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(短編集)

夜の淵をひと廻り



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【この小説が収録されている参考書籍】
夜の淵をひと廻り
夜の淵をひと廻り (角川文庫)

夜の淵をひと廻りの評価: 8.00/10点 レビュー 2件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

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No.1:
(7pt)

夜の淵をひと廻りの感想

異色な警察官物語。著者初読書。
交番勤務のシド巡査。自分のいる街で知らない事があるのは気に入らない。住人の生活スケジュール、給与明細までなんでも情報は欲しい。同僚には一歩間違えれば犯罪者のストーカーと言われる。そんな人物が主人公。設定も面白いが、場の表現や語り口調が面白い。雰囲気はコミカルなのですが扱う事件はサイコホラーや怪奇小説に近い。事件と表現の温度差を楽しく感じました。
読んでいて感じる雰囲気は、平山夢明の狂気や江戸川乱歩の幻想をシド巡査のコミカルさで包んでマイルドにした感じ。
9つの短編集の中では『新生』が好み。ただ、単品として楽しめたという分けではなく、順番に読んでシド巡査や場の雰囲気を捉えたうえで読む『新生』は狂気や虚無感を感じました。真相もちゃんと現実的にまとまっているのでわかりやすい。
幻想的で結局なんだったのか分からないエピソードもあるので、好みが分れる作品だと思う。個人的には新鮮な読書で楽しめました。

egut
T4OQ1KM0

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