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夜光曲: 薬師寺涼子の怪奇事件簿



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夜光曲: 薬師寺涼子の怪奇事件簿の評価: 3.00/10点 レビュー 1件。 Eランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.00pt

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No.1:
(3pt)

スケールダウン甚だしい

薬師寺涼子シリーズも6作目。最近はパリ、香港、バンクーバーと海外を舞台に活躍する話が多かったが、今回はお膝元の東京を舞台に活躍する。

そのせいか、どうもコレといった売りがないような気がした。登場人物も泉田&涼子コンビを取り巻く室町由紀子、岸本、マリアンヌにリュシアンヌと定番キャラクターが全て登場するが、それに加えて何かという物がない。
今回の敵役である黒林道義も断片的に登場する物の、前作『黒蜘蛛島』に出てきたグレゴリー・キャノン二世のような特徴というか外連味がない。東京都内で起こる人喰いボタル、ネズミ、ムカデの大量発生に関する真相も単純に黒林氏の研究成果によるもので終わっており、展開としては非常にストレートである。捻りがあるとすれば、ゼンドーレンで起きた防衛大臣誘拐事件の真相ぐらいか。

今回はスケールダウンしたと云わざるを得ない。そして前作の感想にも書いたが、やはり涼子が無敵すぎ、クライマックスが派手なだけで、スリルがない。シリーズも6作を数えるようになったからには、そろそろ涼子を苦しめるライバルの登場が必要ではないだろうか?
あと泉田と涼子の間の進展を見せるなど、シリーズの転換を次回は期待したい。

Tetchy
WHOKS60S

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