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(短編集)
漂流巌流島
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漂流巌流島の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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居酒屋の片隅で繰り広げられる歴史うんちく談義と、それによって明かされる「有名な」事件の真相の数々・・・というストーリ展開による短篇連作集。 鯨統一郎の「邪馬台国・・・」シリーズと趣きを一つにするもので、読者としてはどうしても比べてしまう。読んでみると、実は中身はかなり感じが違う。鯨作品は、基本的に対立する立場の会話がベースになっていて、丁々発止の議論がどんどん進んでいく中で、次第に真相が明らかになってゆく、というもの。一方で本作品は、かなりの分量の史料を引いている体裁をとっていて、一部古文表現(読み下し文にはなっているが)ということもあり、個人的にはとても読みづらいという印象。最後の謎解き(?)シーンは、なかなかおもしろいのですが。 解説で有栖川有栖も述べているが、ちゃんと史料をひいているあたり、歴史好きのミステリ好きにはたまらない作品なのだろう。一方で、ミステリは好きだが、歴史はどうも、という者から見ると、そんな硬い話は良いから、えぇーっ、という話を読ませてほしいなあ、という印象を強く持つと言う話はある。 その点、鯨の場合は、読者にすっと読ませる工夫をしている、ということなのかもしれない。 | ||||
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