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罪と罰



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罪と罰の評価: 7.50/10点 レビュー 2件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.50pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

罪と罰の感想

ミステリー好きで、絶対外せない一冊を上げろと言われたら、本書だと思います。倒叙ものの王道です。

読み終わった直後の感想は、感性のメーターを振り切っているので、どひゃー、というぐらいです。
本当に、どひゃー、となった後、数日して整理すると初めて細部が見えてくる。そんなすごい作品です。どうして、ミステリーのランキングに上がらないのか不思議です。
これを超えるミステリーなんて、世界には片手で数えるしかないんじゃないでしょうか・・・・
読んだのは今から20年も前なのに、いまだにいろいろ覚えています。

刑事がだんだん外堀を埋めて近づいてくる、そのときの主人公の心理描写がものすごいです。
わずか数日のお話にこのド厚い書籍になるのですから当然なのですが、情景の描写が緻密すぎるほど緻密です。
途中、ある酔っ払い(マルメラードフさん)の、人間とはどんなものか酔っ払いながら語り続けるところが秀逸で、何度も読み返したくなるところがあります。
出始めは飲んだくれである一部の特別な人間を説明したものと思わせながら、全ての人間の怠惰を完全に代弁しているところが好きです。そのあたりの読ませ方はすごいと思います。
最後まで、気を抜けるところがありません。

私は慣れてしまったのですが、難を一つ上げますとロシア人の名前は長くてなかなか覚えにくいことです。
また、知らないとロシア人の習慣に戸惑うこともあるかもしれません。
同じ家族名が男性と女性で、マルメラードフ、マルメラードワ、と変わったり、愛称形といって「ソーニャ」→「ソーネチカ」(日本でいえば、「愛子」→「愛ちゃん」)のように、同じ人物が断りなしに違った名前でよばれることがあります。
(このあたりは、訳者によっては解説してくれるかもしれませんが)

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注意があります。訳者によっても書籍の評価は変わるのかもしれません。私が(20年ほど前に)読んだのは、江川卓さんの訳ですが、訳者によっても印象が変わってしまうようです。
購入は、他のレビュアーの意見も参考にしてみてください。

absinthe
BZLMTCHK

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