散り行く花



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初公開日(参考)2017年08月
分類

長編小説

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散り行く花

2017年08月23日 散り行く花

それは女性がいま以上に窮屈に生きざるを得なかった時代―「僕には、罪を背負った女の匂いが、見えるのです」美人画で有名な絵師が告白する相手とは。一度も愛情をもてなかった寝たきりの夫に不実を責められた妻。父親の借金のかたに自分を売りとばした女衒と運命の再会をした遊女。折檻を受け続けた挙げ句、いまでは父から粘つく目で見られている娘。「家族みんな死んじゃった」と告白した後、ひとり北へと旅立った妾。年間ベスト級の哀切極まる傑作ミステリー!!(「BOOK」データベースより)




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No.1:
(5pt)

女たちを縛りつける因習と、身中の深い業を描いた傑作

ときは大正。罪を犯した女たちの視点で語られる、四編からなる連作短編集。

陋習の軛から逃れんと、あるいは禁忌に触れた生き方を貫かんとして、大きな罪に身を染める女たち。その罪の内容は、読者にも明かされる。当時の捜査能力では、警察は、犯人である女たちに辿り着くことができない。

ところがここに、美人画を生業とする画家が全編に登場し、情況証拠と聞き込み、供述の矛盾だけで女たちを追い詰め、自白に導いてしまう。ただ、罪から解放された女たちの美しさを描くためだけに。

この画家の推理が、見事。ネタがばれるため詳しくは書けないが、読者を騙すトリックが随所に埋め込まれており、最後まで何度も何度も騙された。

ミステリー的な面でも読み応えがあるが、自分の望むままには生きられなかった女たちの哀しさが、何より胸に沁みた。

巧みに本編と絡み合っているプロローグとエピローグもまた、秀逸。最後まで読みきると、装丁が、この作品の世界観を的確に表していることもわかった。

哀しみに満ちた物語だったが、読み終えると、その中に仄かな光を見つけたような不思議な余韻に浸っている。よい作品に出会った。
散り行く花Amazon書評・レビュー:散り行く花より
4062206927



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