ルポ・ライターの失踪、怪文書、東京都知事狙撃事件…。

ある女のひとを守ってほしい―沢崎の事務所を訪れた十才の少年は、依頼の言葉と一万円札五枚を残して、雨の街に消えた。

400日ぶりに東京に帰ってきた私立探偵沢崎を待っていたのは、浮浪者の男だった。

本書は沢崎シリーズの、第二期のスタートを告げる作品。

アメリカはニューイングランド地方の田舎町、トゥームズヴィル。

新宿の街を震撼させたチャイナマフィア同士の銃撃事件から二年、警察の手すら届かない歌舞伎町の中国系裏社会を牛耳るのは、北京の崔虎、上海の朱宏、そして、銃撃事件で大金を手に入れた台湾の楊偉民だった。

眼に入った物をかぞえずにいられない計算症の青年や、隣人のゴミに異常な関心を持つ男など、現代社会が生み出しつづけるアブナイ性癖の人達。

直木賞作家の本領発揮、ユーモア全開の警察小説 大阪府警捜査一課の文田巡査部長と総田部長刑事――通称“ブンと総長”は、名神高速道路で起きた乗用車爆破事件の現場に来ていた。

美大生探偵コンビが、密室事件の謎に挑む。

歌舞伎町の中国黒社会で生きる武基裕。彼は残留孤児二世として中国から日本へやってきた。

大阪の工事現場で発見された、男のバラバラ死体。首は腐敗、脚はミイラ化という奇妙な姿に、府警一課の刑事たちも困惑する。

なんという長い暗闇の旅だったことか! 確かな証拠として死刑を決定づけた一滴の血痕が、新DNA鑑定法の出現で一人の天才棋士を25年の闇から救い、真犯人を炙り出す。

遺跡で起きた殺人。

日系ブラジル人マーリオ。反対する祖父を殴り倒して出稼ぎにきた日本。

大阪の私立晴峰女子高校では、理事長の酒井が学校法人を私物化していた。

その殺人事件の唯一の“目撃者”は被害者のとなりに寝ていた重病の夫人であった。

「胃と腸が、体の中で切断されている」―高松病院院長・高松良一が腹部に激痛を訴え急死。

同級生の宮前由紀子は俺の子を身ごもったまま、そして俺の愛が本物だったと信じたまま事故死した。

医師をも欺く死因の擬装、医学部ならではの密室トリック―。

新薬の認可をめぐる製薬業界の手練手管、学閥や徒弟制度でがんじがらめの医学界。

昭和30年代、予防研ウイルス・リケッチ部は、日本脳炎ワクチンの実験に成功、隆盛をきわめていた。

単身赴任で独り暮しが始まった風見淳太郎にとって、最大の悩みは“退屈”だった。

大阪府警捜査一課”黒マメ”コンビvs稀代の知能犯。圧巻の警察ミステリ! 三協銀行新大阪支店で強盗事件が発生。

大阪府警捜査一課の黒木と亀田、通称“黒マメ”コンビのもとに事件の報せが舞い込んだ。

大学4年の秋。就職、恋愛に楽しく忙しい仲よし7人組・その中の一人、祥子がアパートの自室で死んだ。

高校時代の初恋の女性と心ならずも別れなければならなかった男は、苦闘の青春を過ごした後、警察官となった。

美人局のはずだった。だが、頭の弱い女が誘い込んだのはヤクザで、相棒の男が凄んでも脅しが効かない。

函館市生まれの氏家鞠子は18歳。札幌の大学に通っている。

ミステリーファン必読。名作の超難解トリックの読み方がわかる“殺人事件”に強くなれる本。

宅配業者を装い、若い女性を狙った猟奇的な殺人事件が発生した。

猟奇的な連続殺人の真相は?初期作品の中でも異彩を放つ、濃密な犯罪小説。

事件は、大学生バンド『三角関数』の演奏中に起きた!首吊り死体に扮したメンバーの西条が補助用の鎖を切られ死亡、小佐井も毒殺されたのだ!しかも切断された鎖の輪は消え、毒殺の方法もわからない。

「あたしには幼い頃の思い出が全然ないの」。7年前に別れた恋人・沙也加の記憶を取り戻すため、私は彼女と「幻の家」を訪れた。

南見弦楽四重奏団の初公演がいよいよ開演となったが、どこか様子がおかしい。

三伸建設設計課一級建築士・田中浩一は、ある夜、中学高校が同窓で、今は東聖大学法医学教室の古屋一郎の訪問を受けた。

新制高校の新任教師、小谷真紀(オタヤン)が日直の日、校長(ホトケ)が青酸カリで毒殺される。

元東大教授にして医学博士の推理作家が切捨御免。フォーサイスから半七捕物帳まで、ミステリーを診断する。

卓抜なストーリーと意表をつくその結末。光源氏の生母・桐壷の怪死に端を発した源氏物語人殺し絵巻。

鉄壁の防犯システムを誇る金融会社「あかつき商会」の社長・川俣徳一郎が殺害された!なぜ防犯システムは作動しなかったのか?休暇中だった川俣が社内にいた理由とは!?―東京・蒲田署の若手警部・左保田は、DNA鑑定を駆使して証拠をつかんだが…重要証人が転落死する事件

1967年、東京六本木に近い雑居ビルの屋上から、一人の男が飛び降り自殺した。東都新聞文化部長の月田春之。

第3回本格ミステリ大賞受賞作！ 嵐で孤立した島で起きた ギリシア神話をなぞるような 奇怪な連続殺人の真相とは？ 矢吹駆シリーズ中の白眉 謎の病に罹患したウイルス学者フランソワから預かった資料を、ナディア・モガールと矢吹駆は、フランソワの師マドック博士に

『唐獅子硝子』―遺品整理のお礼にアールヌーヴォー期のガラスレリーフを貰った洛鷹美術館の澤井は、ひと商売思いつく。

レイプを主張する女。否定する男。

玩具会社部長の馬割朋浩は、降ってきた隕石に当たり命を落とす。

敗戦の満州から桜子は果して脱出できたのか?史上初の読者による選考で圧倒的支持を得た長篇推理。

御子柴礼司は被告に多額の報酬を要求する悪辣弁護士。

妻の不倫現場を凝視させられながら、公安捜査員として鍛えられる男。

祖父殺しの嫌疑をかけられた御曹司、城坂論語。

「男の人が倒れている」110番通報の女の声には妙ななまりがあった―。

1年後にアメリカ大統領選挙をひかえ、ゴードン大統領とハミルトン上院議員は激しい選挙戦を繰り広げていた。

日本脳炎ワクチンの実験は、網走刑務所で行われた。臨床医学の心得がある私が選ばれた。

犯人は、13歳の少年だった。 娘の目の前で、桧山貴志の妻は殺された。

大和新聞の菊田美奈子が詰める東京証券取引所に、レストランチェーン・西大后に対するＴＯＢ（株式公開買い付け）情報が入った。

妻・直子と小学5年生の娘・藻奈美を乗せたバスが崖から転落。