■スポンサードリンク


CANDY



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
CANDY (祥伝社文庫)

CANDYの評価: 1.50/10点 レビュー 2件。 Eランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点1.50pt

■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(1pt)

これをどう読めばいいのか?

本書は祥伝社の企画で全て書下ろしの400円文庫のうちの1冊として刊行されたもの。他の作品について読んだのは瀬名秀明氏の『虹の天象儀』のみで、他の作家がどれほどのクオリティの作品を著したのかは解らないが、とにかく鯨氏の手による本書は改行と一行空きが多い分量が少ない作品で、かつ破天荒なストーリー展開が繰り広げられるパラレルワールドを舞台にした物語となっている。

物語は記憶喪失の「あなた」が神が3つの世界のうち1つのみを残して抹消しようとしているとしているのを、どの世界を残すか決定権を持つことが出来る赤、青、黄のキャンディを手に入れるため、それぞれの所有者との戦いに挑むというもの。いわゆるバトル系の物語なのだが、本書はそんなストーリーよりも鯨氏の言葉遊びを楽しむのが正しい読み方だろう。

「あなた」の味方に付く日ペンの巫女ちゃんの部下シャーリーズ・エンジェル、敵のダイオ鬼神、残り2つのキャンディを所有する敵がビッグ伴と阿武能丸、予言者がいる<忘れチッククラブ>、コドモオオトカゲ、キャンディを狙うくノ一華幻嬢女(加減乗除)に根尾那智などどこかで聞いたような名詞がパロディ化されて登場する。

後半に行けば行くほど団地街平行棒、網仮膜下出血、東京ドーモ学園、デルフォイの信託銀行、最古セラピストとどんどんエスカレートし、次にはダライ・マラ、秘打・高山、カップニードル、あゆみの呪いとほとんどダジャレに近い、しかも小学生レベルのネタが続く。

とにかく言葉遊びが全編に亘って横溢しており、正直に云って3つの世界のうち1つを救うための戦いというメイン・ストーリーはもはやどうでもいいくらいで、鯨氏が次から次へと繰り出すナンセンスギャグを楽しむのが吉だろう。

しかし読者自身を現在住んでいる地球とは異なるパラレルワールドに引き込むために二人称叙述を選択したようだが、あまり成功しているとは云えない。なぜなら主人公の主観がかなり物語に入っているからだ。つまり「あなた」という名前の主人公の三人称叙述のようにしか読めなかった。

しかし前回読んだ『千年紀末古事記伝ONOGORO』でもそうだったが、下ネタ、特にセックスネタが鯨氏の作品にはよく登場する。本書でも必ず出てくる女性はグラマラスかつ美人で、物語の分岐点では意味もなくセックスが介在する。安っぽい三文小説を読んでいるかのようだ。

小さい頃に読んだやたらとウンコが登場する意味無しギャグマンガを小説に仕立てたような子供じみた作品か。但し本書はウンコの代わりにセックスが頻出するのだが。

駆け出し作家が出版社からの執筆依頼に全て応えていた頃に書かれた走り書き小説の類というのは酷評過ぎるかもしれないが、正直何を書きたかったのか作者のテーマがはっきりと見えない作品だった。


▼以下、ネタバレ感想

※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[]ログインはこちら

Tetchy
WHOKS60S
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(2pt)

CANDYの感想

一言で言うなら、「くだらない」。
狙ってる感の強い言葉遊びが多く、ユーモアミステリっておっさんの駄洒落の事?と思う程です。
中身もありませんし、身内と居酒屋で酒飲みながらやってくれと思いました。

tiromaro
C2J8EMD4

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!