■スポンサードリンク
指名手配
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
指名手配の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.78pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
守られる者に守られるべき値打ちがなく、生命の危険をかけて報酬の話もせずにボランティアで仕事に打ち込む私立探偵に対して、同調しながら読むことができませんでした。危機一髪での相棒の援護も、さすがにご都合主義が過ぎて・・・。なぜ犬のマギー登場作よりこちらが優先的に翻訳されるのかわかりません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読みやすい(訳者の方にも感謝)し、あきずに最後まで読めます が、以下ネタバレあり 高級住宅の警備システムをバカにしすぎ 人為ミスは多いみたいな記述で補ってましたが、連続窃盗のリアリティがない 犯人をかばう、助けようとする主人公に感情移入できない 遊びのために窃盗しまくっているアホガキですよ 死のうがどうなろうが、自身を危険にさらしてまで助ける価値などないと思います 犯人二人組が殺しまくる理由も弱い 異常者という括りではないし、 そもそも顔を見られた人間をすべて殺しているなら まだしもそうでもないわけです と、不満点は多々ありますがそれでもおもしろかったとは言えます 作者に対して期待しすぎなのでしょうね 今後もどんどん翻訳作品が出版されることを願います | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
囲碁が はいらない。麻雀 将棋はOKなのに! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
犬と探偵が出てくるシリーズと勘違いしていました、同じ作家でも別シリーズでした。 登場人物それぞれの視点で話が進んでいくので、なかなか進展がなく、途中はかなり飽きました。 主人公のエルヴィスは子供好きな探偵です。ですので、登場した子供達はみな見せ場を持っています。 エルヴィスはベトナム戦争に徴兵された元軍人の設定ですが、優しい(ナイーブとも言える)性格なので、ハードボイルドを気取ってもどこか力が抜けています。 本国では30年以上続く人気シリーズらしいです。私は犬の相棒が出てくるシリーズの方が好きでした。次作こそはそちらの翻訳になりますように。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
容疑者のスコットとマギーの物語ではまりましたが、前作で活躍半分、今作はコールが主人公なら別シリーズとしてほしいです。 きっと作品としては面白いのでしょうが、マギーが出なそうなので購入しませんでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
底抜けに優しいコール&寡黙なパイクのシリーズが本格的に復活ですね〜。窃盗を繰り返したティーンエイジャーたちを守るため、あらゆる手を尽くすコールの根底には、やはり人に対する優しさがある。ラストには大きくなったベンも登場し、まるで本物の親子のようで、実に微笑ましい。続編が待ち遠しいシリーズだ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作家は女性の描き方がうまい。訳者もあとがきでそう言っている。そう。実に巧いのだ。主要登場人物のみならず、ワンシーンのみ登場するだけの脇役に至るまで、こと女性に関しては個性が際立っている。作者はよほど女性から痛い目に遭っているのかもしれない。あるいはとても優しくて女性にもてる作者の人間観察力がそうさせるのかもしれない。 さて、ともかく。スコット&マージという捜査犬シリーズを離れ、いよいよエルヴィス・コール&ジョー・パイクという作者のメイン・シリーズである。ぼくには初読である。しかも新作。二人の単独シリーズとしては何と19年ぶりとなるらしい。何故? Why? 無論、『容疑者』『約束』と、捜査犬マージの大活躍により、本シリーズのこちらも再会に至ったのだ。読者も読者だし、作者も作者である。何より、マージ様々なのだ。 女性の描写は際立っている。それに比して、コール自身はあまり色のない、地味で堅実な私立探偵である。スペンサーみたいに料理は上手だけど、恋愛中の女性は、前作『約束』で知り合った超多忙の大物警察官であり、電話二本の通話という形でしか、ここでは登場しない。食事を一緒に、という約束をして、それが仕事で流れたくらいだから、まだ深い恋愛関係にはないのかもしれない。 代わりにと言ってはなんだが、コールは猫と一緒に暮らしている。不機嫌な猫。名前すら与えられていないみたい。「猫」というように「私=コール」は描写する。その突き放した関係が、何とも独身男と猫のリアリズムである。コールにはまた、別れた妻とその子供が、ルイジアナのバトンルージュにいる。遠い。別れた妻とはうまく行っていないものの、子供は時に一緒の時間を過ごすらしい。家のテラスで、テコンドーとカンフーを組み合わせた技を、二人で伝授し合うシーンが少しだけある。コールの愛すべき人間性だ。 さて本作の事件。「悪党」としか登場人物表で紹介されていない二人のでかい男のコンビが、全編を通して暗躍する。そう、「悪党」。彼らは窃盗犯の若者トリオを捜していて、次々と関係者から情報を絞り出しては殺してゆく。残忍極まりないが、二人の道中は不思議な対話に満ちている。タランティーノ映画とも違う。もう少しフリークな感じで。病気な感じで。どこか、心底怖くなるような二人。 逃げ回る窃盗犯若者トリオのうち一人が彼らに追われる。残るは少年と少女。コールは少年の母親から捜索依頼を受けたのだ。少年の母親の個性も際立っている。強い。怒りを秘めている。少年への愛に溢れ、張り詰めてている。さらに少女アンバーの個性が凄い。アンバーの母も姉も強烈である。これでは、世界は、女たちによって振り回されているんじゃないかと思ってしまう。作者の手を離れ、暴れ出しているようにしか見えない女性たち。それを遠慮がちにガードしてゆくコール&パイクという図。 彼女らを、暴力で虐げようとするのが、件の悪党二人。勧善懲悪ならわかりやすいのだけど、コールが保護する少年少女も多重窃盗犯で破れかぶれの身なのだから、警察の出る番はほぼない。闇の中を逃げ回る者とそれを追う者、それを解決しようとするコール&パイク。三つ巴の回転木馬が回る。法の裏側で。これまた女性警察官カセットをなだめつつ、だまくらかしつつ。 からっとして残酷でタフなLA産ハードボイルドである。それでいて心が熱くなるヒューマンな物語でもある。コール独自のルールで解決に導くやり方と、覚悟。完璧に近い探偵の印象は、前作でも感じさせてくれた。過去作品にも手が出したくなる、これは実に厄介なシリーズである。 次作はまたコール&パイクらしい。しかし主人公はパイクの方のようだ。いつも暴力の側を分担する寡黙でストロングな相棒の。アメリカではこの6月に上梓されるとのこと。コールたちの世界を縦横に走り抜ける自由闊達な女性たち。彼女たちとの再会や、新しいじゃじゃ馬との出会いが、何よりも楽しみな気がしてならない。 本作では、最も壊れていながら何よりも生命感を感じさせ、終始元気だった少女アンバーに、最優秀インパクト賞を! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「指名手配("The Wanted")」(作:ロバート・クレイス 創元推理文庫)を読む。 ストーリー展開は、少し平板だと思います。 但し、チャンドラー、ロス・マクドナルド、そしてマイクル・コナリーの”西海岸”とはいい意味で異なる純正の私立探偵小説シリーズとしての存在感を示して(アクチュアリティ、風俗描写、そして勿論コール&パイク)、飽きることはありません。それは、ボストン+スペンサー・シリーズを読み続けていた感覚と似たようなものなのだと思います。エルヴィス・コールは、大袈裟に愛を語らない分だけ、スペンサーよりも信用に値するかもしれません(笑)。尚且つパイクに至っては、もう何も言うことはありません。作者のプロフェッショナル・ライティングを楽しみながら、今回もまた一気呵成に読むことができました。 そして、<第一部・裕福な人々>の7章を読みさえすれば、この作者の力量を伺い知ることができるのだと思います。 「わたしには子供がいない。猫が一匹いる」 (Kindle の位置No.839-840) 抒情を叙事して。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
エルヴィスが戻ってきた. 出版予告を目にして心が久々に踊った.日本語訳が途絶えて以来,辞書を片手に頑張って読み続けてきた.そのかいあってか原書に空気の違いを感じるようになり,新作が出るとすぐに取り寄せてまあなんとか読めるくらいにはなった. だがより多くの人が手にできるようになったことはとても喜ばしいことだ. マギー&スコットシリーズをすでに読んだ方にはわかって頂けると思うが,クレイスが書く文章は極めて視覚的である.それゆえ原書もとりつき易いと思うので挑戦してもらいたい.読み進んで困ることがあればいまは優れた日本語訳がある.素晴らしいことではないか.そしてぜひとも他の作品群もさかのぼって読んでもらいたい.魅力的な作品に出会えるはずだ.なお過去の日本語訳は古書で安く買えてしまうので本作を気に入った方はそちらも漁ってみることも勧める. 内容についてちょっと触れておこう.本作のあとがき,そしてこれまでの評などでクレイスの女性の描き方が卓抜であることは紹介されてきたが,ぼくは少年少女の描き方もまた優れていることを記しておく.今回の作品に登場する少年少女もしかりであるが,コールやパイクの少年時代を描いた作品(未訳),かつての恋人の息子であるベン(邦訳あり.本作の回想シーンにも登場)は必読だ. 最近の翻訳3作品がきっかけとなって一連の作品が再販,翻訳出版となるとは今日の流行りからいって正直考え難いのではあるが,ぼくはこれからもクレイスの作品を読み継いでいく. | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!