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誘拐犯



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【この小説が収録されている参考書籍】
誘拐犯 上 (創元推理文庫)
誘拐犯 下 (創元推理文庫)

誘拐犯の評価: 7.00/10点 レビュー 1件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

14歳の少女たち、その母親たち、アラフォーの女性刑事、みんなややこしい

イギリスを舞台にしたミステリーで人気のドイツ人作家の「刑事ケント・リンヴィル」シリーズ第2作。ヨークシャーで起きた14歳の少女が連続して行方不明になる不可解な事件に、管轄外のスコットランド・ヤードの女性刑事が単独で挑むミステリー・サスペンスである。
実家を処分するためにヨークシャーに来たケイトは宿を取ったB&Bで、その家の娘・アメリーが行方不明になる事件に巻き込まれた。同じころ近くで一年前に失踪した少女の遺体が発見されたため、連続少女誘拐殺人かと思われたのだが、アメリーは嵐の夜に港で通りがかった二人の男性に助けられた。しかし、アメリーは救出時までの記憶が消えてしまっていて、誘拐犯につながる手がかりは全く得られなかった。管轄外のため躊躇していたケイトだったが、アメリーの両親に懇願されて密かに調査を開始する。すると、ここ数年で他にも消えた14歳の少女たちがいることを発見し…。
複数の少女失踪事件が複雑に絡み合い、事件の構図がなかなか見えて来ず、ストーリーはどんどん広がっていく。さらに、関係者家族の人間模様、ケイトと地元警察の微妙な力関係も重なり、最後まで予断を許さない読み応えがあるサスペンスである。ただいかんせん、主役のケイトをはじめとする主要な女性たちのキャラクターが暗くて、どんよりして、おおよそ共感を誘うものではないため、途中で中だるみしてしまうのが欠点である。
生きづらさを抱える女性の心理描写が好きな方にはオススメできる。

iisan
927253Y1

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