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2の評価: 9.00/10点 レビュー 4件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点9.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全3件 1~3 1/1ページ
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

クラッパーボードの音が鳴る・・・

 超ハイレベルな演劇団「パンドラ」に入り俳優を夢見る青年数多一人。 その圧倒的な技術の前に脱落者が出る中、一人は何とか入団の道を開く。 しかし、後日現れたある少女の一声で劇団は一変する。
「愛してる」
一生掛けても習得できないような完璧な5文字の演技の前に劇団パンドラは崩壊した。 
「映画に出ませんか?」
一人は天才とも形容し難いその少女に告げられる。 なぜ私が、なぜ映画なのか、そもそも映画とは、そもそも創作とは、、、
クラッパーボードの音が鳴る。

 天才。教えられることは過去作が必読なくらい。 流れるような軽い言い回しと過去作人物をも交えた壮大な返し。 複雑多岐な物語は創作の極地に終結する。 文句なしの超傑作だ。
 
 

りーり
9EDFH0HC
No.2:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

2の感想

野崎まどオールスターズが総出演し、「創作とは」「感動とは」と壮大な問題を、哲学的視点で解き明かしながら、二転三転する野崎マジックと、超天才最原最早効果が合わさり、予想を遥かに超えたところへ飛ばされました。野崎ワールド素晴らしかったです。

ほっと
2XKXV6EI
No.1:6人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

もう、単純に著者作品にハマった

著者買いして作品一気読みなんて何年ぶりだろう。久々にハマってしまいました。

※本書の注意事項は、必ず過去作品を読む必要があります。

『[映] アムリタ』『舞面真面とお面の女』『死なない生徒殺人事件』『小説家の作り方』『パーフェクトフレンド』
これらの作品の続編をも意味するのが本書の『2』です。
『2』だけ読んでも意味が分からないですし、著者の作品の傾向に慣れておらず駄作に感じるかもしれません。
逆に言えば、ここまで順当に作品を読んできて著者の作品が気に入っているなら自ずと高評価になるものです。
デビュー作『[映] アムリタ』を読んで気になる作品だと思えば続けてくるでしょうし、
合わないなら本書に辿り着かず、途中で立ち止まっていると思います。

アムリタの作品の中で、
美しい糸で作った織物を、その状態を保ったまま糸にして、
さらに織物を作ったら、どんな美しいものができるでしょう?
と言うフレーズがあるのですが、過去作が糸。それらを紡いだ作品が『2』なのでしょう。
デビュー作から本書のような事をやりたいイメージがあったのかもしれませんね。

過去作品を読んだうえで、やっと本書のカタルシス味わう準備ができるという、
本書の敷居の高さは問題なのですが、他の方の感想で頻繁にでるぐらい過去作読書は大事な事だと思います。

さて、ライトノベルの文体で軽妙に話が展開される中に、
『面白いとはなにか?』『美しいとは何か?』と、創作における哲学が述べられたり、
ミステリのようでそうでなくてファンタジーかもしれないけどSF?いや、恋愛?
と他ジャンルに渡り、心地よく振り回され、斜め上を行く展開に放り投げられる楽しさは本当に凄い。

実の所、本書はやり過ぎ感が否めなず、アムリタの方が完成されていると思い、
8点ぐらいで感想を書こうかなと思っていたのですが、
本作や過去作の事を考えているといつの間にか夢中になって回想していて、
かなりハマってて好んでいる自分に気づいた次第でして、
『恐怖』も『笑い』も『驚き』もやり過ぎて『困惑』や『残念な気持ち』などなど、
それは、本書に出てくるキーでもある感動させられている事だと気づき、
これはもう、好みの上で満点大満足しかないと思った次第です。

ミステリ視点では破綻してめちゃめちゃで、オススメし辛い作品なのですが、
やり過ぎ感含めて、とても楽しい読書を得られた作品でした。

終わってしまったのが少し寂しい気持ちです。
中身についてはネタバレで。

▼以下、ネタバレ感想

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egut
T4OQ1KM0

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