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指名手配



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【この小説が収録されている参考書籍】
指名手配 (創元推理文庫)

指名手配の評価: 9.00/10点 レビュー 1件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点9.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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(9pt)

ハードボイルドの王道、文句なし

アメリカでは新作が発売されるたびにベストセラーになるという「コール&パイク」シリーズの第17作。日本では初期の6作品のみ邦訳され、7作目以降は中断されていたのだが、シリーズ外の「容疑者」が人気を博したことから再注目され、19年ぶりに翻訳出版に至ったという。アメリカでの人気のほどが納得できる、ハードボイルドの王道を行く作品である。
シングルマザーのデヴォンはひとり息子のタイソンが最近、ロレックスや高級な衣服を身に付け、自分の部屋に大金を隠していることを心配して、よからぬ仲間がいるのではないかと、コールに調査を依頼する。コールが調査を進めると、ロレックスが盗品であるだけでなく、タイソンと仲間の3人が高級邸宅ばかりを狙った連続窃盗事件を起こしていることが分かった。コールはデヴォンに真実を告げ、自首することをすすめたのだが、タイソンが身をくらませてしまった。警察が逮捕する前にタイソンを見つけ自首させようとするコールだったが、謎の2人組の男がタイソンと仲間を追っているのを知った。この2人組は凶暴で、周辺では死者が出始めていた。2人組、警察の追及をかわしながら、コールとパイクはタイソンと仲間の行方を追う・・・。
主役の二人がカッコいい。中年ではあるが身体強健、精神堅固、しかも女性や子どもに優しい、典型的なハードボイルド・ヒーローである。さらに、悪役の2人組もストーリーが進むほどにじわじわと味わい深くなり強い印象を残す。事件の解決プロセスも説得力があり、どんどん引き込まれていく。
シリーズ作品ながらこれまで未読でも違和感無く楽しめる。ハードボイルド・ファン、バディものファンには絶対のオススメである。

iisan
927253Y1

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