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さらば雑司ヶ谷



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【この小説が収録されている参考書籍】
さらば雑司ヶ谷
さらば雑司ヶ谷 (新潮文庫)

さらば雑司ヶ谷の評価: 3.68/5点 レビュー 60件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.68pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全60件 1~20 1/3ページ
123>>
No.60:
(3pt)

作為的安っぽさと時代のオマージュで読者を引き込む

樋口氏の作品はこれで三作品目。
これまで読んできたところですと、彼の特徴といえば、どぎつ目なエログロといったところ。

「日本のセックス」ではスワッピング狂の旦那に嫌々連れていかれるうちに欲情してくるその妻の心情を描いていました。性描写がどぎつ目。

「民宿雪国」ではその民宿のおやじの実相を複数の取り巻きの視点から描写し、善人の顔から残酷な人殺しまで、ピンキリの描き方といった様子。殺人がどぎつ目。

・・・
そして今回のさらば雑司ヶ谷。

今回も性描写も暴力もどぎつ目だったかもしれません。ただし今回は男と男の方。

というより、まあ設定がぶっ飛んでいてですね・・・。生まれも育ちも雑司ヶ谷。そこを根城にする強力な新興宗教の跡取りが主人公です。カラーギャングよろしく街を牛耳り、悪事を行い(教祖の力でもみ消し)、そしてちょっとした義憤が原因で中国へ人探しに。その後セックスとシャブ漬けになるも命からがら帰ってきて・・・なんて話でして。

でも、そんな話ですが、意外と(失礼)面白いのですよ。

パルプフィクション的な安っぽさ・ばかばかしさ、でしょうか。主人公が拷問シーンを「Qタランティーノというよりたけし軍団」と場景を自らネタばらしして語るあたりは技ありでしょう。

この作為的安っぽさは、舞城王太郎氏の「土か煙か食い物」を想起させます。
ああいうのが好きな方は、本作も楽しめると思います。

・・・
他にも、巻末に水道橋博士や町山智浩氏がことばを寄せているのですが、時代のアイテムへのオマージュ的伏線に富んでおり、お笑いやテレビ(たけし軍団)、映画作品(タランティーノ)、音楽(小沢健二)等、刺さる人には刺さるような伏線がちりばめられています。

因みに私は、雑司ヶ谷、にぐっときました。
近くに住んでいました。というか池袋ですが。

今から二十年前ほど、雑司ヶ谷といえば、池袋からほど近い都心のど真ん中にあって、取り残されたようにたたずむ下町という雰囲気でした。居所の最寄り駅の池袋は、駅から降りると風俗の呼び込みがあったり、夜勤で深夜に帰ると馬乗りで喧嘩とかしている風景を目撃してしまったりするバイオレンスな町。ところがその池袋から15分も歩くと、駄菓子屋や木造家屋がたくさん残っているような街が雑司ヶ谷でした。雑司ヶ谷(鬼子母神)の助産院で初めての子どもを授かりました。

・・・
ということで、樋口氏のバイオレンスあふれる作品でした。

エログロ系が大丈夫な方、下品なユーモアを許容できる方にはお勧めできると思います。
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No.59:
(5pt)

良い

良い状態の品でした
ありがとうございました。
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No.58:
(5pt)

この手の作品、好きです

情け容赦無し、性描写良し、ホモ3P良し、暴力描写良し、面白かったです。
欲言わせてもらえれば、もっと長く出来なかった?
次回作も読みたいですね。
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No.57:
(5pt)

クレイジーで面白かった

クレイジーで面白かった
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No.56:
(4pt)

影響を受けた作品や作家へのオマージュと霊感に満ち満ちたグロくて軽快なデビューミステリ小説

巻末には影響を受けた60以上の作品や作家が連なっています。

私が個人的に好きで作品を持っているのは以下の3つでした。

ねじまき鳥クロニクル(村上春樹)、浜田省吾、奇子(手塚治虫)

暴力、殺人、レイプ(少女も少年も女も男も)、とグロくて軽快なデビュー作となるミステリ小説です。

村上春樹さんのねじまき鳥クロニクルのグロさと軽快さと愛の深さと比較するならば、星3つが妥当かも知れませんが、個人的には読んで時間を奪われた感はなく、一読の価値有りと感じたので、星4つとしました。

次回作以降を期待して、読んでみたいと思います。
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No.55:
(4pt)

なんと暴力的で、なんと残酷な物語だろう

雑司ヶ谷一体を取り仕切りる宗教団体の女性教祖。中国から命を削って帰国したその孫は、町をゆるがす陰謀に巻き込まれていくというお話。

なんと暴力的で、なんと残酷な物語だろう。

現実感なんてそっちけだね。しかしながら、破天荒ともいうべき力強さがある。主人公の性格の破綻ぷりがこれまた凄いのだ。細かい事を気にしていては先に行けないので、勢いで読み進めるべき。

タランティーノっぽいと言われれば、なるほど、ギャングスターたちが集うクライマックスの鮮烈さに納得だ。続編に期待が高まるが、はてさて。
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No.54:
(3pt)

処女作としては良いのではと思う

僕は怪我をして入院してる時に病棟に「タモリ論」があって読んだら面白かったのでこの人の小説も読んでみたいと思った。
入院してる時にこの小説を買ったが、読了したのは退院後でかなりしてからである。チラチラ読んでいたが読み通そうとはなぜか思わなかった。
甘味処で人類史上一番偉大なアーティストは誰かの議論の箇所には笑った。
文章は読みやすいが荒いところもある。この人の他の小説を読んだ事がまだない。
内容的には処女作としてはいい線までいっていると個人的には思う。
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No.53:
(5pt)

大満足です。

擦り傷やへたり・汚れ等もなく綺麗な状態で届いたので大満足です。
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No.52:
(2pt)

ハードボイルドホモ小説

必要性がわからないホモ描写 ケツもハートもガッチガチ。 むりっす。
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No.51:
(5pt)

おもしれぇ

いろなとこにいろんなネタを仕込んだリミックス小説です。 圧倒的な疾走感、というか、文字で映画パルプフィクション見てる感じ。 有名な「タモさんがいってるんじゃしょうがねぇ」の元ネタ。 次のRSP含め圧倒的に面白い。 超オススメ。
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No.50:
(3pt)

暴力組織とそれを裏切った一派と中国マフィアが三つ巴の争いをする、バイオレンス・サブカル系小説

豊島区・雑司ヶ谷を舞台に、暴力組織とそれを裏切った一派と中国マフィアが三つ巴の争いをする、バイオレンス・サブカル系小説。雑司ヶ谷は、サンシャイン60の展望台から見るとよく分かるけど、山手線の内側にも関わらず、そこだけ昭和30年代の平屋の町が残っている、不思議な地域です。その地域に、日本を裏で牛耳る新興宗教がいるという設定で、21世紀最強の問題作として、一部のマニアの脳天を直撃したとかしないとかいうのがこの小説。暴力的な描写が多いので好き嫌いは分かれそうだけど、キルビルとか好きだったらきっと楽しめるのであろう。

自分としては、それなりに楽しめたけど、続編を積極的に読みたいとは思わない感じ。しかし、途中に出てくる小沢健二とタモリの「さよならなんて云えないよ」にまつわる挿話は、興味がある人にはそこだけの為に読むのもいいかも。
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No.49:
(4pt)

紅蓮の弓矢(っていう感じ)

祈ったところで 何も変わらない
《不本意な現状(いま)》を変えるのは 戦う覚悟だ

屍踏み越えて
進む意志を 嗤う豚よ

家畜の安寧
虚偽の繁栄

死せる餓狼の「自由」を!

囚われた屈は 反撃の嚆矢だ
城壁の其の彼方 獲物を屠る

《狩人(Jger(イェーガー))》

迸る《殺意(衝動)》に その身を灼きながら
黄昏に緋を穿つ 紅蓮の弓矢
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No.48:
(4pt)

博士が

水道橋博士が良いと言っていたので購入してみました。
普通に面白かったです。
えぐい感じが少し大人向けの様な気がしました。
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No.47:
(5pt)

タランティーノ、ヒップホップ世代のヤロウどもにおくるサンプリング小説。このごちゃまぜ

物を作るってことの中で何かにインスパイアーされて作るってのはよくあることじゃん。こうやって書評?感想書いてることなんてまさにそうだしさ、あとがきにも書いてあるだけど「不夜城」、「LOST」、タランティーノとかいろんなものに引用・影響・オマージュ等を受けリスペクトして書いてることを正直に書いてんだよね。
人より多少は本読んだり映画見たりはしとるつもりだけど、ホンモノの人らにくらべりゃやっぱ少ないからね、オレ。
そんなのオレでもこれあの作品のじゃんって分かるぐらいの感じもあってそういうとこも楽しめる。
まさにウチら世代のサンプリング小説だよ、これ。

作者はBUBUKAの元編集者らしくて、その雑多な感じも出てんのかな

内容はハードボイルドで若干エグい表現も出てくるけど、そんなにたくさんは出てこんで苦手な人でも結構すんなり行けんじゃね
ってか、ウチら世代のオトコたちは読んどいた方がいい

結局こんなん、みんな好きなんでしょ的なとこあってオススメ

文庫版では、浅草キッドの水道橋博士と町山智浩さんが解説書いてるから、そこも読み応えありますよ
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No.46:
(3pt)

テンポは良い、文章もグイグイ読ませる、が…

好き嫌いがはっきり分かれる小説だと思います。
私は嫌いでした(笑)

それでも、好みに当てはまれば、この作者さんが書かれる文章のテンポや
グイグイ引きこませていく文章は、エンターテイメント小説として
十二分に楽しませてくれる小説だと思います。

では、個人的に何処が嫌いかというと、時々現れる安っぽさが鼻につく点です。

例えば、実際に起きた事件や事故がプロットの中に登場するのですが、
調理せず、生のままポイっと、そのまま小説の中に投げ込まれた感が強く、
また、セックス描写や暴力の描写が凄いという話はあるけれど、
ドギツくはあるけれど、よくよく読むと平凡?といった表現だったりと、
もう少し工夫してくれればもっと良いのに… 荒っぽいなぁ…
と部分部分に感じさせられました。

それもこの作者さんの味と言ってしませばその通りなんでしょうが、
まるでフェラーリに乗っているのに、田舎の農道をかっ飛ばし、
おれは早いぜ! と、お手軽に喜んでいるような印象です。

ただ、決して全面否定は出来ない、
面白くもなんとも無い無味無臭のつまらない小説ではないので、★3つで。
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No.45:
(5pt)

知的な悪ノリ。おばあちゃんに叱れるで。

なんでこんな自由に広汎で膨大なテキストとイメージで遊べるのか……頭ん中どうなってんの?ロラン・バルトもびっくりや。雑司々谷はこわいとこやなぁ、えげつないなぁ、と何とか文字を眺めることはできました。続編の『R.I.P.』見たら、ページも文字数もとんでもなく増えてる。大丈夫?すごいサービス精神やわ。そうそう、問題を考えました。「どっちがいい。中上健次の過剰さと、樋口毅宏の過剰さとどっちがいいっ」と尋ねられたらどう言いましょう?言えない?わからない?ダメ?そうですよね、、出題者もわかりません。もし作者に尋ねられたら……
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No.44:
(1pt)

残念ですが

帯に小説界のタランティーノと書かれていたので読んでみましたが、それはないだろうという感想でした。
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No.43:
(4pt)

次回作に期待

好きなタイプの小説ではありますが、もっとおもしろくなるでしょう、という場面がいくつかあって、「4」。
巻末の参考文献(?)に挙げられている小説、映画、人物・・・は、半分くらい自分のそれとかぶってるんで、フィーリングやリズムが合う分だけ、惜しいなぁと思ってしまう。作者的にはひとつの事柄にこだわらず、次に進んじゃうタイプなのかもしれないけど、書き込んで欲しかったなと思うところが。
帯にも、表紙のあらすじにも、解説にもタランティーノが出てきて、そのあたりちょっと、買い手・読み手のキモチも考えて欲しいなぁ。もっと広がりのある小説だと思うんですけど。
次回作はすでに出版されていますが、未読なのでどんなカンジに変わったか/継続されているか、興味を持っています。願わくは、いい加減さが助長されていればいいんですが。
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No.42:
(3pt)

ジャック・バウアー的な

タランティーノ、というよりむしろジャック・バウアー。アメリカ政府に捨てられ、中国で監禁拷問されて別人のようになったジャックがCTUに連れ戻され、実の父親と兄を敵に回して闘う『24・シーズン6』とかぶる。絶対的なヒーロー不在のバトルというのも共通している。バイオレンスシーンがとめどなく続くハイテンションな展開に順応してしまい、「あ、またか」と驚かなくなっていく感覚も似ている。太股に銃弾を撃ち込まれた傷も癒えぬまま樹によじ登り、銃をぶっ放す太郎のサイボーグぶりもまさにバウアー。水道橋博士が解説でこの小説は「映像化不可」と書いてるが、むしろ「文章化不可」なものに文章で挑んでいる。細かいところにはツッコミを入れさせず、どんどん読ませる力がある。文末のレファレンスを見ると、本歌取りの要素がふんだんに取り込まれ、それを味わうべき作品のようだ。そういう意味では「はまる人にははまる」本なのだろう。本歌のほうに詳しくない者はノイズを楽しめないのでキャラクターの浅さとかプロットの弱さが気になってしまう。太郎の戦う理由にしても、ジャックーの「アメリカを救い、世界を救う」という誇大妄想的大義名分に対してキレがない。自分が忌み嫌っている「ババア」の依頼を果たす過程で私怨を晴らすことに目的がすりかわっている。この荒唐無稽なストーリーにひとつの骨格を与えている菊池寛の『忠直卿行状記』は、ぜひ読んでみようと思った。
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No.41:
(1pt)

作品未満の粗プロットレベルの文章

ノリの良いバイオレンス映画の影響を受けた若い世代の
或る個人がその想像力に任せて書き殴ったプロットレベルのテキストに
ところどころディテールを加味してみました、という文章。
こういう本も世にあってもいいと思うが、
これが各所で絶賛されているかと思うと謎であり
まったく賛辞に値する本とは到底思えない。
さらば雑司ヶ谷 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:さらば雑司ヶ谷 (新潮文庫)より
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