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明日の記憶



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【この小説が収録されている参考書籍】
明日の記憶
明日の記憶 (光文社文庫)

明日の記憶の評価: 7.80/10点 レビュー 5件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.80pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全5件 1~5 1/1ページ
No.5:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

明日の記憶の感想

サイト内を流していると、表題の書籍が眼に留まった。
A評価ではないか!しかも、著者は知っている。
かつて「噂」という著者作を読み、高評価を付けた記憶がある。
あのラストの衝撃を思い出し、期待大で読み進めた。もちろん事前情報なしで。

それでその結論だが、なんと「噂」とは全く正反対の純然たる非ミステリ小説であった。
読み始めてすぐに気づく。これってミステリー本じゃないねって。
「若年性アルツハイマー」を扱った夫婦愛、家族愛を伝える切ないストーリーである。
でも、どんどん引きこまれる。当方のような年齢になると、他人ごとではありません。

主人公は、50才で発症した広告代理店営業部長の佐伯。
彼の家族構成は妻と結婚式を控えた一人娘の三人。
物語は主人公の一人称でラストまで語られます。
50才と言えばまさに働き盛り。
その主人公の記憶が少しづつ失われる過程と、揺れ動く心情がリアルに描かれ、ある意味怖いです。下手なホラー小説は笑って流せるが、こちらは正真正銘の怖さ、自分自身の将来と重ね合わせてしまいます。でも著者は、この怖さを軽妙洒脱に笑いを交えて描いていきます。
ミステリー本ではないのだが、主人公やその妻は、最後にどのようなエンディングを迎えるのだろうかと、気になって引きこまれます。

▼以下、ネタバレ感想

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マッチマッチ
L6YVSIUN
No.4:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

自分にも起こり得ること

グッときました。

わたろう
0BCEGGR4
No.3:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

明日の記憶の感想

若年性アルツハイマーにかかった働き盛りの50才の男性が記憶を無くしていき、徐々に変わっていく日常生活を彼の一人称で描いた作品。

「記憶が消えても私が過ごした日々が消えるわけでない。私が失った記憶は私と同じ日々を過ごしてきた人たちの中に残っている」

これは人間の死に置き換える事も出来てしまう。
記憶を失うことは人間としての死を意味するのだろうか。
読んでいて相当に息苦しい。
その辺のミステリーよりよっぽど怖い。

最後残りページも少なくなってきて「作者は一体どのような形にこの物語をまとめようとしているのか」気になって仕方なかった。
正直少しイライラしていたかも知れない。息苦しいまま終わるのではないよな、と。
で、ラスト2ページ。
「あぁこういう終わり方ね」と最初思った。
わずか2ページ。
読み終わる頃には涙が止まらなかった。
妻の愛の強さに感動。

梁山泊
MTNH2G0O
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

切ないけれどこれが現実


▼以下、ネタバレ感想

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yattazetaketyan
TK5QOEIL
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

明日の記憶の感想

いつの日か自分もアルツハイマーになるかも知れない。病気と闘いながら、懸命に生きている主人公に、自分を重ね合わせながら読むと、病気の恐ろしさに加え、自分の意志の大切さを教えてくれた。最後は、映画ごとく、流れるストーリーを見るように、読むことができた。

ビッケ
K1LY4PU3

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