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シンセミア



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シンセミアの評価: 3.38/5点 レビュー 68件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.38pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全68件 21~40 2/4ページ
No.48:
(4pt)

大作”神町サーガ”の意義

”神町”という町の住人の人物たちを多数登場させ、重層的に動かして、俯瞰的に描いている、各々が小心でまたは棒弱無人で善良さは微塵も観られず、人物に感情移入はできない。しかしながら上下二巻にわたって複数のエピソードを連関させることで飽きさせずに書かれており、終盤に向けて繋がっていくのが小気味良く、ちょっとした種明かしもよかった。最後の二行目には少々びっくりさせられましたが。とにかくストーリーでよくある「犯人が誰だ判らない」的な無理な仕掛けもなく好感が持てた。ただ、グロイ描写(例:ハメ撮り)や詳細な名称の羅列(例:日産グロリアY34型300アルティマVパッケージ)、難しい漢字の多用(例:悉く・纏る)、不必要な登場人物(阿倍和重と称する男)や人物の突然の死については疑問を感じ、文章表現も素人くさい。しかしながら、日本人としてこのような大作シンセミア”神町サーガ”に挑んだのは意義があると思うし、この作家の他の作品も読んでみたいと思わずにいられなかった。
シンセミア(下)Amazon書評・レビュー:シンセミア(下)より
4022578718
No.47:
(4pt)

大作”神町サーガ”の意義

”神町”という町の住人の人物たちを多数登場させ、重層的に動かして、俯瞰的に描いている、各々が小心でまたは棒弱無人で善良さは微塵も観られず、人物に感情移入はできない。しかしながら上下二巻にわたって複数のエピソードを連関させることで飽きさせずに書かれており、終盤に向けて繋がっていくのが小気味良く、ちょっとした種明かしもよかった。最後の二行目には少々びっくりさせられましたが。とにかくストーリーでよくある「犯人が誰だ判らない」的な無理な仕掛けもなく好感が持てた。ただ、グロイ描写(例:ハメ撮り)や詳細な名称の羅列(例:日産グロリアY34型300アルティマVパッケージ)、難しい漢字の多用(例:悉く・纏る)、不必要な登場人物(阿倍和重と称する男)や人物の突然の死については疑問を感じ、文章表現も素人くさい。しかしながら、日本人としてこのような大作シンセミア”神町サーガ”に挑んだのは意義があると思うし、この作家の他の作品も読んでみたいと思わずにいられなかった。
シンセミア(下) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:シンセミア(下) (講談社文庫)より
4062775492
No.46:
(2pt)

評価が難しい

これはかなり評価に迷いがあった。
かなり分厚い本な上、上下巻。その厚さにも関わらずかなりの短時間で読み切ったというのは、要は「それだけ読者を惹きつける魅力がある」といえると言えば言えるからだ。
果樹栽培が盛んで牧歌的な田舎町。観光客は「のんびりした田舎と美味しい果実に素朴な人々〜」なんて思い込んでいるが、その実態は変態警官にろくでもないヤクザまがいの議員に覗き屋集団をはじめとした、ただれた人間関係。きめ細かい心理描写などは非常によくできていると思う。UFO、殺人・・・と読者を引き込むのもうまい。
でもその反面「盛り込みすぎた」という印象がある。最初こそ面白いと思ったのだけど、登場人物の誰もが常軌を逸した変態行為、違法行為、背徳的行為をしているという話を読みすすめるうちに「これじゃ低俗な風俗雑誌のネタの物珍しさ、エグさで読者を釣ってるだけ」という気がしてくる。
だからとても惜しい。もしまっとうな登場人物がもっと沢山いて、その上で異常性がスパイスとして利用されているのなら素直に☆3つか4つだったと思うのだが、異常性、不道徳性(変態性?)だけで構成されると、たんに誰もが有する「こわいもの見たさ」を刺激されただけなのを「文学として面白い」と誤解したのではないかと自問自答してしまうからだ。あと正直な話、作者が登場する意味がやっぱり意味ない気がしてしまう・・・(^^;)
シンセミア(上)Amazon書評・レビュー:シンセミア(上)より
402257870X
No.45:
(2pt)

評価が難しい

これはかなり評価に迷いがあった。
かなり分厚い本な上、上下巻。その厚さにも関わらずかなりの短時間で読み切ったというのは、要は「それだけ読者を惹きつける魅力がある」といえると言えば言えるからだ。

果樹栽培が盛んで牧歌的な田舎町。観光客は「のんびりした田舎と美味しい果実に素朴な人々〜」なんて思い込んでいるが、その実態は変態警官にろくでもないヤクザまがいの議員に覗き屋集団をはじめとした、ただれた人間関係。きめ細かい心理描写などは非常によくできていると思う。UFO、殺人・・・と読者を引き込むのもうまい。

でもその反面「盛り込みすぎた」という印象がある。最初こそ面白いと思ったのだけど、登場人物の誰もが常軌を逸した変態行為、違法行為、背徳的行為をしているという話を読みすすめるうちに「これじゃ低俗な風俗雑誌のネタの物珍しさ、エグさで読者を釣ってるだけ」という気がしてくる。

だからとても惜しい。もしまっとうな登場人物がもっと沢山いて、その上で異常性がスパイスとして利用されているのなら素直に☆3つか4つだったと思うのだが、異常性、不道徳性(変態性?)だけで構成されると、たんに誰もが有する「こわいもの見たさ」を刺激されただけなのを「文学として面白い」と誤解したのではないかと自問自答してしまうからだ。あと正直な話、作者が登場する意味がやっぱり意味ない気がしてしまう・・・(^^;)
シンセミア(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:シンセミア(上) (講談社文庫)より
4062775484
No.44:
(5pt)

原題の「sinsemilla」(シンセミーリャ)とは「種子なしマリファナ」の意

大作ということで、出来る限り先入観を避けたく、予備知識には触れずに読み始めたのだが、正直最初はかなり退屈であった。
ところが、登場人物もかなり出揃い、複雑な人間模様などが明らかとなるにつれ、物語が面白くなってきた。特に、中山正の美少女性愛嗜好が記述されたあたり(152頁)から、一気に視線が頁を這うようになってきた。
テーマは共同体の消長ということになるのであろうか、大作の予感を感じつつ、続巻以降の世界に浸るのが楽しみである。
シンセミア〈1〉 (朝日文庫)Amazon書評・レビュー:シンセミア〈1〉 (朝日文庫)より
4022643773
No.43:
(5pt)

シム”ダメ人間”

同じ作者の「ピストルズ」を読む前に、以前から評判の高かった本作からということで読んでみました。神町という田舎町を舞台にした群像劇で、登場人物60人以上ほぼ全員がエグい性癖・性格のダメ人間、文庫にして全4巻という長丁場中爽快感なし、にもかかわらず一気に読み終えることができたのは何故かと考えてみるに、この小説はあれですね、今時のゲームと同じなんですよ。分野でいえばGTAとかSaints Rowに代表される”箱庭ゲー”。またはシムズ。限られたフィールドの中で多くのキャラクターが自由に生活しているのを神の視点から観察したり干渉したりするタイプのゲームをプレイするのと同じ感覚で読んでいたような気がします。
で、ゲームに飽きてきたらせっかく育てた町を破壊することに快感を感じるところも同じ。
シンセミア〈1〉 (朝日文庫)Amazon書評・レビュー:シンセミア〈1〉 (朝日文庫)より
4022643773
No.42:
(3pt)

神町の構造化架空化が足りない

作家の想像力で描くはずの街,神町。
筆者の生まれた実在の田舎町であるが、
想像力が足りないために実在の街のイメージが残り、
なんとも読んでいて物足りない。
想像力と。創造力の産物である街を描くのに
もっと力を込めるべきである
シンセミア〈1〉 (朝日文庫)Amazon書評・レビュー:シンセミア〈1〉 (朝日文庫)より
4022643773
No.41:
(4pt)

イン ザ ミソスープ

阿部文学に初めて接触するにいたり、どうせならばと、これが著者の渾身の力作と思われるものからと、
わかりやすく、分量で選択した『シンセミア』。
俺が東京に上京した頃、彼を筆頭とする若手小説家の一体をくくり、渋谷系文学なんて言われているもんだから、あまのじゃく且つ自称による文学青年気取りの俺としては、なんや文学がやたら軽ーくなってませんかあ?
フン。興味わきませんですわあ、自分っつって、敢えて手に出すにおよぶにいたらなかった。のです。
時が経てば、やはり、消えゆくモノはその姿を薄らげ、残るべきモノがそこに、ある、わけ、ならば、
名をとどめるにいたらなっかった渋谷系諸作家ら数知れず、いまある和重ならばと、我、一読の価値、
勝ち、ありかなと思ふにいたらん。
そう純度抜群のマリファナ<=シンセミア>のごとく、阿部和重の構築する文字が言葉として残り、その世界を表出させる。のか。
と期待しつつ読書すると、いたって普通にすっきりする作品じゃないですか、これ。
きっちり、たくさんの登場人物による物語がベタにすっきり収まった作品。のスタイル。
ひとつの世界を描ききる筆力をもった、もっていた阿部氏に星四つ、いかがでござんしょ。
シンセミア〈1〉 (朝日文庫)Amazon書評・レビュー:シンセミア〈1〉 (朝日文庫)より
4022643773
No.40:
(4pt)

面白くなるのは第3巻から

 洪水が起こって、そのせいで死体が見つかってからですね。それから後は、神町の過去や、今までの布石がどんどんまとまって、運命の8月28日、一気に10人も死ぬなだれ込みが起こり、事後経過は終章で説明されて終わり。
 だから、1巻2巻はとりたてて面白いとは思いませんでした。文体工夫を狙っているようではないらしいので、フォークナーや大江健三郎に比すると、その点はやや物足りない。
 汚い話が多いけど、わりとドライな視点から書いているので、そんなに嫌な気分にはなりません(特に純文学に慣れていれば)。文体にドライな態度を貫いたのも、その点ではよかったのかもしれない。
 やっぱり、布石がつながるところに面白さのある小説ですね。あるいはスリリングな感覚という良さもあるだろうし。
 この小説のような終わり方を見るたびに、つくづくブルガーコフを思い出します。
シンセミア〈1〉 (朝日文庫)Amazon書評・レビュー:シンセミア〈1〉 (朝日文庫)より
4022643773
No.39:
(4pt)

個人的にはこれがベスト。

著者の小説は『アメリカの夜』以来ずっと読み続けてきている。
正直な感想は、そんなにすごいのか、ということだった。
阿部の作風は「知的武装したスラップスティック」とも
呼べるものだ。だがこの「知的武装」のほうが、ハスミとか
批評空間あたりを意識しているのがみえみえで、たとえば
「ABC戦争」で「エクリチュール」なんて言葉が出てくると、
もういけない、ということになる。
本作にもあざといガジェットは色々とある。
パン、小麦粉、麻薬、米国、占領軍の話は
興味深いが、別にこの小説で読まなくても
いいように思う。
だが、地方の陰湿な利益共同体が、一部の人物の
「退屈」と「倦怠」から崩壊していく様を
ドタバタとして描き切る著者の筆力が勝り、
読者としては飽きずに最後まで読める。
阿部には、もうオシャレなんてせずに、この路線で
どんどん書いてもらいたい。
シンセミア〈1〉 (朝日文庫)Amazon書評・レビュー:シンセミア〈1〉 (朝日文庫)より
4022643773
No.38:
(5pt)

人で町を描く

人物を描く小説は多いけれど、一人一人の人間で町を描き出し、その町に生きる
人を再びクローズアップさせている。
町の歴史と登場人物が持つ性格・位置付けが重層的に織りこまれ、作品に緊張感
を与えていて長い作品なのに読む側を飽きさせない。
難しいことは考えずに、おもしろい。壮大な構想に、筆力が追いついている。
いろいろな角度で読むことが出来るだろうけれど、傑作だと思う。
シンセミア〈1〉 (朝日文庫)Amazon書評・レビュー:シンセミア〈1〉 (朝日文庫)より
4022643773
No.37:
(1pt)

☆なし…

初めて本を読んで、感情ではなく、生理的に吐き気をもよおしました。読み返すきもおきず、すぐ人出に渡しました。思い出したくない二冊でした。
シンセミア(上)Amazon書評・レビュー:シンセミア(上)より
402257870X
No.36:
(1pt)

☆なし…

初めて本を読んで、感情ではなく、生理的に吐き気をもよおしました。読み返すきもおきず、すぐ人出に渡しました。思い出したくない二冊でした。
シンセミア(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:シンセミア(上) (講談社文庫)より
4062775484
No.35:
(4pt)

混沌

 登場人物たちは皆いかれた人ばかり.まともな人なんて 出てはこない.そんな人達の織り成す物語なのだから当然のように混沌を極めている.最後まで読んでみた所で得られる読後感は「一体何だったんだ?」といった様なもの.
 こんな話なのに読ませる力は持っていた.一例を挙げるならば,いかれた人達に時折使われる難解な用語.著者が作為的に用いているのは明らかで,違和感や嫌悪感と同時になんとも言えないリアリティを感じさせてくれた.この本の登場人物達は皆いかれているかも知れないが,実際の現実世界は案外似通った物なのかも知れない.
シンセミア〈1〉 (朝日文庫)Amazon書評・レビュー:シンセミア〈1〉 (朝日文庫)より
4022643773
No.34:
(2pt)

エログロ長編大衆小説

全体的に浅い。人物描写も
人間関係も伏線の張り方も。
エログロ嗜好をこれ程描かないと、各登場人物の矮小さを表現できないのか疑問。
また各人物のエピソードが、終盤に向けて一つに繋がっていくものの、
単にそれだけで、そのことで生み出される余韻やドラマは何も無い。
冒頭の殺人のシーンも、その後のストーリーに殆ど影響はなく、
終盤、なんの重みもないまま種明かしがされる。
シンセミア(下)Amazon書評・レビュー:シンセミア(下)より
4022578718
No.33:
(2pt)

エログロ長編大衆小説

全体的に浅い。人物描写も
人間関係も伏線の張り方も。
エログロ嗜好をこれ程描かないと、各登場人物の矮小さを表現できないのか疑問。
また各人物のエピソードが、終盤に向けて一つに繋がっていくものの、
単にそれだけで、そのことで生み出される余韻やドラマは何も無い。
冒頭の殺人のシーンも、その後のストーリーに殆ど影響はなく、
終盤、なんの重みもないまま種明かしがされる。
シンセミア(下)Amazon書評・レビュー:シンセミア(下)より
4022578718
No.32:
(4pt)

気色悪いのに読み通してしまった

世間の評価が高いのに知人で推奨する人がいない不思議な本ゆえ文庫化を待っておりました。一気に読んじゃったけど正直、面白くない。感情移入できる人物ゼロ。胸糞悪いエピソード満載。なのに放り出す気にならず一気読み。
いかにもありそうな裏歴史という風情のせい?エセ・ドキュメンタリー的な手腕ってこと?
議員に何か頼む人がホントにいるなんて信じらんない都会の浮動票にはまったく実感がない。ゆえに興味深い「地方のボスと取り巻き、その反乱」という構図が、実は面白かったのかな。なんだかだまされたよう気もします。
とりあえず、知らぬは仏の少女の体内に宿る命に救いが見えた気はするんですが。
これが文学として評価されるとは、マジヤバイぞ日本の今。
いえ、社会の話です。文学畑の話じゃなくて。
シンセミア〈4〉 (朝日文庫)Amazon書評・レビュー:シンセミア〈4〉 (朝日文庫)より
4022643803
No.31:
(3pt)

息苦しい。小説の構図が

全ての点を線でつなぎきっています。力作。それは間違いない。
ところが『IP』について著者自身がいみじくも指摘していた、「完璧主義的な厳密性」が色濃くなってしまっているような気がします。
個人的には『アメリカの夜』のような、自己格闘の末に何もかも放り投げるような、開けっぴろげな作品を描いてほしいなあと思っているのですが。
シンセミア(上)Amazon書評・レビュー:シンセミア(上)より
402257870X
No.30:
(3pt)

息苦しい。小説の構図が

全ての点を線でつなぎきっています。力作。それは間違いない。

ところが『IP』について著者自身がいみじくも指摘していた、「完璧主義的な厳密性」が色濃くなってしまっているような気がします。

個人的には『アメリカの夜』のような、自己格闘の末に何もかも放り投げるような、開けっぴろげな作品を描いてほしいなあと思っているのですが。
シンセミア(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:シンセミア(上) (講談社文庫)より
4062775484
No.29:
(4pt)

ミニマルでかつ壮大

ようやく文庫になったよ。全四冊。ジャック・レヴィと、マイケル・エメリックの解説と、年表と、人物相関図がついてお得です。
山形県に実在する「神町」を舞台として、黒幕パン屋、悪徳市議、ロリコン警官、やくざ、のぞき屋サークルの面々・・・が複雑に絡み合い、物語が進行する。出来事の連なりは重層的で、歴史的重みがあり、人物の相関は複雑である。その点、フォークナーのヨクナパトーファ物語と似ていると言えなくもない(というか、wikipediaによるとこの作品はよく大江健三郎とか中上健次とかの作品と比較されるらしいが、この二人がフォークナーから大きな影響を受けている)。一点、ぜんぜん違うのは、なんだか登場人物がみな低俗で軽薄なことである。かつわがまま。のぞきなんていうのは、最も低俗で軽薄でわがままな犯罪の部類に入ると思うが、この町を背後で動かしているのはのぞき屋サークルである。この点、「神町」は救いがなく、癒しようがない。そういえば、のぞきを取り締まる側―――町の守護者たるべき警官も軽薄で変態である。例えば:
<中山正は思いきり肛門の臭いを嗅いだ―――見ること以上に時間を掛けて、ゆっくりと何度も何度も鼻から臭気を吸い込んだ。少女の汚れた肛門の臭い―――中山正はこれを世界中の何よりも愛していた。少女の肛門が放つ悪臭だけが、彼の心を癒してくれた。>
阿部和重は、くそまじめな文章に時折こういうおげれつな部分を挿入して、登場人物を軽薄で低俗に見せ、物語に矮小化しようとしている。けど、これを読んで「なんだよロリコンのエロ小説かよ、けっ」って思う人は多分あまりいないはずだし、21世紀に生きるぼくらとしては、そんな「悪臭だけが」癒しであるようなげんなりするような世界がなんだか現実ではないかと思えてしまうかもしれない。現実のパロディのようでいて、圧倒的な現実感があって、ミニマルでかつ壮大な、不思議な傑作である。
シンセミア〈4〉 (朝日文庫)Amazon書評・レビュー:シンセミア〈4〉 (朝日文庫)より
4022643803

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