水妖日にご用心: 薬師寺涼子の怪奇事件簿



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初公開日(参考)2007年11月
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長編小説

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水妖日にご用心 薬師寺涼子の怪奇事件簿 (講談社文庫)

2010年12月15日 水妖日にご用心 薬師寺涼子の怪奇事件簿 (講談社文庫)

某国の王室をめぐる事件にお涼さまが挑む!美貌と才能を持つ超エリート警察官僚の薬師寺涼子。通称・お涼さま。今回は某国の王子様が来日するがお涼さまの前で暗殺!? いったい何故? 大人気シリーズ。 (「BOOK」データベースより)




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水妖日にご用心: 薬師寺涼子の怪奇事件簿の総合評価:4.41/10点レビュー 51件。Eランク


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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

案外しっかりT〇Rを愉しんだのでは?

今回の物語の舞台は東京ザナドゥ・ランドと警視庁内部。前者は千葉にあるのに東京という名前を冠し、さらに愛くるしいキャラクターで日本では無類の人気を誇るアミューズメントパークという説明から、名前を呼ぶのも公共のメディアでは著作権の関係から憚れる東京ディ〇ニー・ランドのことを婉曲的(?)に指したものであるのは明白。

この東京ザナドゥ・ランドについて述べる内容が特に辛辣。グリム童話やアンデルセン童話を堂々と流用し、恰も自家薬籠中の物のように振舞うといった件はその極致だと思った。
かようにこのシリーズは田中氏が日頃抱えている日本の政治と歪んだ社会のシステムへの不満という毒を存分に吐くために書かれているといっても過言ではないほど、本書は痛烈な皮肉と罵倒に満ちている。

例えば本書に登場する外務大臣はマンガ・アニメ好きのA元大臣をモデルにしている。その描写と人物説明に込められた皮肉はこれまた強烈で田中氏がいかにこの政治家を好きではなかったのかが目に見えて解るほどだ。

しかし本書にも書かれているが本書刊行当時2007年12月では次期首相の有力候補だったA元大臣が実際に首相となったのに、文庫が刊行されたちょうど3年後にもはや彼が首相だったのは遠い昔となり、彼の退陣後、与党も変わってしかも首相も2人も変わっているというたった3年間での日本の政治の激変振りに思いを馳せると呆れるしかない。

今回の敵はゴユダという名のワニ人間。メヴァト王国に昔から存在し、時に君主に成り代わって国政を支配していた怪物である。メヴァト王国は作者の産物であるから、これは全くの田中氏の創作か、もしくはメヴァトが位置する周辺の国、インド、ネパール、チベット、ミャンマーのいずれかの国に昔から伝わる言伝えから取ったのかは解らないが、それにしてもワニ人間とはちょっと発想が貧困のように思う。

そういえばこの薬師寺涼子シリーズは筆致や設定はライトノヴェル風だが、書かれている内容は必ずしも中高生が読むほど健全ではない。
主人公の涼子は己の財力を傘に堂々と買収を持ちかけるし、相手の弱みを握って常に優位を立とうとし、恐喝を行いもする。つまり情操教育上、あまりよろしくないのだ。
前にも書いたが、このシリーズは田中氏が日本の現状に対して声高に存分に不満を並べ立てるために書かれている節があるので作者の想定する読者層はもっと高い年齢層にあるのだろう。逆に大学生や社会に出た若者には日本という国の歪みを認識させるのに実にとっつきやすい読み物かもしれない。

しかし前作も軽井沢で今回も東京と舞台が日本。それまで海外を舞台にしていたことを考えると取材費の縮減という創作の外側の台所事情が気になるところだ。
とはいえ、今回の舞台の東京ザナドゥ・ランドのモデルとなったテーマパークのオフィシャルホテルについて作中で書かれていることから取材のために宿泊したと察せられるので、それなりにやはり取材費は割かれているのだろう。う~んこんなことを感想に書くなんて私もずいぶん卑しくなったものだ。


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No.50:
(4pt)

親子二代で・・

私が高校生の頃に銀英伝で田中芳樹先生にはまりました。
アルスラーンや創竜伝等の作風が透きで結構読みました。
今作もそこそこ古く、こちらの作品は読んでいませんでしたが、なんと今回は大学生の愚息が所望したんです。
相当嵌まっておりまして、このシリーズ全部読むんだと息巻いております。
まさか親子二代で先生の作品に嵌まるとは、銀英伝を読んでいた時には思いもよらなんだ。
と、レビューにもならずにすんません。
本当のレビューは愚息に書かせます。
(o≧▽゜)o
水妖日にご用心 薬師寺涼子の怪奇事件簿 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:水妖日にご用心 薬師寺涼子の怪奇事件簿 (講談社文庫)より
4062768216
No.49:
(2pt)

受け身の涼子

敵役に強烈な半魚姫が現れて、こりゃいいぞと思ったが、薬師寺涼子自体のはじけぶりはちょっと受け身で消化不良気味かな。半魚姫は生きているで、まだ戦いは続くというところか。
水妖日にご用心 薬師寺涼子の怪奇事件簿 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:水妖日にご用心 薬師寺涼子の怪奇事件簿 (講談社文庫)より
4062768216
No.48:
(3pt)

まあまあかな

オチがあっけなくて、つまらかった。 もっと泉田クンが活躍するのを見たかったのですが。 女王陛下の暗躍もイマイチだし、夜光虫の方が面白かったですね。 まあファンなら読むべし。
水妖日にご用心 薬師寺涼子の怪奇事件簿 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:水妖日にご用心 薬師寺涼子の怪奇事件簿 (講談社文庫)より
4062768216
No.47:
(5pt)

とても気に入りました

どこに行っても売っておらず、前々から欲しかったので、ずっと捜しており、ようやく手に入れることができて大満足です。
水妖日にご用心 薬師寺涼子の怪奇事件簿 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:水妖日にご用心 薬師寺涼子の怪奇事件簿 (講談社文庫)より
4062768216
No.46:
(2pt)

政治ネタは創竜伝だけで…

今回、社会風刺的なネタが多すぎて、どうにもついていけません…
あからさまに田中氏が嫌いな政治家をモデルにした人物に対する批判(某都知事や、『漫画好き』のあの人など)を込めた文が多く、作者の思想を押し付けられている不快感があります。
そういうネタを売り物(?)というか作品の色にしている『創竜伝』等でやるならばまだしも
ライト色の強い痛快娯楽作品であるこのシリーズでやってほしくありませんでした。
社会の愚痴を書きたいのならば、田中氏は小説家でなく政治評論家にでも転向するべきでしょう。
また今回、某浦安のテーマパークがモデルと思わしき遊園地を外国資本の企業として、その原作者とともに批判的に描かれていたりもしましたが、
現実の某浦安のパークは日本の一企業がライセンス契約して、ほぼ独自路線で作っている事を田中氏は知らないんでしょうか?(ちなみに、この本を出版している講談社もスポンサーの一社だったような?)

銀英伝やアルスラーンなどの壮大な大河ストーリーに魅せられファンとなった人間からすれば、
最近のこじんまりとした時事的風刺ネタばかり内容はとても同じ人間が書いた作品に思えません
作者当人としては、こういうのを書いてた方が楽しいのかもしれませんが……
水妖日にご用心 薬師寺涼子の怪奇事件簿 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:水妖日にご用心 薬師寺涼子の怪奇事件簿 (講談社文庫)より
4062768216



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