はあまり出来ないのだ。それはあえてそのように作者に仕組まれているように、読者はそれを遠くから眺めているような感覚が残る。登場人物の思いはそれぞれすれ違っていて、神町がすべてに影響する閉塞感と、入り組んでやり場のなくなった悪意とが入り混じっている。その違和感は大きなドラマツルギーとしてして、読む人間からも消化不良のように沸いてくる。阿部和重はその意味で素晴らしく意地悪な作家だ。 | ||||
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~小さな町の住人達の濃密で複雑な人間関係が、これでもか、という程濃厚に描かれていて、読んでいる間息苦しくなってしまいました。たくさんの登場人物がいるのですが、誰もが見事なまでに小心な悪意の持ち主として存在し、誰一人として感情移入できないまま、終わってしまいました。前評判の高い作品だったので、期待をこめて読み始めたのですが、上下2~~冊は正直きつかったです。~ | ||||
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~小さな町の住人達の濃密で複雑な人間関係が、これでもか、という程濃厚に描かれていて、読んでいる間息苦しくなってしまいました。 たくさんの登場人物がいるのですが、誰もが見事なまでに小心な悪意の持ち主として存在し、誰一人として感情移入できないまま、終わってしまいました。 前評判の高い作品だったので、期待をこめて読み始めたのですが、上下2~~冊は正直きつかったです。~ | ||||
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因縁や人々が絡み合って事件が事件を呼び、憶測が飛び交い 真相は闇の中という現実社会。権力や腐敗や個人の恨みや愛情。 それらすべての要素が小さな神町にぎゅーっと高濃度に濃縮 されてしまったかのような事件の続発ぶり。展開が気になって気になって一気に読むは読んだのですが・・ 読み終えてみると心に残らなかったです。これほど登場人物の誰にも感情移入できない小説も珍しいと思いま した。 決してつまらない訳ではないです。むしろ一時的にシンセミア 中毒になりました。 | ||||
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因縁や人々が絡み合って事件が事件を呼び、憶測が飛び交い真相は闇の中という現実社会。権力や腐敗や個人の恨みや愛情。それらすべての要素が小さな神町にぎゅーっと高濃度に濃縮されてしまったかのような事件の続発ぶり。展開が気になって気になって一気に読むは読んだのですが・・読み終えてみると心に残らなかったです。これほど登場人物の誰にも感情移入できない小説も珍しいと思いました。決してつまらない訳ではないです。むしろ一時的にシンセミア中毒になりました。 | ||||
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待ちに待った阿部和重の新作。しかもこれまでなかったほどの長編である。私はこの本の舞台であり、阿部先生の故郷でもある「山形県東根市神町」にごくごく近いところに住んでます。つまり、この小説の中で若者の溜まり場と化してるボーリング場にはよく行くし、彩香の行ったジャスコ2階の書籍コーナーではよく本を買う...というふうに神町周辺の地理には詳しいんです。このへんの人たちは、神町というと自衛隊の街というイメージを持っています。ほんと、それだけ。それなのにあの神町が、あの神町が、ここまで次々といろんな事件や災難に見舞われるとはまるで地獄絵図を見るような気持ちで読みました。えっ~、マジでこれが神町かよっ!?と。神町に住んでる人はこれを読んでどう感じるんだろう。いい気分はしないんじゃないかなー。ここまで故郷をめちゃくちゃに描く阿部和重の意図はいったい何なんでしょ?ゆがんだ愛情なのでしょうか....。 | ||||
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待ちに待った阿部和重の新作。 しかもこれまでなかったほどの長編である。私はこの本の舞台であり、阿部先生の故郷でもある「山形県東根市神町」にごくごく近いところに住んでます。つまり、この小説の中で若者の溜まり場と化してるボーリング場にはよく行くし、彩香の行ったジャスコ2階の書籍コーナーではよく本を買う...というふうに神町周辺の地理には詳しいんです。このへんの人たちは、神町というと自衛隊の街というイメージを持っています。ほんと、それだけ。それなのにあの神町が、あの神町が、ここまで次々といろんな事件や災難に見舞われるとはまるで地獄絵図を見るような気持ちで読みました。えっ~、マジでこれが神町かよっ!?と。神町に住んでる人はこれを読んでどう感じるんだろう。いい気分はしないんじゃないかなー。ここまで故郷をめちゃくちゃに描く阿部和重の意図はいったい何なんでしょ?ゆがんだ愛情なのでしょうか....。 | ||||
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