■スポンサードリンク


砂男



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
砂男(上) (海外文庫)
砂男(下) (海外文庫)

砂男の評価: 7.50/10点 レビュー 2件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.50pt

■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

こういう小説好きです!

ドロドロとしたものが好きです。
「砂男」は正にピンポイントでした。
ケプレル氏の本は三冊目ですが、こういう感じだとどんどん読めそうです。
(というか、一冊既読でそれも好みでした。)

物語は意表をつくもので、そこに目がいきがちですが、人間の「闇」が上手く描写されていてその点が良かったです。
期待の持てる作家さんです。

ももか
3UKDKR1P
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

いろいろ無理な設定が多いが、エンタメとして楽しめる

母国スウェーデンをはじめ国際的にベストセラーなのに、なぜか日本では翻訳が途絶えていた「ヨーナ・リンナ警部」シリーズの第4作。人間の悪意の塊のようなシリアルキラーと警察の攻防をスリリングに描いたサスペンス・ミステリーである。
吹雪の夜、13年前に行方不明になり死亡宣告されていた少年・ミカエルがフラフラの状態で発見された。彼が「砂男に誘拐された、妹のフェリシアがまだ監禁されている」と語っていると知った国家警察のヨーナ警部は強い衝撃を受けた。当時ミカエルとフェリシアの事件を捜査し、犯人としてユレックを逮捕し、閉鎖病棟に収容したのに、なぜミカエルたちは監禁され続けていたのか? 凶悪なシリアルキラーであるユレックを崇拝する模倣犯か、ユレックが病棟から誰かに指示を出しているのか? 一刻を争う状態で命の危険にさらされているフェリシアを救出するために警察は、ユレックの元に公安警察のサーガ警部を送り込む、極秘の潜入作戦を開始した。悪意の塊で極めて高度な頭脳を持つユレックに、たった一人で挑むサーガ警部の無謀な挑戦は成功するのだろうか?
13年にもわたって監禁され、命の危機が切迫している被害者を救出するための精神病院の閉鎖病棟への潜入捜査という仕掛けが度肝を抜く。さらにユレックの超人的な人心操作力、執念、その背景となった犯行動機など、どれをとってもかなり型破りで、北欧ミステリーというよりアメリカのサイコ・サスペンスに近い作品と言える。したがって、事件の背景となる社会問題、人間ドラマを味わうというより、奇抜なアイデアとぎりぎりのサスペンスを味わうエンターテイメント作品として読むことをオススメする。

iisan
927253Y1

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!