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さらば雑司ヶ谷
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さらば雑司ヶ谷の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.68pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全60件 21~40 2/3ページ
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樋口毅宏という作家は全く知らなかったが、「民宿雪国」(未読)の評判や、図書館に対する苦情の新聞記事を載せていたので興味を持った(無料で本が読める図書館は売れない作家にとって脅威である云々)。未知の作家の単行本を買う勇気はなかったが、文庫なら外れでも惜しくはないなと軽い気持ちで買った。 冒頭、オーケー、どこからこのイカれた物語を話そうか。ときたが、確かに読了したらイカれた物語だった。ただし、ドンドン読み進められた。 雑司ケ谷に土地鑑はないが、まんざら知らない地名でもない。はるか40年前、東京の大学に受かった友人が雑司ケ谷の6畳一間のアパートに下宿を始め、はるばる関西から押しかけて行った思い出がある。狭いので並んで寝られず、友人の足が廊下にはみ出したものだ。雑司ケ谷霊園や池袋界隈を案内してくれ、東京は初めてではなかったが、新鮮だった。煙草屋でセブンスターを買った時、おばさんの歯切れの良い江戸っ子弁が返ってきたので、東京に来たのだなと実感した。 本書の時代はこの頃よりかなり後年になるが、土着の臭いというか、そういうものが懐かしく感じられた。作品の内容若しくは粗筋を語ると陳腐になるのでやめておこう。ただ作者の思いの丈が十二分に放射されており、その意味で作者は満足感を持っているはずだ。 問題はそれを読んだ読者だが、合わない人もまたそれなりに居るだろうから覚悟して読まねばならない。 総じて魅力的な言葉を発している。 さて「民宿雪国」は文庫になれば買うだろうが、それまでに図書館で見つけたら樋口毅宏には悪いけれど、やはり借りるだろう。 | ||||
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虚構ならではのリアリティとか、エンターテイメント性とか、メッセージとか、巻末の謝辞に書かれているネタ、作品の多くにあるものが、さらば雑司ヶ谷には残念ながら感じられない。 とうていタランティーノとは格も品も遠く及ばない。どう読んでも「映像」でイメージすることはできず、マンガでしかイメージできない。 底が浅いので、暴力や虐待の描写に不快感を覚える。 | ||||
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短い間だが、雑司ヶ谷に住んだことがある人間として、 書店で気になり読んでみました。 平易な文章は読みやすい。すいすい読めるが濃い味が出ている。 好き嫌いがはっきり出やすい本でしょう。 筒井康隆や町田康、中島らもが好きなら、相性は合うのでは。 この破壊力を維持したまま、より深みがある文章をつくることができれば、 最高の作家になると思います。 プロットはもっと単純化して、「破壊力と文章・言葉の深耕」 で読ませる作品を読んでみたいと思いました。 このスタイルの小説は、目新しさはあるが長続きしないかも。 どのように変化していくのか、非常に興味深い作家です。 | ||||
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樋口毅宏「さらば雑司ヶ谷」を読了。作者が文芸春秋に載せたタモリ論が非常に面白く、興味深い内容だったので読んでみた。非常に面白い、劇画のようなストーリ展開、ありえない物語、極端につっ走る展開というように、刺激の濃い作品であった。単純に面白い作品です。 でも読む前に巻末にある作者が影響を受けたもの一覧を一読することをオススメします。一つ以上共感できるものがあれば手にとって正解です。でも一つも共感できるものがなければオススメしません。 僕らの世代は、このリストで確実に一部で感覚が構成されていることは間違いありません。 | ||||
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タランティーノがどーのとかっていう感じでもないと 思いましたけど、とにかく読ませますよ。 映画のカットを思わせる早い場面転換と回想シーンの差し込みと 映像的な文章とで、もう1,2時間で読めますかね。 しかも、ほどよい軽い謎が入っていて。 相当えげつない暴力シーンとかセックス描写とかも あるから引いちゃう人はダメでしょうし、 男同士のセックスも出てくるからそれがアウトな人は どんずばでだめでしょうけど、人間がゆがまされたり、 ぶつかったり、むきあったりすることの、一つの 材料として書かれていると理解すれば、 文章表現のセッティングとしてまったく問題ないと 思っています。 明らかに好き嫌いの強い小説であるし、 僕も気に入ったけどなぜか単行本の値段を出して 続編を読もうとまでは思わないというところがあって、 文庫で続編が出たらすっぐに買っちゃうと思うんですけど。 あるいはブックオフで見つけたりすれば。 どーいうワケなんでしょうね。全然これは これから買うかどうか迷ってる人には参考にならないでしょうけど、 とりあえず、帯とかその手のある種の「神格化」をあてには しないほうがいいですよ。これについては特に。 | ||||
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暴力的なストーリーだとタランティーノなのか? 懐かしい雑司ヶ谷舞台ということで手にとってみたが、 著者の鬱憤と、大変限られた世界で悶々と妄想されてきた空想を文字にしてみました、という感じでしょうか。 著者自身の権力を持つ者への憧れ、性的妄想と女性嫌悪、征服欲などがちょっと読んだだけでもにじみ出ている、 そんな素敵な物語でした。 | ||||
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著者の「雑司が谷愛」がひしひしと伝わってきました。 雑司が谷の住民であれば、思わずニヤリとしてしまう描写が数多く登場します。 ストーリーは荒唐無稽かつご都合主義で、一言で言えば「少年マンガ」な内容です。 これを楽しめるかどうかは、男の器量にかかってくるような気がします。 バイオレンス満載なのに、スリリングさが感じられなかったのが残念でした。 | ||||
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作者の友人である、知人の編集者に薦められて読んだ。 普段から素晴らしい本をレビューしてくれる人で、 期待していたのだが、やはり身内には甘いのか。 笑えない本だった。 設定や文章が稚拙すぎて、40ページで読むのをやめた。 同じように稚拙なものを読むのならば、私だったら、村上春樹を読む。 村上春樹は、少なくとも文章表現が完成されているから。 | ||||
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タモリがオザケンについて語っている下りが出てくる本だという話を聞いて ずっと読んでみようと思っていたのだが、やっと手に取った。 確かにその下りは出ていていたが少々突飛な印象は拭えない。 きっと著者は90年代サブカルチャーが好きな人なのだろう。 自分が体験してきた文化的体験を小説という形をとりつつ 何らか言いたかった、あわよくば残したかったのかなと感じる。 気持ちはよくわかる。小説にはいろいろな形があってよいと思う。 そんな事を思いながら読み終えて最後に巻末の記載を見て、 やはりいろいろな作品へのオマージュがちりばめられているのだなあと解った。 著者はサンプリングやオマージュを隠す気はなかったのだ。 僕が本作を読んでいて一番類似性を感じたのは漫画『バナナフィッシュ』だった。 ゲイ、マフィア、など登場するファクターが似通っているのと、 作品を覆う話の突飛さと言うかリアリティのなさというか、その辺の感じも似ているなと思った。 巻末に『バナナフィッシュ』の記載がなかったのが残念だった。 Banana fish (1) (小学館文庫) | ||||
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うーん、2,3時間で読み終えることができます。 あまり深くない知識(こんなのすべてネットで調べられます)を衒学「風」に混ぜてます。 暴力とセックスと裏切りと薬がじゃぶじゃぶはいっていますが、主人公のキャラクターだけは箸のたたないおかゆのごとき薄さです。 読んでいて、中学生の頃に平井和正や大藪春彦を読んでいた時のことを考えました。あんな感じ!あっちの方がキャラクターが太いです。 伏線の使い方はまあまあですが、その使い方がいつも同じなので、すぐ飽きてしまいます。 うーん、帯にはいろいろ賞讃の言葉があったのですが、結局のところ、いい歳とった大人が読むほどの物ではありません。 性欲に苦しむ中学生男子向けですね。 | ||||
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自分の書きたいものを書きたいように書いたという潔さを感じた。 耳なし芳一エピソードのあたりまでは、ブラックユーモアと感じられた。 だがまあここまで荒唐無稽だと中盤から興味を持続しにくかった。 ハードゲイの描写部分は、興味のない者にとっては辛かった。 誰にもシンパシーを抱けないという点が、どんどん冷めていった原因かもしれない。 作者があまり感情移入せずに一定の距離を取って書いている感じはしたが、作中小説の「ごころ」のみ、パロディーとしては無駄に長かった。 雑司ヶ谷という舞台を選んだのはナイスセンス。 人間なんてどうせみんなくずじゃないか、というトーンを貫き通したのは、一本筋が通っていた。 共感するかどうかは別の話。 | ||||
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自分の書きたいものを書きたいように書いたという潔さを感じた。 耳なし芳一エピソードのあたりまでは、ブラックユーモアと感じられた。 だがまあここまで荒唐無稽だと中盤から興味を持続しにくかった。 ハードゲイの描写部分は、興味のない者にとっては辛かった。 誰にもシンパシーを抱けないという点が、どんどん冷めていった原因かもしれない。 作者があまり感情移入せずに一定の距離を取って書いている感じはしたが、作中小説の「ごころ」のみ、パロディーとしては無駄に長かった。 雑司ヶ谷という舞台を選んだのはナイスセンス。 人間なんてどうせみんなくずじゃないか、というトーンを貫き通したのは、一本筋が通っていた。 共感するかどうかは別の話。 | ||||
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「民宿雪国」「日本のセックス」「さらば雑司が谷」の順に読みました。一貫しているのは、セックス描写が尋常ではないのと、裏社会の非日常的な世界を書いていると思います。その中に社会風刺もあり一気に最後まで読んでしまいました。上海に2回ほど行き現地の人と混ざって行動してきましたが、作者の感覚は、日本人の感覚というより、中国人的な発想のようにも感じました。こういう世界があるものかと驚きます。また樋口氏の小説が出るのを楽しみにしています。 | ||||
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「民宿雪国」「日本のセックス」「さらば雑司が谷」の順に読みました。一貫しているのは、セックス描写が尋常ではないのと、裏社会の非日常的な世界を書いていると思います。その中に社会風刺もあり一気に最後まで読んでしまいました。上海に2回ほど行き現地の人と混ざって行動してきましたが、作者の感覚は、日本人の感覚というより、中国人的な発想のようにも感じました。こういう世界があるものかと驚きます。また樋口氏の小説が出るのを楽しみにしています。 | ||||
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破天荒な物語は、 いろいろな人も指摘しているけど、 舞城王太郎あたりの影響なのかもしれない。 面白かったが、1作でお腹いっぱい。 | ||||
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破天荒な物語は、 いろいろな人も指摘しているけど、 舞城王太郎あたりの影響なのかもしれない。 面白かったが、1作でお腹いっぱい。 | ||||
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水道橋博士のブログによく登場することもあり、アマゾンで購入。 すらすら読めて、しかも、情景が目に浮かぶ! こいつは面白い☆ | ||||
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水道橋博士のブログによく登場することもあり、アマゾンで購入。 すらすら読めて、しかも、情景が目に浮かぶ! こいつは面白い☆ | ||||
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水道橋博士が絶賛していたので期待して読みました。 最後まで読んでみて、先が気になるおもしろさがあり、 この人がこんな事を!という驚きがあり楽しめました。 映画をみているような感じです。 しかし細かいことを言うと、主人公が自分と同年代なのですが、言葉使いが古い所が…。 この言葉、今言わないよな〜と思う場面がいくつかありました。 もう少しそのへんのリアルさがあると良かったなと思います。 それから、主人公が本当にかっこいいのか、かっこつけていきがっている嫌な奴なのか、 どちらにも感じてしまい、あまり人物に惹かれませんでした。 登場人物それぞれに、好き嫌い関係なく愛着が湧けるともっと良かったなと思いました。 | ||||
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水道橋博士が絶賛していたので期待して読みました。 最後まで読んでみて、先が気になるおもしろさがあり、 この人がこんな事を!という驚きがあり楽しめました。 映画をみているような感じです。 しかし細かいことを言うと、主人公が自分と同年代なのですが、言葉使いが古い所が…。 この言葉、今言わないよな〜と思う場面がいくつかありました。 もう少しそのへんのリアルさがあると良かったなと思います。 それから、主人公が本当にかっこいいのか、かっこつけていきがっている嫌な奴なのか、 どちらにも感じてしまい、あまり人物に惹かれませんでした。 登場人物それぞれに、好き嫌い関係なく愛着が湧けるともっと良かったなと思いました。 | ||||
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