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断片のアリス



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【この小説が収録されている参考書籍】
断片のアリス (新潮文庫nex)

断片のアリスの評価: 6.00/10点 レビュー 1件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.00pt

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(6pt)

断片のアリスの感想

ログアウト不能のVR空間。仮想空間には存在しないはずの痛覚が発生し、閉じ込められた館内で殺人事件が発生。
現実世界は災害により退廃し、仮想空間内で暮らす近未来のSF模様。ログアウト不能により状況の手掛かりを得る為に館まで向かう話は冒険ファンタジー。たどり着いた館内での事件はデスゲーム+ミステリ。と言った具合に色んなジャンルが展開します。
ここは好みの分かれ所だと思う点で、多ジャンルが読めて好きという人もいれば削って内容を濃くした方が良いと思う人もいるはず。私は後者。館まで向かう前半は必要ないのでは?制作途中で物語の方向転換をしたのかなという印象を受けました。設定が繋がっておらずバラバラな印象です。
VR空間内のルールが不明なのでミステリとして読むのも難しい。殺人で返り血を浴びたとしてもアバターの着せ替え機能でクリーンニングできる為犯人が特定できないなど仮想空間を利用した設定は面白いが、こういったゲーム感覚を知らない人はチンプンカンプンかと思う。場面の想像がし辛い文章なので個人的になんとなく『ソードアートオンライン』『不思議の国のアリス』、その他デスゲーム、バトルロワイヤル系の作品の景色を頭に浮かべながらの読書でした。

300P台の本中、200P過ぎるまでしっくり来ない作品でした。ですが終盤の結末は見事。この結末を最初に構想してから本作を描いたのかなと思うぐらいよく出来てます。SFやゲーム作品で結構見慣れておりますが、終わりよければ印象良しという作品でした。

▼以下、ネタバレ感想

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