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最終弁護



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【この小説が収録されている参考書籍】
最終弁護 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

最終弁護の評価: 4.67/5点 レビュー 6件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.67pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全6件 1~6 1/1ページ
No.6:
(4pt)

裁判に正義や真実を求めてはいけません

作者が資格を剥奪された元刑事弁護士ってことですが、どの程度リアルに書いているんだろう。ずさんな捜査と証拠捏造、いかれた判事や検事そして捜査官。ショーと化しためちゃくちゃな裁判。でもこれ傍聴したら最高に面白い見世物かもしれない。終わり方は大満足。
最終弁護 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:最終弁護 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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No.5:
(5pt)

次作「In Good Faith」の翻訳本が楽しみである。

グリシャム、トゥローを凌駕するリーガル・スリーラーの超新星に全米のベストセラー作家たちも脱帽!、と本書の帯に書かれていたが、確かにグリシャムの最近書かれた2〜3作品よりは面白かった。次作の「In Good Faith」が翻訳出版されたら必ず読んでみようと思う。はたして、J・グリシャム、S・トゥローを凌駕できるのか?・・今後が楽しみな作家の出現である。
最終弁護 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:最終弁護 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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No.4:
(5pt)

法廷シーンは少ないですが、作品としてすごくいいと思いました!!

法廷シーンはとても少ないです。
本件に関するもの以外にも、主人公の弁護士が平行して
引き受けている事件が描かれますが、ごりごり証人尋問シーンが
出てきて、どうしてこうして、っていうようなおきまりの
リーガルサスペンスではなかったです。
そのせいか、そういうのを期待して読んでいた前半部分は、
いつ裁判シーンが出てくるのかなぁとおもってじれました。
でも、平行している事件のそれぞれにいやあなところがあって、
そういうのが残り4分の1くらいあたりで、積もり積もって
読んでいる僕にも移ってきて、ほんとにこの仕事やだな、
と思ったりするようなうまさがありました。
そして、家族が描かれているシーンも相当多いのですが、
うっかりすると泣けちゃう感じでした。
残り4分の1か5分の1あたりからは相当なスピードで事件の審理が
進んでいくし、読んだ後は、さわやかまではいかないけど、
主人公ジョー・ディラードのために「ああ、よかったなぁ」と
思えました。
最終弁護 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:最終弁護 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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No.3:
(5pt)

無実の顧客

何故邦題を「最終弁護」としたのかは分からないが
読んでみれば原題の「Innocent Client」の方がよほどピッタリ来るのは自明であろう。
邦題に注文はあるものの 本作品、極めてお勧めである。
伏線の張り方が旨い。 
かつ 張った伏線を上手に収集しているので 読後感が素晴らしい。
ははあ こうなるのか と伏線箇所に戻って
もう一度読み返したくなる。
分類としてはもちろん弁護士モノ、法廷モノ であり
いわゆるリーガルスリラーと言えるだろう。
それほど型破りな構成ではないが ストーリーが良く出来ている。
テンポも良い。 
美しい被弁護人。エンジェル。  その怪しい後見人。 選挙を控えた地方検事。
法曹界からの引退を考えている主人公の弁護士。 妻キャロライン。 巡回伝道師の息子。
決して少なくはない登場人物が一人一人良く描けているので
物語世界に浸かったまま スイスイとページが進む。
これでデビュー作だそうだが とてもそうは思えない。
老練なベテランの作品だと評しても遜色ないだろう。
とにかく すっきりまとまった読後感が最高。 
是非 手にとって一読すべき。
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No.2:
(5pt)

リーガル・スリラー

一時期は食傷気味で、手が出なくなっていたリーガルものですが、
裁判員制度が始まったので、なんとなく手が出ました。
このジャンル、読み始めれば面白いものばかりなのも事実。
アメリカの裁判システムそのものが、
サスペンス小説というシステムにすごくマッチするからでしょうね。
そうすると、裁判員制度が定着した後の日本からも、
リーガルの傑作が続出するのかも……
何十年も先の話かもしれませんがね。
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No.1:
(4pt)

法に於ける真実と正義の問題に一つの解答を示した深みのある法廷スリラーの傑作です。

弁護士から作家に転進し大成功を収めたアメリカのリーガル・スリラー界期待の新星プラットが2008年に発表し絶賛された話題のデビュー作です。本書の主人公ベテラン刑事弁護士ジョー・ディラードの人生模様には著者自身の半生をそのまま写し取ったような類似点が多く、本書にアメリカ法曹界の実態を描くノンフィクション・ノヴェルの味わいを与えています。四十回目の誕生日を迎えるジョーは十数年に渡り成功した刑事弁護士だったが、以前から欺瞞に満ちた法曹界と司法制度に嫌気がさし、なるべく早く弁護士を辞めたいと思っていた。そんな彼の所へ新たに持ち込まれたのは巡回伝道師の殺人容疑を受け逮捕された若い女性エンジェルの弁護依頼だった。被害者はめった刺しの上に局部を切断された凄惨な姿で発見されており、エンジェルと会ったジョーは無垢で美しい彼女の無実を確信し自らの引退を飾る最後の仕事にしようと決意して依頼を引き受ける。本書の主筋は富裕なストリップクラブの経営者アーリーンが店に来た客の殺人事件から可愛い従業員を守ろうと奮闘する物語で、推理によって謎を解くミステリーというよりも意外性重視のサプライズ・ストーリーといえるでしょう。勿論真相を知るのが本書の最大の興味なのですが、主人公ジョーを取り巻く人間ドラマが丹念に描き込まれていて寧ろそちらの方が興味深いと思います。それは被害者の息子の狂信者が父親の名誉を汚したのを怨んでジョーをつけ狙い命を奪おうとするサスペンス・ドラマと、ジョーを利用して脱獄を図ろうとした狡猾な常習殺人犯や認知症の母と麻薬常習者の姉との確執に苦悩し精神崩壊に陥りそうになるジョーを信じて懸命に支える妻キャロラインを描く感動的な愛情ドラマです。著者は本書で法に於ける真実と正義の問題に真剣に悩みながらひとつの解答を示しており、深みを備えたミステリー作家として今後も注目して行きたいと思います。
最終弁護 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:最終弁護 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151781013

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