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(短編集)

嵐の夜: ストレンジ・ハイウェイズ3



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【この小説が収録されている参考書籍】
嵐の夜―ストレンジ・ハイウェイズ〈3〉 (扶桑社ミステリー)

嵐の夜: ストレンジ・ハイウェイズ3の評価: 7.00/10点 レビュー 1件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

一長一短

5編の長短編が含まれた作品集。
順を追って感想を述べると、まず「ハードシェル」。これはクーンツお得意の異形物サスペンス。

次に「子猫たち」。これは奇妙な味の短編とでも云おうか。正直、最後のオチはよう解りません。

「嵐の夜」はこれまたSF。しかしこれは設定が非常に優れている。ロボットが地球の最高知能生存者として生活する未来。二世紀を寿命として作られているため、非常に頑丈でスリルを味わうのを何よりも欲している。そんなロボット達が従来得ている能力を最小限のものとし、山中へ狩に出た際に遭遇する最強の獣“人間”。自分としてはこれがベスト。

作者お気に入りの「黎明」は実は各評論でも評価が高いもの。思っていたよりも後味がすっきりしなかったせいか、私としてはさほどいいとは思えなかった。

最後は長編『夜の終わりに』の改稿版「チェイス」。最初の事件の発端は読んでいて思い出したが、後の展開はほとんど忘却の彼方にあったので実はどう改稿されたのかが解らない。数ある初期作品の中でこの作品を改稿する物として選んだ動機は最後のあとがきに詳しいが、それを読んでも何故この作品を?という疑問は拭えなかった。

この1~3巻までの『ストレンジ・ハイウェイズ』シリーズはそのヴァラエティに富んだ内容からクーンツの作家の資質が全て凝縮されている、という意図で編まれた物だろうと思うが、私としてはどれも不完全燃焼といった感じ。クーンツはやはり長編作家だと思うがどうだろうか?


▼以下、ネタバレ感想

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Tetchy
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