高知行きのフェリーから男が転落死した。そして2年後、東京・高田馬場で男がマンションから転落死をした。

四〇年前の初恋の女性に「あなたに逢えたから、いつ死んでもいい」という言葉を遺し、対局先の鳴子温泉で死亡した高村本因坊。

大規模な開発に揺れる戸隠・毒の平で、計画のキーマンである実業家の死体が発見された。

芸備線の三次駅で若い女の絞殺死体が発見された。被害者は“後鳥羽伝説”の地を訪ね終え、尾道から東京へ帰る予定だった。

信州飯田のダム湖に、腐乱したバラバラ死体が浮かんだ。

「死」と題する萩原朔太郎の詩の内容そのままの死体が東京都下の桑畑で発見された。

信濃追分で人形や小物を売る土産物店を営む丸岡一枝。

大東広告社員で24歳になる村久の恋人恵津子が失踪した。

「パパが、ママが、帰ってこないの」警視庁捜査一課、岡部警部の部下・坂口を五歳の姪が訪ねて訴えた。

『願』とだけ記された奇妙な葉書の受取人が、次々と殺されていく!一人目は撲殺され、帰宅途中の浅見光彦がその発見者となり、二人目は新潟県佐渡島で転落死した。

大東新聞学芸部記者一条秀夫は、大東新聞が後援する「シーラカンス学術調査隊」に同行するため、南アフリカのコモロ・イスラム共和国へ特派された。

能の水上流宗家・和憲には、和鷹、秀美という二人の孫がいた。

女流王将戦の最終局を控えた美少女棋士今井香子は、新幹線の車内で見知らぬ男から一通の封書を受け取る。

信州毎朝新聞の牧田編集局次長が水内ダムで絞殺死体となって発見された。

「あんたは長野県人として預かる義務があるのだ」。

山間隔絶の小天地だった遠野。いまなおその面影を残す「五百羅漢」のもとで一人、屍となって東京の独身OLが発見された。

新宿と倉敷で起きた殺人事件！　その謎に岡部警部が挑む！　表題作他、浅見光彦登場の「他殺の効用」など3編収録!!

浅見光彦が見合いをする、美貌のヴァイオリニスト・本沢千恵子。だが、彼女の父・誠一が突然、失踪する。

南青山で交通事故に遭い死亡した男は、「ホトケノオデコ」という謎のダイイング・メッセージを残す。

北海道の釧路湿原で、男の死体が発見された。

「琵琶湖の水を守る会」の会長が、自宅で何者かに殺された。

照れ屋の正義漢?身勝手な浅見光彦の友人?その実体は?ボクが浅見か、浅見がボクか、軽井沢のセンセが語る本音エッセイ。

青森県夏泊半島の椿神社を訪ねた男がその夜民宿で毒死した。

5歳まで施設で育ち、奈良の由緒ある尼寺・尊宮寺に養女に迎えられた美少女・櫻香。

有田焼の陶芸家の個展が開かれた新宿のホテルで、著名な陶芸評論家が刺殺された。

音楽教師、杉山博之が変死した。

東京都北区に住む彫刻家の自宅から「妖精」が誘拐された!? ブロンズの少女像が忽然と消えてしまったというのだ。

ルポライター浅見光彦の母・雪江が巣鴨で殺人事件に遭遇した。被害者は山陰の小京都・津和野の旧家、朱鷺一族の長老・勝蔵。

本人の知らぬ間に企画された浅見光彦34歳の誕生日会。

帝国海軍の象徴・東郷元帥の短剣を探し出してほしい―兄・陽一郎の知人の依頼で、ルポライター浅見光彦は短剣が盗まれた広島県江田島の海軍兵学校跡へ。

建築設計事務所を経営する清水修司は、部下の菊栄と結婚することとなり、彼女の郷里・宮城県石巻で披露宴をした。

編集者・中村典子のもとに届いた一通の手紙。それは「不幸の手紙」だった。

風光明媚な温泉町、湯布院。この静かな町で、疑獄事件の渦中にある前文部次官秘書が首を吊った。

それは不思議な「誘拐事件」だった。

昭和20年5月26日。戦局が悪化するなか、武者滋は死を覚悟して夜間戦闘機「月光」に乗り込んだ。

旧天城峠の崖下で老人の死体が発見された。男は「下司」と書かれた千社札を携え、毎年百の寺社巡りをしていたという。

お見合いのため山口へ向かった浅見光彦の親友・松田は列車の車窓から見えた萩反射炉公園に佇む赤い傘の女性に心惹かれ、その場所を訪れる。

会津人の魂が宿る会津塗りの職人が仕事中に毒殺された!ちょうど同じ頃、東京で歯科技工士の息子まで失踪しており、“東京”からやって来た第一発見者の浅見光彦に嫌疑が…。

母・雪江が旅先で交通事故に遭い、記憶喪失になってしまった。

邪馬台国の研究に生涯を費やした孤高の考古学者・小池拓郎が殺された。

下関から東京へ向かう新幹線の中で、男が「あの女にやられた」と叫びながら、突然死亡した。

作家・内田康夫は、間宮という老人と出会った夜、「鞆の浦へ行きな」という謎のメッセージを受け取る。

ススキノのクラブ「ユリアンヌ」に時折現れる謎めいたプロモーター白井。

多摩湖畔で、橋本商事社長・橋本圭一の死体がみつかる。だが、橋本は、遠く離れた丹波篠山に商用で出向いていたはずだった…。

毎朝、涙を流すという少女像。だが、持ち主が謎の自殺を遂げた朝だけ、このブロンズ像が泣かなかったのは何故なのか。

動燃の取材で鳥取県を訪れた浅見光彦は、小泉八雲が「地獄」と評した宿で異父姉妹と出会う。

母・雪江の発案で三河への旅に出かけた名探偵・浅見光彦。

美しい利尻富士で、一人の会社員が不審死した。

各企業が車を飾りたてて大阪・御堂筋をパレード―その最中に事件は起った。

浅見家の新年恒例行事に、百人一首によるカルタ会がある。その席で浅見光彦はカルタ界の女王朝倉理恵と決勝対決をし、辛勝。

曾宮一恵は、和菓子屋を営む熱海の実家で、両親と共に倒れている所を発見された。

東京青梅で発見された会社役員の他殺体は、奇妙なことに虚無僧姿だった。

米穀卸商の坂本が水死体で発見された。死の直前の彼に電話をした人物は、浅見光彦の母・雪江だった。

浅見家の菩提寺、聖林寺の鐘の音が夜中に鳴り渡った。

崇徳天皇に傾倒する男が経営する特別養護老人ホームで働く看護師・滋美。

小学校の同窓会に出席した真杉伸子は、かつて彼女に惚れていた宮田治夫と久しぶりに会った。